JR西日本  大和路線201系[体質改善車]
 
  「4色目の201系」として登場時に大いに話題になった大和路線の201系。既に「N30」と呼ばれる製造後30年の使用を目指す体質改善工事が行われた状態で登場となっており、戸袋窓の無い姿は201系っぽくない気がします。それでもドア窓や正面には十分201系の名残が見え隠れ、今回はそんな201系体質改善車を大和路線で見ていこうと思います。
もともと関西地区の201系はスカイブルーで東海道・山陽本線の各駅停車として活躍してきました。その後、321系の増備などによりまず大阪環状線に移籍します。この時点で既に大和路線への乗り入れは行われていたわけですが、2006年、大和路線向けのウグイスの201系が登場することになります。最終的には6両編成のウグイスの103系を置き換える事になっており、今後の展開にも目が離せません。
それにしても…白線がなければもっと面白いんだけどなぁ…
(取材・撮影 JR関西本線・JR難波〜天王寺)

 

 

 


車内全景です。103系の体質改善工事と比較すると、所々に物足りなさを感じます。
確かに戸袋窓は埋まっていますが、「あれ、あれれ・・・?!」と困惑しそうな部分が出てくるかと思います。事実、自分も勢いで乗って目がテンになりました(^^;;;。
4ドアロングシート、通勤電車としてのスペックはそのままですが、車椅子スペースなどは更新工事で設けられておらず、着席定員・立席定員もそのままになっています。

 
ちょっといつもよりも若干近付き気味に車端部です。優先座席バージョンが右の画像で、普通の青いモケットを使用しているのが左の画像になります。優先座席は各車両のJR難波方に設けられており、JR難波寄りの先頭車以外は右の画像のような車端部がどこかしらにあります(^^;;
化粧板をベージュに改装しており、貫通扉も見通しの良い幅広窓を使用しています。ちょっと洒落た雰囲気になっている一方、妻窓が残っているのには驚いてしまいました。関東の人間だからでしょうか・・・(^^;; 妻窓が埋められた関東圏の201系と戸袋窓が埋められた関西圏の201系・・・埋められた場所の選定にはどのような事情があったのでしょうか、興味津々です。


いつもの場所から乗務員室の仕切りです。こちらも化粧板をベージュに改装にしていますが、丸みを帯びた小さな小さな窓は従来の201系そのまま。ここを見て「あ、どこをどうリフォームしても201系なんだね」なんてホッとしてしまったのは恐らく自分だけです。
この仕切りの背後にも吊革が増設されており、ラッシュ時には頼もしい限りです。ただしこの増設が今回の更新工事に絡んでか否かは不明で、もしかしたら東海道・山陽本線各駅停車時代に行われていたかもしれません。


少しヘソ曲がりな画像になってしまいましたが天井の様子です。ここも大きく変更された103系の体質改善車とは異なり、従来のラインデリアをそのまま使用していますし、こちらは韓国の列車火災の影響もあるかと思いますが蛍光灯もカバー無し、そのままで出ています。
個人的にはやはりドア付近の吊革増設方法が気になってしまいます。関東圏の201系は従来の吊革のフレームに新たなフレームをつなぎ合わせていますが、関西圏の201系では天井に直接増設部分の吊革のフレームをくっつけています。
どちらが良いか悪いかはわかりませんが、とにかくここが気になって仕方がありません。このネタ、果たしてこのページであと何回口にするのでしょうか(^^;;;


床です。こちらは天井とは異なり、恐らく何らかの変更が行われていると思います。
従来のあまりツヤの無いベージュからツヤありのベージュになっています。画像はちょっと黄色がかっていますが、本物はもう少し茶色っぽいものになっています。


半分広告枠から顔が出ている(^^;;ドア周りです。ここを見て「あっ!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。ドアは従来そのまま、201系独特のドア窓に無塗装ステンレスの物を用いています。貫通扉は物そのものが変更されたのに、まさかよりお客さんの目に止まる側ドアがそのままだとは…逆にここを変えていたら一瞬新車かどうか誰もが迷うかもしれません。新車だから、ボロだからというのは一般のお客さんには全然関係ないかもしれませんが(^^;; お金をかけて改装を行うならあともう一歩、大胆な体質改善をお願いしたかったなぁ。

ところで鴨居部の上には独立した吊革(以下自主規制


窓枠です。そして更新前の物と変わらない網棚です。103系の体質改善車で見られたスマートな網棚とは違う、余計な飾りは一切排した網棚が今尚頑張っています。
そして窓。上は2つにわかれており、それぞれ開閉可能です。下は固定窓になっています。それを一枚で覆ってしまうのがロールカーテン。この大きさでカーテンを更新する車両もなかなかいないと思いますが、昨今多くの車両で流行っている、UVカットガラスを用いてカーテンを廃止する「手抜き」を一切許さない方針には思わず拍手をしてしまいたくなりそうです。

 
座席です。構成上2種類同時に掲載しています。
これで・・・「あ、これで体質改善を受けようと、何しようと201系は201系のままなんだ」と安心した方、多いと思います。
モケットや袖仕切りなどの「色」の要素が関わる部分は他の部分に合わせて変更されていますが、それ以外は登場以来全く変わっていません。厳密に言えば青いモケットは体質改善以前から変更されているわけで、今回の更新では実質的に袖仕切りの色が変わっただけ・・・201系は登場後20年以上の歳月が流れていますが、既に数十年先にも通用する座席設計が心がけられていたのでしょうか?何はともあれ、バケット化や大型の袖仕切り投入などは行われていません。

 
そして優先座席。個人的には・・・7人掛けの優先座席にはどうもしっくり馴染めません。どこからどこまでが優先座席か判別できないものよりはマシかもしれませんが、やはり「大胆」という二文字を見る度に呑み込んでいる気がします。関西本線の201系だとJR難波方の先頭車でお会いできます。
モケットは青いモケットに合わせて紺をベースにピクトグラムを散りばめた柄です。
紺の中の水色というのもなかなか目立っています。


体質改善と言われてなぜか採血の時間並みにドキドキしたものですが、本文で何度か触れたとおり201系らしさが思ったよりも多く残っていたのは意外でした。体質改善の中にも103系や115系などの「座席やそれに付随した部分を総取り替えする」パターンとディーゼルカーや今回の201系のように「座席や室内はあまり見直さないで車体の整備を重点にする」パターンに二分化してきていると思います。果たして今後体質改善を受ける形式はどちらを踏襲するでしょうか・・・。
 
ひとつ前に戻る
広告 [PR]  再就職支援 冷え対策 わけあり商品 無料レンタルサーバー