JR西日本  123系[片開扉車]
 
  1987年、広島の可部線専用にと荷物電車を改造して作られた123系。様々な形態があるなかで、とにかく大胆な側窓は123系で一番ユニークな改造になったのではないでしょうか。
単行で走らせることができる強みを活かして、可部線の後は宇部・小野田線に転属。貫通扉もつき、105系との併結や123系どうしの連結、さらには宇部線の快速運用も軽々こなしながら、宇部・小野田線と山陽本線の一部区間で活躍しています。
今回は片扉車として改造されたクモハ123-2から4まで、3両の車両で用いられている車内を取り上げます。宇部・小野田線の123系は両扉車のクモハ123-5・6と合わせて5両在籍しており、何が来るかは運次第。自分はこの側窓でついガッツポーズをしそうな気がします。
(取材・撮影 JR宇部線・宇部新川)

 

 

 


車内全景からです。外観画像から想像できるかもしれませんが、ご覧の超ロングシート、そしてFRPで固められた窓枠が特徴的な2ドアロングシートです。座席モケットの色がちょっと地味目の路線ですが、下関地区の車内ではオーソドックスなモケット色になっています。

 
乗務員室との仕切りです。両側とも同じ構成になっており、半室構造の運転台に運賃箱、料金表示器などの壁のセットでなんとか乗務員スペースを全室保てている格好です。ごちゃごちゃしたムードが高いのは改造車ならではの味ですが、数々の表示類がさらにごちゃごちゃしたムードを作り上げています。

そんな仕切りの中で特筆すべき事項が運転台まわりの仕切りに用いられたマジックミラーではないでしょうか。客室部分から乗務員室部分を見えにくくするための手段として採用された物だと思います。が、以後の採用はなく、たった123系3両のみの設置に留まってしまっています。個人的にはあまりの斬新さになぜか「時代だな〜」というコトバが出てきてしまいましたが、きっと想像していた効果が発揮できなかったのでしょう。「あ、これならカーテンの方が使い勝手良いし、壁の方がコスト安くなるし」・・・なんて思うのは鬼でしょうか?(^^;;


天井です。改造車としての雰囲気は微塵も感じられません。吹き出し口も目立たないようになっており、窓枠と共にスッキリ車内を魅せてくれる原動力にもなっています。
吊革の握る部分は丸い物ですが、2005年頃は三角で広告枠つきの物を目撃しています。ベルト部分が115系などで最近採用された物と同じ物なので、交換したのかもしれません。


床です。キレイなコルク柄は全くくたびれていません。


ドア周りです。片開き扉で割とおとなしく開閉します。その上の鴨居部の表示がすごいことになっています(^^;;
ドア自体はステップレスのもので化粧板まで貼られ、ここも改造車の雰囲気を感じさせない気がします。その隣の立席スペースが不自然なのを気にし出すと「あ、やっぱり改造車」と思ってしまいます(^^;;
同じ路線を走る105系と比較するとワンマン運転時の動線はこちらの方がスムーズに描けますが、片開き扉導入の決め手もそのあたりにあったのでしょう。


窓枠はFRPで、上の部分が内側に折れて換気ができるようになっています。残念ながらこの窓から見る景色は雑多な物が多いのですが、それにしても気持ちの良い横幅の窓です。座席を改良すれば眺望電車として活用できそうです。

 
その下、座席は長い、長すぎるロングシートです。さすがに長すぎたのでしょうか、一人ひとり区分をつけたバケットシートで長い部分のどこに座ればいいか、やんわり示しています。ちなみにその区切りによって片側24人が座れます。うーん、片側に24人ずらっと座っている姿を見てみたいものです(^^;;
モケットは下関地区ではよく見かける茶色い物で、割とバランス良くサポートしてくれる座り心地は宇部・小野田線くらいの乗車時間であれば何ら問題無いと思います。


優先座席もバケット状になっています。両側とも新山口方3席分が設定されています。焦げ茶のモケットは周りよりも圧倒的に目立つばかりか、モケットが醸し出す古さを見事に払拭しています。ちょっと立つ時に勢いが必要な分、優先座席周りだけでもスタンディングポールや肘掛けがあってもいいのかもしれませんが、24席が並んだ美しい姿との引き替えになるだけに、個人的にはちょっと悩みどころです。


1両まるまるロングシートという美味しすぎるパッケージ。ローカル線に徹する姿も良いですが、たまには本線で疾走する姿も見てみたいものがあります。果たしてどんな走りっぷりなのでしょうか(^^)

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