JR西日本  113系[広島地区]
 
  中間車は2000番台で、先頭車は基本番台で組成されたP06編成の模様をお届けします。宮原運転所に所属していた時に体質改善工事を受け、宝塚線や京都線等で活躍してきました。平成24年に広島にやってきてからはすっかりこの地に馴染んでいます。ただ、運用自体は制約を受けているようで、岡山県側の「セノハチ」を回避するような運用を担っています。置き換え対象だった103系の運用をそのままなぞっている感じですね。そのせいか、呉線で見る機会が多いようで、この日の取材も呉線、しかも数少なくなった8両編成の昼間の普通列車という極上のクルーズトレインでした。今後広島地区には新車が投入されますが、関西からの移籍組がどのタイミングで置き換わるのか、興味津々です。
(取材・撮影 JR呉線・呉〜広)

 

 

 


体質改善工事にたっぷりお金がかけられた頃に改造を受けているためでしょうか、天井の照明から床まで113系の武骨な雰囲気をあまり感じさせない車内全景です。3ドア車で中間車が113系2000番台にしてはロングシートがとにかく少ない車内です。
化粧板を白に、天井もフラットに、ドアの開閉音も静かになったので最初乗った時は113系らしかぬ雰囲気に圧倒されたものでした。尤も走り出すと抵抗制御の唸りが床から余すところなく伝わってきます(^^;;

 
車端部です。中間車岡山方の車端部は優先座席に指定されていますが、違いは座席のヘッドレストカバーや窓際のステッカーくらいで、正直遠くから見るとなかなか判断しにくいところがあります。
貫通扉はお洒落な縦長の窓を中心に化粧板で周りと違和感のないものにリニューアル。その手前の配電盤のふたや非常通報ボタンに113系らしさを見ることができますが、元々ロングシートの区画だったことを考えると「大改造」の一端を感じ取ることができます。そそ、戸袋窓も大きいものから幅を半分程度に縮めた小さいものに交換され、その隣は固定窓になっています。


トイレと車椅子スペースは岩国方先頭車についています。車椅子スペースはリニューアルとともに設置されました。数少ないロングシートポジションであるとともに、詰め込みが効くスペースにもなっています。
 
そのトイレと車椅子スペースです。トイレは化粧板の張り替えくらいで、貫通扉は扉ごと交換されているのにトイレの扉の取っ手はそのままで、ちょっとリニューアルし忘れたような取り残された感じです。
車椅子スペースは逆にスッキリしたスペースになりました。ヒーターの他、握り棒が一本窓下に備わっています。この窓ですが、小さい窓の下枠が中途半端な位置で出っ張っており、窓枠によっかかるとゴツンと角にぶつかってしまうかもしれません(^^;;
正直このスペースにはもう少し握り棒が欲しかったところではあります。

 
こちらも化粧板の張り替えが主になった乗務員室との仕切りです。岡山方先頭車の仕切り周辺の様子が右の画像ですが、優先座席はロングシートではなくクロスシート側に設けられています。故にJR西日本のロングシート優先座席で見られる「茶色に優先座席ピクトグラムが散りばめられたモケット」は見られません。
運転席後ろの座席を撤去し、反対側も2人掛けに変更されています。機器設置の予定があったのか、半自動ドアスイッチとの干渉を防ぐ目的があったのか理由は定かではありません。ただ、いたずらに座席定員を減らす策は415系800番台あたりからJR西日本で度々見られる悪しき習慣だと思います。


天井周りです。今はなかなか設置が難しくなりましたが、蛍光灯にカバーがついた時の衝撃は今でも忘れられません。一方、冷房の吹き出し口はそのまま変わらずでうまく既存の設備を活用しています。あと、クロスシート部分にも吊革が設置されているのは国鉄時代ではなかなか見なかった発想です。混雑や立席の事を考えると妥当な考え方です。


床はカフェオ…ベージュ一色にリニューアル。座席配置を変えたので張り替えも必要になってしまいます。


ドア周りです。鴨居部分がスッキリしました。ドアエンジンを交換して半自動ドアになりましたが、ドアそのものはリニューアル前から変更ありません。半自動…と聞くと115系のドアを思い浮かべますが、ドアの手掛けが小さいものになっているのが113系の証です。近年立て続けにステッカーの貼りつけが増えており、少々うるさい印象もあります。


ドアスイッチはJR西日本でよく見られるパターンのものです。紀勢本線では撤去されているケースもあったようですが、取材時は真冬だったこともあり、快速を先に出す呉駅で半自動ドア機能を作動させるシーンもありました。


転換クロスシートにしたことによって窓割りと座席配置がなかなか一致しなくなってしまいました。窓割りまで変えてきたらビックリしてしまいそうです(^^;; ただ、側窓もリニューアルした結果下段が開かなくなり、ロールカーテンは軽くなりました。窓枠に飲み物くらいなら置くことができます。
荷棚もリニューアルしていますが、座席配置が変わったことにより座席番号も振り直されています。このあたりは指定席に使うことはなかなか無いと思いますが…律儀にリニューアル前から継承しています。

 
ここからは座席にZoom-Zoomしていきます。まずはロングシートから。トイレ脇と乗務員室背後の2ヶ所のみで、いずれも2人掛けになりました。モケットの張り替え、袖仕切りの化粧板部分新設などリニューアルというよりもリフレッシュされた印象で、座り心地にあまり進化は感じません。昔ながらのバネの効いた座席ですが、基本番台にしては座面の奥行きが深いのが特徴?といえば特徴です。
リフレッシュした袖仕切りですが、金属棒と化粧板の仕切りの間のスペースが狭く、肘掛として使うのにはもう少し間を広げたかったところです。窓枠を撤去したわけで、そのあたりの融通はできそうですが…?

 
ドア〜ドア間には固定座席を両端に、その間に転換クロスシートを3つ設置しており、片側10人分の座席を確保しています。ドアと座席の間のスペースが狭いからか、補助椅子の設定はありません。モケット張りの上にもたれかかれるようなクッションがあるので立客としても少しの時間なら辛抱できそうです。このあたりの設定は223系1000番台に倣っていますが、さすがに座席下の消火器は113系オリジナルではないでしょうか。

 
ドア〜ドア間の画像も一緒でしたが、左の画像を優先座席が充てられている区画を、右の画像を通常モケットのものに揃えて載せてみました。普段の視覚よりも低い視点から見ているので仕方が無い部分でもありますが、思いの外優先座席の存在が表れていません。それにしても、車端部のクロスシート前は補助席をつけてもいいくらいドアと座席の間の空間が広がっていますが…基本的に背面はワンパターンです。

 
固定座席と転換クロスシートを並べてみました。バケット形状が割とはっきりした座席で、あまり沈み込みません。ただ、座面の形状としては転換クロスシートの方が平らで、固定クロスシートの方が無理のない体勢をとっています。
なお、画像の差は優先座席かそうでないかの違いのみです(^^;;
なお、この転換クロスシートは転換装置が背もたれの外側にチラッと見えています。また、窓枠と座面の間に硬いクッションが緩衝剤?として挟まっており、小さいお子さんから大きな大人までその緩衝剤と座面の隙間に何かと物を入れがちです。物を入れるのはさておき、背もたれの転換時などではお子さんの手に注意して頂きたいものです。

 
車端部の4人1組のクロスシートです。車端部なので揺れはそれなりに覚悟が必要ですが、空いている車内ではそれなりに居心地が良いスペースにもなります。左の画像は優先座席です。
壁に面した座席は立席用の取っ手がありません。このあたりは先代譲りのやや悪いくせ?!ですが、座席幅自体は若干広めで、フレームがやや妻面の壁からはみ出しているのが伺えます。わざわざ妻面用の狭い座席を作らなかったのは合理的な考え方でお見事…と思いきや、座席下のヒーターは妻面の壁からはみ出さない、一寸控えめなつくりになっていました。

なお、ヘッドレストのカバーはやや白めのものを用いています。
 
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