JR西日本  113系2000番台[紀勢本線ワンマン車]
 
  今は亡き「サンパチ」こと113系3800番台ほどではないにしても、紀勢方面の各駅停車の旅行には登場する機会が多いブルーハワイ味の食パン。2000番台の中間車にワンマン化、先頭車化を施したのが2002年。以降、サンパチが廃車になった後も涼しい顔して紀勢本線の御坊〜紀伊田辺間のショートリリーフを務めています。あれ、画像の駅は…?!
側面こそ体質改善工事が済んでいますが、前面は和歌山で別れたはずの103系を彷彿とさせます。いや、乗る側としての見た目はそれくらいフツーの方が良いのですが、帰ってくるとやっぱり前面の補強板が恋しくなってしまうんですね…(^^;;
2両編成2本のみの改造とのことで、たった2本ならなぜ105系の追加投入にしなかったのかが気になる今日この頃です。
(取材・撮影 JR紀勢本線/阪和線・日根野〜紀伊田辺)

 

 

 


早くもガッカリ感が漂う車内全景です。これでもまだ105系の広大なロングシートよりも良いのかもしれません。
外観はキレイに整ったのに、中は国鉄時代そのままの座席…阪和線や山陽本線では座席を転換クロスシートに換装した車両が走っていたり、走っているのに… ただ、化粧板や床はキレイになっているので、割とくたびれた感じはしません。
3ドアセミクロスシート、トイレが備わっているのは乗り継ぎがタイトな紀勢本線では心強い味方です。


早速ですが、問題の乗務員室との仕切りです。本当に仕切りです。仕切り扉、天井のつくりを見ると明らかにオフィスの簡易的な間仕切りです。そこにワンマン設備を設置した格好です。乗務員さんの居住性が大変気になる今日この頃です。

蛍光灯が乗務員室までついていると一層後付感が伝わります。冷房の吹き出し口も続いていて「あれ、この左右の隙間は…?」とココロの隙間ができてしまいます。
作った仕切りは運賃表示機の位置まではしっかりキープできたようですが、運賃表示機の右側の案内板までは盛り込めなかったようです。確かに白地に赤色なので分かり易い表示ではあります。


トイレと車椅子スペースは紀伊田辺方先頭車に設置されました。モハなので床下には機器類が満載な予感がしますが、それでもトイレが設置できる、良い時代になりました。この部分は化粧板が新しくなって、窓も固定窓になってピカピカ具合がより伝わってきます。
 
トイレ、そして車椅子スペースです。トイレは貫通扉から手前に向かって斜めに張り出しており、この角度から見ると扉が見えません。一応トイレマークが壁についていますが、もう少し大きい方がわかりやすくなるのではと思います。
車椅子スペースは手すりと妻面のヒーターのみの設置で、非常通報機は車椅子からは届かない位置についたままになっています。通路を兼ねてしまっている都合もあって、ワンマンの車内でこのポジション、なかなか車椅子では居づらいかもしれません。尤もJR西日本ではお馴染みの配置になっているので、それなりに定着している…と考えるのが良さそうな気がします。


車端部、御坊方はごくごく一般的なセミクロスシートの配置に留まっています。化粧板を交換して若返りを図ったほか、貫通扉も交換しています。ガラスがワイドになって見通しがよくなっていますが、トイレが邪魔して車内の環境を乗務員室からチェックするのは厳しそうです。とすると…トイレの使用状況チェックがワイドガラス化の目的ですか?
良く揺れるこの区画ですが、窓が1段窓になっているので景色はそれなりに楽しめます。


天井は種車が2000番台ということもあってスッキリと吹き出し口が並ぶスタイルです。扇風機はありません。体質改善車ということでカバーつきの蛍光灯の登場を期待しましたが、キハ40系列同様なかなか113系ではお目にかかれません。

床です。カフェオレ色です。茶色のモケットとの組み合わせは落ち着きさえ感じます。
座席や天井が旧態依然の状態、なおかつ20年以上使われ続けている「床の茶色+座席の焦げ茶色」という王道の組み合わせパターンで床を張り替えました!とアピールしても、「あ、この車両きれいになったね!」と乗客に思わせるだけのアピールにはならないような気がします。アピールする必要が無いので王道の組み合わせで行きました!という本音が聞こえてきそうです。


ドア周りです。113系なので半自動ドアのボタンはついていません。ただ、戸袋窓が左右両側とも設置されているのは車両中間のドアのみで、他のドアは少なくても片側の戸袋窓が埋められてしまっています。確かに乗務員室を設けたりトイレを設けたりするとその大きさから戸袋窓を埋めざるを得ない部分が出てきてしまいますが、かつて走っていたサンパチ君のように乗務員室に含まれてしまった戸袋窓を、あえて壁として埋めずにカーテンを閉めて対応していた驚きの事例もあるので、それよりももう少し長く使おうという意図がありそうです。
ドアエンジンの音が以前よりも静かになった気がします。


側窓です。こちらも2段窓ながら下段を固定窓にして上段のみ開閉可能にしました。
窓枠には物を載せる余裕があるものの、テーブルがなくなってしまいました…。
西に海を見ながら走る紀勢本線には嬉しいカーテンは引き続きついています。


ここからは怒涛のめはり座席寿司、まずは車端部のセミクロスシートから配置状況の確認です。
戸袋窓がなくなって違和感がありますが、座席配置、そして出で立ちは基本的にそのままです。2000番台なのでロングシートも奥行き深めのスタイル、妻面にくっついたクロスシートの幅の狭さもそのままです。

 
ドア〜ドア間のクロスシートです。左の画像は紀伊田辺方車両に設定された優先座席のロングシートを手前に入れて、右の画像は整理券発行機を手前に入れてそれぞれ撮影しています。基本はドア〜ドア間にクロスシートを左右2組ずつ、ドア付近にはロングシートを設けています。もうお馴染みの図です。
運賃箱はロングシートに座る人の足元ではなく、ロングシートの脇に設置されています。ドアの乗り降りにあたって「ちょっと待て〜い」と言っている図です(^^;;

 
ロングシートです。奥行きの深い2人掛けのロングシート、今見てもやや横幅が窮屈な印象です。左の画像は車端部のロングシートで、戸袋窓が後ろにありません。冬は戸袋窓の桟から漏れた冷たい風が背中や頭に直撃することもありますが、やはり景色が見えないと面白くないですよね…。

優先座席のモケットも茶色です。ピクトグラムが賑やかなので遠目からも判断つきそうですが、地の色が地味なのでピクトグラムの色が落ち着いて見えてしまいます。もう少し地の色を暗めに、ピクトグラムを鮮やかにすればもっと見やすくなりそうですが…あとは窓に貼られたシールで確認を!とのことでしょうか。


妻面のクロスシートです。形状はやはり国鉄時代の面影をそのままに、フレームを白く、肘掛を茶色に塗っています。内装の明るさに合わせて化粧直しを行っている格好です。背もたれと座面の間に貼られたモケットが新鮮なんですが、着席時に隙間ができてしまうのは相変わらずなので、決して暑さ寒さに効果をもたらしているわけではありません。

 
ドア〜ドア間のクロスシートもこげ茶で覆われています。シートピッチが広い2000番台なのでファミリーユースにもバッチリ対応の足元の広さを保てています。逆に一人でちょっと反対側の座席に足を伸ばして…というシチュエーションは疲れてしまいそうな足元の広さです。
リニューアルの際にこの座席をいじらなかったのはエライと思います。完成度が高いのはロングセラーの理由にもなります。その完成度の高さって、バケット化とか、ヘッドレストをつけただけであっという間に崩れてしまうのです。JR西日本でも415系七尾線で経験が…(^^;;

 
御坊方車両には優先座席のヘッドレストカバーをつけたクロスシートもあります。お手軽優先座席はJR西日本西日本ではお馴染みですが…左の画像の奥の方に写っている箱、気になりませんか…?

 
ロングシートの代わりに機器箱を置いちゃった区画が乗務員室の後ろにあります。袖仕切りはそのままなので、ついつい座席があるものだと思って意気揚々と乗ると…(><)
このトラップ、荷物が多いときには役に立ちますが、座りたい時には…うーん…。


最後にこの仕切りで仕切り直し!…いや、もういいです(^^;;
あと20年使うのであれば、もう少ししっかりした仕切りにしても…としきりに思う今日この頃です。
 
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