JR西日本  105系[宇部・小野田線]
 
  1981年、これまで旧型国電で運転を続けてきた宇部線、小野田線。この両線の殆どの列車を置き換えようと登場したのが105系になります。宇部・小野田線向けに登場した105系は立派な新製車で、非冷房ながらも製造当初の「3ドア・ブラックフェイス」を貫き、103系転入車のくたびれた様相は今も全く感じられません。車内外の体質改善工事が行われており、見た目の若々しさを保っているのもくたびれた雰囲気を一蹴しているのかもしれません。
現在は下関地区をベースに宇部・小野田線を中心に活躍しています。一部車両はワンマン車両に改造されており、今回はこれらを中心に見ていこうと思います。
なお、今回は「宇部・小野田線」としてご案内していますが、呉線や可部線でも同じ105系を見る事ができます。
(取材・撮影  JR宇部線・新山口/宇部新川)

 

 

 


車内全景からご覧頂きます。3ドアロングシートの車内は床の色合いが非常に特徴的な車内に仕上がっています。宇部・小野田線の105系はワンマン化の有無はありますが全車体質改善工事を受けています。見慣れた色で構成されているのはそこが大きな要因で、吊革・ドア周りなどサービスが少し向上した部分も見られます。
それだけに、床の濃い色や天井の昔ながらの凸凹した作りと車内の雰囲気のギャップがなんとも言えません(^^;;

 
乗務員室との仕切りもワンマン化改造が施された車両は大きく見栄えが変わっています。右の画像は中間部分に入ってしまっていますが、ワンマン化改造されていない車両の乗務員室との仕切りです。仕切りそのものはあまり変わっていませんが、乗務員室背後の座席が撤去され、運賃箱「広場」が見事に形成されています。車体幅の関係で車椅子スペースにも座席にもできない、なんとももどかしいスペースではありますが、広場の奥行きは短いのが救いです。
仕切り窓は以前より右側に小さいのが一つしかなかったようです。


ちなみにワンマン化されていない車両の優先座席に指定されていない車端部はこのような雰囲気です。前面のブラックフェイスとフラットな天井はセットになっているものだと思っていただけに、天井の丸みを拝める仕切りがここにあったとは…意外です。
ここまであまり気がつかなかったのですが…座席の色と化粧板の色、かなり似ていますね…同化しているようにも見えます(^^;


再びワンマン車の車内に戻って、新山口方の車端部の様子です。トイレのない車両は両側共にロングシートが展開しています。貫通扉や妻面の化粧板は例によって取り替えられており、貫通扉のぐいっと下まで伸びた扉はこの系列でもシンボル的な存在に映ります。
妻窓は戸袋部分のみにあり、戸袋のない部分は配電盤などの機器スペースになっています。


トイレのある車端部は宇部新川方です。片側はトイレ、もう片側にはロングシートが備わっており、加古川線の103系同様「トイレの出入りに座っている人の視線が合っちゃう」という、何とも照れる仕様になっています(^^;;
尤もトイレが途中で設けられたという経緯があったわけで、製造当初からこんな設計にはなっていません。
座席のある側に戸袋があり、妻窓が残ったのはちょっぴり意外な感じです。


下の方にある蹴りこみが気になるトイレも化粧板をリニューアル。ピクトグラムも今風になり、他の車両との統一性も図られています。非常通報機は大きなシールも貼られ、かなり目立つようになっていますが…ちょっと位置が高すぎますね(^^;;
この系列では珍しく、トイレ脇の戸袋窓が埋められています。外からでもトイレの位置がわかります。


天井周りです。ここも吊り天井にして周りと雰囲気を合わせれば良かったのですが…分散冷房機と扇風機が点在し、弧を描く天井は周りのリニューアルから一歩出遅れた格好です。さては冷房をつけたから大目に見てね!ということでしょうか。

扇風機はお客さんの判断による完全手動制御です。幾つか触れたとおり表記類もかなりリニューアルされていますが、さすがにここまではリニューアルの手が回っていない模様です。


床です。茶色床です。同じような色はよく見るのですが…ちょっと濃いのは気のせいでしょうか?


ドア周りです。幅広の戸袋窓が近郊形っぽい印象を強めますが、鴨居部の大きな広告枠も近郊形っぽい印象を強めています。大人しいドアとの対比はちょっとすごいものがあります(^^;; 体質改善工事により形状はそのままにボタン開閉による半自動ドア化がされましたが、かつて使用していたと思われる取っ手もそのまま残っています。
 
半自動ドアの押しボタンですが、車内、車外ともにあまり目立たないポジションに備わっています。特に乗務員室背後のドアについてはこのボタン装置を設置するために戸袋窓を狭めており、完全に戸袋窓を廃止した車両よりも凝ったつくりになっている一方、ボタン自体も小さくなってしまっています。
外側も引き戸時代の名残、取っ手がそのまま残っています。


側窓です。一部の窓を除いて2段窓になっており、上段のみ上に開くスタイルを用いています。外から見るとかなり軽く見えるのですが、中から見ると黒い真ん中の桟が気になってしまいます。
カーテンは引き続き設置してあります。使い勝手をそのままにリフレッシュした感覚です。

 
座席です。まずはドア〜ドア間の10人掛けから見ていきます。右の画像は新山口方の車両にある「10人掛けのうち3人掛けが優先座席」の画です。JR西日本ではすっかりお馴染みの光景です。
奥行き深めのロングシートになっており、昔ながらのスプリングの効いた座席に仕上がっています。また、123系のようなバケット改造も特に行われていません。閑散とした時間帯にはまったりとした乗り心地が楽しめそうです。

 
続いて5人掛けの模様です。こちらは車端部にスタンバイしており、優先座席が奥に3席設置している座席は宇部新川方の車両、トイレ向かいにあります。この優先座席の位置はちょっと疑問で、優先座席に期待するお客さんを一番近いドアからも1mほど歩かせ、混んでいると遠目から空いているかどうかの判断がし難くなってしまいそうですが…
モケットは薄い茶色と表現するのが適切なのでしょうか、黄土色ほど黄色くなっているわけでもありません。

 
ワンマン化されていない車両には乗務員室背後にも座席がしっかり備わっています。縦長の独特な戸袋窓越しに車窓を眺められるわけで、嬉しいような、駅に着く度に狭い窓がドアに埋まって鬱陶しいような…複雑な心境です。
右の画像は新山口方先頭車背後にある優先座席です。独立した優先座席はこの系列では珍しい存在です。この優先座席が設けられた場合、ドア〜ドア間の座席は全て通常の薄茶色モケットになります。


改めてワンマン機器を見てみます。更新に合わせて格好良いデザインになった運賃箱やいつもながらの運賃表が鎮座する中、「運賃箱」の表記がかなり目立ちます(>..<)
その隣にある機器スペース、元々座席があったと思えばその無駄な大きさも納得しそうです。
・・・ムダには変わりないのですが(^^;;

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