JR西日本  205系1000番台
 
  1988年に登場したJR西日本オリジナルの205系です。拡大された前面窓が見た目の大きな特徴で、JR東日本205系のイメージとは大きく異なります。で、今更振り返ると運行表示の幕は体質改善工事前までずっと残っていたんですね…(^^;;
阪和線の快速用として4両5編成が登場したものの、その後の増備は続かず、少数派に留まりました。現在は全車体質改善工事が行われ、奈良線に転出しましたが、奈良線では新車登場か?!と思うくらいの評判だったようで、阪和線で登場した時もきっともてはやされたんだろうなぁとしみじみ。ただ、この顔にピンとくると大体4両編成…6両が良い!というラッシュ時の声が聞こえてきそうです。
そして、スカイブルーの帯は今見てもこのステンレスの帯に馴染んでいたと思います。
(取材・撮影 JR西日本阪和線・日根野 他)

 

 

 


車内全景です。カラーコードは205系ならではのもので、モケットの青がJR西日本らしいアイテムになります。故に首都圏でひと昔前の通勤電車に乗っていた方からすれば馴染みの車内そのもの。体質改善工事でさらにJR西日本らしい車内へ変化を遂げることになりますが、それはまた後日。4ドアロングシートの非常に落ち着いた車内です。

 
水戸黄門の中吊り広告が早くも目に入ってしまう車端部です。左の画像は和歌山方の通常モケット、右の画像は天王寺方の優先座席モケットになります。体質改善工事後は優先座席モケットが緑(!)になったのですが、この段階では紺のモケット。なるほど確かに見分けがつきにくそうです。
元々妻窓も戸袋窓もない車端部は戸袋窓をせっせと埋めていたJR西日本の通勤電車にとっては都合の良い構成だったのでしょう。一方、右の画像にチラリと写る消火器の置き場はあまりお気に召さなかったのかもしれません。

 
撮り方が少々雑ですみません。1000番台ポイントの乗務員室との仕切りです。右の画像は優先座席が仕切りのすぐそばにくる配置で、天王寺方先頭車が該当します。
登場時からこの大きさの窓です。運転席こそ大きさを抑えていますが、助手席側は下辺を大きく拡大、背がやや低くても前面展望が愉しめるように配慮されています。ただ、握り棒は大人の都合に合わせた高さに一か所だけなので、お子様にはちょっと大変な環境だったかもしれません。体質改善工事でもこのあたりは変わりません。
乗務員室の扉が運転席側に開く格好の片開き扉になっているのも乗客思いの一面です。


ショートショートな天井ですみません。冷房のラインフローファンは従来通りですが、荷棚から袖仕切りに伸びる握り棒のデザインは1000番台独特…と知ったのは取材後だいぶ後でした(^^;; 吊革の取っ手は丸で、増設工事はされていません。吊革に年季を感じるのは私だけだと思いますが、体質改善工事では吊革そのものが根元から交換されているので、すっかり懐かしいシチュエーションになってしまいました。


こちらもショートショートですみません。茶色一色の床です。一見見覚えがありそうな床の色ですが、いわゆる103系や201系の体質改善車で見られるベージュとは微妙に違う、どちらかというと少し濃いような印象の床です。


ドア周りです。窓ガラスが初期車よりも拡大されたドア窓でこちらからの視界も良好。ちょっと違和感があるのはドアと座席の間のスペースで、ほんの僅かこちらのドア周りの方が詰まっている印象を受けます。また、205系らしくない荷棚から袖仕切りへの握り棒の形状も見ものですが、こちらは体質改善工事後も健在です。また、ドア開閉時の音も首都圏の205系と同じだった記憶があります。
黄色や丸いステッカーは開くドアに手を触れないよう注意喚起する内容の表記です。いつの間にか貼られた印象がありますが、それなりの年月が経っていたのはちょっとビックリですし、歳取ったなぁ…と思う瞬間です。

 
青いモケットの座席ですが、いわゆる国鉄時代の紺のモケットとは違う、落ち着いた雰囲気のモケットです。ドア〜ドア間の7人掛けと車端部の3人掛けです。1000番台では若干座席幅を拡大したそうですが、驚くほど広くなったということもなく、画像だけ見るともうごくごくありふれた205系の座席そのものに見えます。
座席下ヒーターがツートンになっていますが、これはやけど防止の布地シートとのことです。twitterで教えていただきました。ありがとうございます。正直今まで意識していませんでしたが、まだ関西圏で残っている車両もあるようなので、今度見て触ってあつい!を体感しようと思います(^^;;

 
優先座席の紺の柄です。ピクトグラムが散りばめられた素敵なモケット、紺は結構映えていると思ったのですが…(^^;;ドア〜ドア間の7人掛けは天王寺方先頭車のみのお楽しみになります。わかりにくいですが他のドア〜ドア間の席同様3人・4人で分けられるようになっています。
JR西日本の通勤形は全体的に良く手入れされている印象が強いのですが、205系1000番台も程良く沈み込む座り心地を愉しめました。ただ、どっかで快速に乗り換えてしまうので最後まで乗り通した記憶が…(^^;; あと、シートピッチを広げた恩恵はあまり感じませんでした。


袖仕切りです。化粧板つきの袖仕切りは国鉄末期のベストセラーで、この形状にある意味安心するのですが…後継の207系では袖仕切りと網棚が再度分離されることになりますし、JRがここに注目したのは体質改善工事…この色と押さえ金具のツルッとした感触がええなぁ。
 
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