JR九州  キハ66系[モケット変更車]
 
  大村線を軸に長崎と佐世保を結ぶ役割を持つキハ66系。福岡のローカル輸送を担い始めてから30年以上が経過しているものの、今なお全車活躍中です。
活躍中とはいえ内外ともに老朽化の波がじわりじわり押し寄せてきています。JR九州ではその中でも特に痛みが目立ちがちな座席モケットの交換などで内装のリフレッシュを行っており、若干今までと雰囲気が異なっています。今回はそのような形でリフレッシュが行われた車両を取り上げていこうと思います。
画像はシーサイドライナー色のキハ66系で、今回取材した車両になりますが、1編成だけ国鉄急行色のツートンカラーになった車両もおり、その車内も今回取り上げる車内と同じ装いになっています。うーん、車内までリバイバルできなかったのが残念です・・・。
(取材・撮影 JR長崎本線/長崎)

 

 

 


車内全景です。2ドアでドア付近にロングシートがある他は転換クロスシートが並んでいます。転換クロスシート車の新型車両が増え続けていますが、依然ハイレベルかつ国鉄っぽさが残る車内空間を作り上げています。
逆に本当にリニューアルしたかどうかが気になってしまいますが(^^;; ヘッドレスト部分の下、モケットが少し紫に見えませんか?この部分がリフレッシュの目玉になります。


車端部です。トイレつきの車両とそうでない車両の2両編成での運転になりますが、長崎駅時点における博多寄りの車両はトイレ無しの車両になります。色の方はロングシートのモケットをご覧頂くとそれとなくイメージがつかめると思います。この色がモケットが従来の紺色のモケットに代わってじわりじわりと勢力を拡大してきています。
奥の蛍光灯の位置が低く見えるのはかつてその部分の屋根にラジエターが搭載されていた分天井が低く抑えられていたからで、トイレの水タンクの影響で天井が低めになっている事が時々見られるディーゼルカーでもどことなく違和感を覚えます。

一方トイレのある車両の車端部も天井が低めに抑えられています。右奥にトイレがあり、左奥、トイレの向かいはトイレ無しの車両と同じように転換クロスシートが並んでいます。ドアが車端部よりちょっと離れたところに設けられた分、よく3ドアの近郊形電車で感じる狭苦しいイメージがこの車端部ではあてはまりません。


乗務員室との仕切りはトイレ無しの車両でご覧頂きます。ワンマン化に当たって仕切りからドアまでの座席を撤去し、実質立席広場になってしまっています。その仕切りも窓が極端に少なく、かなり殺風景な印象を与えてしまっているような気がしてなりません。ワンマン化を要求されるような環境に移籍となってしまった以上仕方がないのですが、今まで切り取ってきた車内設備とのあまりの違いにビックリです。


低屋根部分を狙って天井です。新造時から冷房があったため、非常にスッキリした、電車のような雰囲気さえ感じる天井に仕上がっています。ラインデリアではなく所々設けられた吹き出し口からの冷房になるので、その点が少し古く見えますが、冷房の効きはまだまだ良いと思います。
低い天井の部分も中央部が少し膨らんだ格好になってます。


床はトイレありの車両を見ています。通路部分にベージュやアイボリーの帯が引かれ、その周りをグレーで固める配色になっています。どちらも車内に明るさを振りまく色・・・とまではいかないようです。


側ドアです。こちらは近郊形っぽさが前面に出た格好になっています。ステップがついている両開きドアは後のキハ47形を思い浮かべたくなってしまうものがあります。ただ、戸袋窓は大きめの物を使用しており、こちらは逆にデッキの無い近郊形ディーゼルカーでは珍しいのではないでしょうか。

 
その隣のロングシートから座席バーガーの開幕です。ロングシートは2人掛けのみで、ドアのすぐそばに設けられている形になります。また、優先席はステッカーで対応しており、モケットは紫と黒の市松模様の柄のみになります。
座席によってはドアとの空間に整理券発行機を設けている部分もあり、袖仕切りを肘掛けとして使う時には若干その存在が邪魔になってしまうかもしれません。
しかしながら…モケットは斬新な柄なのに、周りの化粧板の色、そしてシートヒーターが懐かしい感覚を演出しています。そして鶯色に紫・・・これ、如何ですか?


続いて転換クロスシートです。まずはドア〜ドア間から。端の2脚、4人分の席は固定となっており、間の6脚、12人分の席が背もたれが転換するようになっています。従って最低どこか1ブロックが4人向かい合わせに、最低2人分の席が進行方向の逆になってしまうわけですが、こればかりは仕方が無いでしょう・・・。これが左右1組ずつ、32人分の席がドア〜ドア間のクロスシートとして用意されています。

 
車端部は「中当て」のような感覚で(^^;; 真ん中の1脚のみ背もたれが転換できるようになっています。また、トイレの手前については4人掛けの固定クロスシートが設けられています。どちらも壁に面した席については他の席と同じスタイルに維持しつつ、取っ手がついていない座席を使用しています。また、左の画像のように妻面のすぐ手前の席は窓が独立しています。ユニットの田の字窓が多い中、ほんのちょっぴり珍しい存在かもしれません。


背もたれが転換するクロスシートを見ていきます。・・・が、まず目についたのが足元の広さ。近郊形ディーゼルカーにありがちな足元の狭さをこの系列では見事に解消しています。やればできる・・・というか、逆に他の系列でこの足元の広さを確保できなかった理由を知りたいところです。
バケット化などはされていない、しかし青のヘッドレストが特徴的な座席です。肘掛けのデザインこそちょっと周りの感覚からかけ離れているような気がしますが、座り心地は上々でした。


ヘッドレストの部分がまっすぐになった端の固定クロスシートです。ヘッドレストも含めて灰色の枠の中にモケットが収まるスタイルになっており、転換クロス席よりもだいぶ重たい雰囲気になってしまっています。ヘッドレストにちょうど合う身長の方はこちらの席の方がゆったりくつろげるかもしれません。


こちらが妻面やトイレに面した固定クロスシート。座席幅は他の席と同じで、取っ手が無い以外は他の固定クロスシートとほぼ同一のスタイル、ほぼ同一の座り心地になります。

ところで、個人的にはヘッドレストの紺と紫をメインにしたモケットの組み合わせ、なんだかちょっと合わないな・・・という気がしてなりません。同じ青系の色なのですが、どうも雰囲気が違うんです。両者が持つ雰囲気が(^^;;;


・・・そんなことを思っていたら、取材後自分の気持ちに対して見事に応えてくれた車両に出会うわけですが、その様子はまた、いずれ・・・。最後にこちらをどうぞ。

やりたくないクロスワードパズルの回答欄第6位こと市松模様のモケットです。なんだかあまり長い時間眺めていると妙な気分になりそうな気がするのは自分だけでしょうか?キハ66系以外にも採用されていると思しきこのモケット、九州のどこかでまたお目にかかるかもしれません・・・。

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