JR九州  813系1100番台
 
  この角度で見ると自然でしょうか?いや、でもまだちょっとこの雰囲気に慣れないかも・・・という方も多いかもしれません。
2007年、福岡都市圏のローカル輸送の増強役を担うことになった813系1100番台。同時期にキハ200形、817系にも新たなバリエーションが登場しましたが、それらの特徴が「見やすくなった大きなLED表示器」でした。
813系といえば今までは貫通扉の幅に収まる程の小さな方向幕でしたが、先頭部分の屋根を少し高くしてまでバスなどで使われている大きな大きなLED表示器を入れ、側面の方向幕も側窓の大きさを犠牲にしてまでやや大きめのLED表示器を入れています。そのため、従来車とは番台が別になっているだけでなく先頭部の雰囲気まで大きく異なっています。
今後さらに増備されるのか、それともまた別の装いで登場するのか、顔への興味は尽きません(^^;;;
(取材・撮影 JR鹿児島本線・小倉〜門司港)

 

 

 


早くも丸く陣取った吊革が気になるところですが、車内全景からご覧頂くことにしましょう。
3ドアでオールクロスシートの車内は登場時の鮮やかな813系の雰囲気とは大きく異なる渋みがあります。2003年の増備車以降、813系の転換クロスシート車はこのような色合いの車内に移行していきました。817系や885系「かもめ」で白を意識した車内を作ったことが大きかったのかもしれません。
色は落ち着いても、JR九州ならではの遊び心がまだまだ散りばめられているような気がします。


乗務員室との仕切りです。貫通扉が開いた状態の画像となりました。
車端部もそうですが、妻面や乗務員室との仕切りには薄目の灰色を化粧板に使用しており、閉めると登場するコバルトブルーと雰囲気が合うように工夫されています。
個人的には車内に堂々といらっしゃる梯子君についつい声をかけたくなってしまうところですが(^^;;;これは他のJR九州の車両でも車内にいらっしゃる姿を見かけます。ちょっと佇まいに哀愁も感じそうですが、この場所に置かなくてはいけない理由がきっとあるのでしょう(^^;;;


トイレと車椅子スペースを兼ね備えた車端部です。トイレは妻面から側扉面にかけて壁を斜めに設けることにより、車椅子スペースにも対応できるようになっています。JR西日本などでもよく見られる「車椅子対応トイレの作り方」ですが、客室側から見るとかなり圧迫される感じがします。従来のトイレの幅に慣れてしまっているからでしょうか・・・?
また、車椅子スペースが通路を兼ねてしまっているようにも見えてしまい、大きさによっては車椅子スペースの利用を躊躇してしまうこともあるかもしれません。空間の制約、いや、作り方というのは思った以上に難しいようです。


この出っ張りの隣には床のちょっとした囲いからもわかるように車椅子スペースが設けられています。設備としては単純なもので、握り棒が何本か追加された程度の設備となります。その中に赤の広告枠、結構映えます。

 
トイレの無い車端部は固定クロスシートが設けられていますが、一部の車端部ではクロスシートのバックにゴミ箱と消化器を入れるスペースを設けています。そのスペースの上にはツヤのある木目調の板があります。813系お馴染みの設備として既に定着していますが、初めて見た時にはその洒落た心意気につい感動してしまいました(^^;;; 落ち着いた内装になった昨今、木目調の素材がこの設備だけで完結しているのが少々勿体ないと思う今日この頃です。


車端部を見ているとこの独特な配置の吊革が何度も気になってしまいます。ということで天井です。
空調関係はラインデリアを用いており、吊革の配置のように昔の扇風機やファンデリアのような丸い形は意識していないようです。吊革の丸くなった配置もドア付近の混雑緩和というしっかりとした理由があるからで、遊び心だけのアイデアでは無いことは重々承知していますが、吊革の支えや両端とも銀の円筒の形状をしている蛍光灯の止め具を見ていると、ちょっぴり洒落た、丸を意識したデザインセンスを垣間見ているような気がしてきます。


床は白をメインにドットデザインで仕上げています。この明るくメリハリの効いた車内作りに一役買っています。


側ドアです。ドアそのものも吊革に負けず劣らず真っ赤な化粧板で熱烈アピールです。この真っ赤なドアも813系ならではの設備。巻き込み防止のステッカーがそれに見事に合っていますが、「床に座らない」のステッカーまでデザインに合わせる余裕は無かったようです。否、あえて目立たせなくてはいけないくらい乗降上の問題になっていたのかもしれません・・・。

 
鴨居部は2種類、LED表示器があるものとないものがあります。下り進行方向右側が表示器あり、左側がないものになります。LED表示器から得る情報は停車駅情報や行き先案内など多彩なのですが、いかんせん文字が小さく、ちょっと遠くからだと読みにくいものがあります。他の車両との共通化という宿命にあるのかもしれませんが、行き先を映し出す外のLED表示器とは考え方が180度逆のような気がして残念です。もう180度回る日は来るのでしょうか(^^;;;

この鴨居部の広告枠は銀色になっています。


方向幕の話題が出てきましたが、この車両の側面のLED表示器も実は縦方向に拡大されており、その拡大分を側窓を小さくすることでカバーしています。つまり、ドア〜ドア間の整然と並んだ3つの窓のうち、一つだけ小さく押し潰されたような格好になっているのですが・・・


車内側も見事に押し潰されています。優先席の反対側の座席の眺望にはさほど影響ないと思いますが、それにしてもあまりにも不格好・・・。ここまでするのであれば他系列との窓ガラスの共通化は諦めて、座席に合わせた窓配置を行えばいいのに・・・


座席です。窓と座席の間隔が合わなくなることも多々ある、ドア〜ドア間の転換クロスシートです。各一番側ドア寄りの座席は背面を兼ねて固定されています。背面については白をベースにキレイにまとまっており、ロゴなどは一切入らない、実用面を最優先にしたスタイルになっています。一方フレームはかなり濃いめのグレーで、オセロの様相を呈しています(^^;;;

基本的なフレームは従来の813系と変わらず、特に肘掛けは各地でよく見るスタイルになっています。これがある程度の完成系なのでしょうか・・・。裏返せば前時代的とか、新車の勢いが感じられないというコトバにつながってきてしまいます・・・。

 
車端部は4人1組のボックスシートです。ゴミ箱のあるスペースはその分自然に立席スペースが減ってしまっています。
背面は丸みを帯びたパーツを多用していますが、妻面はどことなくカクカク気味です(^^;;;


早速転換クロス部分からです。先ほどの画像までは黒っぽく見えていたモケットですが、これは焦げ茶と黒の模様になります。その上に濃いめのベージュでヘッドレストがあり、やはり落ち着きをイメージしている節がここでも感じられます。
座り心地はバケットが効いたやや硬めのものになりますが、身体をしっかり預けられる、さほど硬くなさそうというイメージを持ちながら座ることができそうです。


端の席です。こちらの角度から見ると背面の化粧板が別に設置されているようにも感じられます。また、窓際の肘掛けが転換部とは違う取り付け方になっており、固定座席だからこそできる「魅せ方」を精一杯取り入れているように見えます。
 
さて、この車両は「優先席=車端部」という固定概念を見事に覆してくれまして、中央の側扉付近に設けられているわけですが、該当する座席にはこのようなヘッドレストカバーが設けられています。もう一歩間違えたらかつてのバスの座席にあったようなビニールレザーの永久ヘッドレストカバーになりそうでしたが(^^;; そんなことはありませんでした。尚、カバーが一つ外れていた座席がありましたが、ヘッドレスト自体も他の部分よりも明るめの色を使って識別しています。

 
車端部の座席になります。ゴミ箱がつこうとつかまいと基本的な形状に変更はありません。個人的にはゴミ箱のスリムさに驚いていますが、足元までしっかり壁が伸びていてドアからの風をシャットアウトしています。

そして妻面の座席です。ヘッドレストについていた握り手が壁に移動した格好で、他の座席と同じようなスタイルを妻面でも保っています。ちょっと肘掛けが通路側に張り出していますが、通行には何ら支障のない範囲内に収まっています。
欲を言えば・・・ヘッドレスト上部の灰色のバーがなければ窮屈さが少し和らいだかもしれませんし、妻面、ヘッドレスト脇にある化粧板の白色も灰色にしてあげるとさらに統一感が出たかもしれません。以上、余計すぎるお節介でした。


遊び心、例えば吊革の配置や広告枠、床の模様などなど・・・落ち着いた雰囲気の中ではちょっとそれが少なかったかな?と不満な自分もいますが、この落ち着いた雰囲気もJR九州のウリになれば、JR九州における車両作りのバリエーションがぐぐぐっと増えるかと思います。それを願って、せめて側面のLED表示器だけでも・・・大いに再考して頂けるといいなぁ(^^;;;
 
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