JR九州  811系[スペースワールド仕様]
 
  811系といえばJR九州の福岡・大分ローカル輸送を中心に運用されているわけですが、そのうち1編成だけ、他の811系とは地味ぃ〜に異なる内装に仕上がっています。北九州地区にある「スペースワールド」とのタイアップで、かつては外観も専用塗装が施されていましたので注目度は抜群!でしたが、2009年に塗装を他の車両に合わせる形で変更、以後は見事に「隠れあたり車両」になってしまいました(^^;;
運用も2007年ごろまでは快速「スペースワールド号」を中心に充当されていましたが、近年は固定運用がなくなっています。鳥栖での目撃もあれば今回の取材のように日豊本線の運用充当もあります。まさに北部九州のスペースを自由自在に行き交っています。
(取材・撮影 JR日豊本線・小倉〜城野)

 

 

 


車内全景からご覧いただきます。3ドア転換クロスシートの車内は今見ても爽やかな車内に仕上がっています。
この爽やかな青を基本にした色合い、JR九州が作った車両としては実は珍しいほうではないでしょうか。
また、設備などの仕様もJR九州だからこそ!というオリジナリティよりもどちらかというと汎用品を中心にまとめている感じで、外観同様奇抜な印象はあまりありません。スペースワールド仕様ということで、少し手を加えている部分があるにはありますが…


乗務員室との仕切りは大きな窓が印象的です。若干右に寄った貫通扉が印象的で、その左側は黒めの着色ガラスを用いています。この仕切りの色もスペースワールド仕様ならでは。床や荷棚の色とリンクしています。
吊革は乗務員室の仕切りまで伸びています。転換クロスシートの仕切りはドアギリギリまであるので、ドアと乗務員室仕切りの間の空間はラッシュ時には重宝することでしょう。


車端部の様子です。4人1組の固定クロスシートが設置されています。画像はクロスシートの手前にゴミ箱がある車端部で、ゴミ箱のない車端部もあります。
こちらも水色の化粧板を用いており、スペースワールド仕様に仕上がっています。スペースワールド仕様…にも関わらずJR九州独特の「遊び心」を感じないのはJR九州が登場してから間もないころに登場した車両だからでしょう。今だったらきっと太めの毛筆で書いていたんだろうなぁ…「スペースワールド」と(^^;;;


車端部の傍らにはこのような表記も。右側には「指定席」という表記が隠れています。急行列車としての使用も念頭に入れていたのはJR西日本221系と全く同じですが、確かに見た目としては急行料金が必要ですと言われてもおかしくなさそうです。

 
博多方先頭車両にはトイレが設置されています。
トイレ自体は側面の化粧板と同じ白色のものを用いており、トイレの使用灯や消火器、ゴミ箱などもあまり凝ったデザインではありません。ただ、トイレ入り口の脇にはスペースワールド仕様でお馴染みの照明が設置されています。何気に緑色も含まれており、夜間蛍光灯を消して走らせてみるとかなりムードが高まるのではないかと思うと、ちょっとワクワクドキドキしてきます。


天井です。カバーつきの蛍光灯やラインデリアは811系の標準仕様になります。
吊革は当初座席部分にはありませんでしたが、その後増設工事が行われています。他の811系は吊革と干渉する広告枠を移設していますが、スペースワールド仕様はJR九州の広告しか出していないからでしょうか、特に移設はされていないようです。そのため、画像のように意図的に広告が掲出されていない場所もあります。


床です。フットラインは青色を中央に配して周りを黄緑色のテープでわかりやすく作っています。座席部分は灰色でここもさりげなく他の仕様と差をつけています。しかし、所々に痛みがみられます(^^;


ドア周りです。LED表示機は設けられていないため、ドア周りはこの1種類のみとなります。
415系1500番台と同様にステンレスのドアを用いています。ただ、415系1500番台よりも鴨居部がゴツい仕様になっています。メンテナンスのしやすさなどを考慮したのでしょうか。ここも当たり障りのない白色ではなくメタリックの青だったらデザイン上荷棚との一体性が生まれたかもしれませんね。
そして「床に座らないでください」…。


座席です。配列こそ811系従来車と同じドア〜ドア間転換クロスシート5列ですが、座席や仕切りはスペースワールド仕様になっています。
仕切りは銀色のパネルを用いています。なかなか重厚感があり、近未来感も少しはありますが、ドアの銀と同じ色合いに見えてしまうあたり、「ちょっと安っぽく作った」と思えて仕方がありません。寄りかかるには冷たすぎるので、モケットを貼ってほしいところでもあります。


ドア〜ドア間の転換クロスシートです。ヘッドレストが個々に完全に独立している形態ではなく、少し分かれ目が入っている程度になっています。ビニールレザーのヘッドレスト部分はこの座席の高級感に一役買っていますし、脇の握り棒も座席の色合いに配慮した色になっています。
他の811系よりも背もたれが見た目的にも厚くなっています。背もたれ・座面ともにバケット状に仕上がっていますが、これは他の811系も同じです。窓割りも他の811系、いや415系1500番台、813系とも同じです。

 
4人1組のボックスシートは車端部に設置されています。仕切りはゴミ箱の有無で2種類あります。ゴミ箱の分だけドア前のスペースが少なくなっている格好で、シートピッチへの影響はありません。

 
ドア側の固定クロスシートです。転換クロスシートと角度的に大きな違いはありません。窓側の肘掛けの形状が転換クロスシートとは異なっており、転換クロスシートよりも若干シャープな印象を感じます。
先ほどの仕切りの上にある握り棒の高さが仕切りによって異なっています。ゴミ箱のある仕切りの方が若干高めなので、立っている人の気配が気になる方はそちらの方が落ち着くかもしれません。

…それにしても、京浜急行のクロスシートっぽい雰囲気を感じるのは自分だけ?!


妻面の固定クロスシートです。ヘッドレストの上に金具で押さえを設けており、それが座席の背もたれを低く見せているような、窮屈に見せているような気がします。この謎の金具は813系にも受け継がれています。
幅も先ほどの固定クロスシートよりも若干短めで、これは国鉄の近郊型の配慮をそのまま受け継いでいます。フットラインを引いてしまうと余計に目立ってしまうところです。

 
最後に印象的な窓周りです。直線的ながらもちょっぴり普段と違う印象を与えています。
こういう「彩」って普段乗る車両だからこそ必要だと思うんですけどね。もちろんJR九州は813系、815系と近郊型電車部門でも充実してきているので、ほかの会社にも普及するといいな…なんて思うところです。

優先席はステッカー表記のみ対応となっています。ヘッドレストカバーはかぶせていません。
 
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