JR九州  717系200番台
 
  正面の顔自体は見慣れたものがありますが、側面をよくみると2ドア、そして2両編成、でもサンシャインじゃない…
数年前からラッシュ時の助っ人として活躍している717系200番台も気が付けば鹿児島〜国分間のみの運転になってしまいました。上品な乗り心地は415系の跳ねる乗り心地よりも眠りに誘われてしまい、国分着最終列車でも、国分発始発列車でもウトウトしている方が多数…(^^;;
車体自体は急行形電車の下回りを流用して昭和61年に完成。キハ37形でも活かされた「編成でドア位置が均等になる」よう調整されています。3両編成で耐寒仕様を施した717系が仙台地区にも投入されていますが、そちらも数年前にE721系に置き換えられていることから、足回りの老朽化が見た目以上に進んでいるのかもしれません。
(取材・撮影 JR日豊本線・国分〜鹿児島中央)

 

 

 


車内全景です。編成中央、すなわち車端部から乗務員室に向けて撮影した画像です。
2ドアセミクロスシートながらドアの位置が奥の方になっている点、クロスシートがまとまって配置されていますがこの画像の通りやや遠い位置に配置されているように感じます。この収容力こそが717系の特徴でもあり、ラッシュ時の頼れる助っ人になる所以でもあります。鹿児島地区では割とお馴染みの茶色モケットですが、ビビットな水戸岡カラーを抑えて国鉄末期に201系から使い出したこげ茶のモケットを想像させるような色合いにも見えます。製造当初の空気を今に伝える車両ってJR九州では珍しい存在ではないでしょうか?


乗務員室の背後はワンマン運転に対応した「広場」になっています。かつては座席があったことは両端のカバーを見ても想像つきます。一方、仕切り扉がバスの前扉のような折れ戸になっているのは見た目的にもなかなか面白く、ワンマン運転のミラー確認が邪魔にならないように右側の上部が切り取られている点もその形状をより面白くさせています。
折れ戸は元々長崎地区で走っているキハ66形が用いているだけに、改造の過程で折れ戸というキーワードが容易に出てくる環境だった点は大きいと思います。

運賃箱は運転区間のワンマン方式が駅収受式になっているため、今はほとんど使っていません。竜ヶ水駅で使うかどうか…程度です。呼んだ?とばかりにチラ見する運賃箱がちょっぴりキュートです。

 
車端部です。左の画像が鹿児島中央方の車両の車端部、右の画像が国分方車両の車端部です。床や貫通扉からなかなかくたびれている様子も伺えます。
乗務員室の仕切りの画像でもご覧いただけましたが、ドアから車端部までの距離もやはり国鉄の近郊形電車では長めです。取材から帰ってきてから211系の画像などを見るとちょっと違和感がありますが、鹿児島地区ではキハ47形も同じ長さで車端部が設置されていますので、あまり違和感はありません。

トイレはいつもの小さい和式。トイレのステッカーだけJR九州仕様でゴミ箱さえ手が加えられていません。


平らな天井は冷房車でもある証拠です。急行形で使用していた分散型クーラーではなく、小さな吹き出し口が見た目上の特徴になる集中型クーラーを新たに設置しています。
蛍光灯の配置は必要最低限で、夜間乗車すると817系よりも暗さを感じます。


床は所々色が違い、補修しながら使っている様子が伺えます。基本は茶系の床一色で攻めています。
画像には写っていませんが、ステップは灰色で塗られています。あまり目立っていません(^^;;


そのステップが設置されたドア周りです。両開き扉で半自動機能は特にありません。
ドア自体はステンレスの無塗装もので、やはりこのポジションも手を加えられたのは「手の用心」くらいでしょうか。強いて言うなら「床に座らないでください」ステッカーが貼られていないのが珍しく感じます。ステップがあるので座りやすいような気もしますが…?
編成中央寄りのドアには整理券発行機が備わっています。左右両側に割と新しい整理券発行機がついています。


2段窓です。近郊形電車としての区分だからかと思いますが、窓際にテーブルがありません。


怒涛の座席テゲテゲはドア〜ドア間からです。ドア〜ドア間は2人掛けのロングシートを両端に、中央に4人1組のクロスシートを左右4組ずつ配置しています。優先席もこのドア〜ドア間のロングシートで設定しています。モケット自体変えていないので、基本的に優先席、クロスシート、ロングシート分け隔てなく茶色のモケットを使用しています。

 
先にクロスシートの斜め撮りからご覧いただきます。お馴染みの固定クロスシートですが、半円状の取っ手から察するに車体更新ついでに111系あたりから持ってきたものではないかと思います。シートピッチや通路幅の制限が急行形よりタイトだったり、財政状況がタイトだったりと推測が成り立つ理由もそこそこあります。できればそのまま急行形のクロスシート、すなわち窓側にも肘掛があった方がゆったりくつろげるのですが…(^^;; 同じような座り心地はキハ47形でも体験できますが、あちらとは異なり足元は広めに確保されています。


一方、ロングシートは座面下のヒーターカバーが斜めに設置されたタイプで、座面の高さがやや高い雰囲気です。スプリングの効きこそクロスシートと同じような具合ですが、クロスシートとは出所が違う予感で、国鉄末期に新製車として増備された415系ロングシート車でも出てきそうな座席です。111系のロングシートが奥行き浅目なので長距離客にも配慮した格好でしょうか?

 
車端部には長めのロングシートが設置されています。左の画像が国分方車両の車端部で左右同じスタイルです。座面下、ヒーターカバーの形状が途中で変わっているのが激しく気になりますが、配電盤の格好から見ても製造当初からこのスタイルだったと思われます。と、すると…何のため?
右の画像は鹿児島中央方車両の車端部でトイレがある側のやや短いロングシートです。妙なところに整理券発行機が写り込んでいますが、この長さのロングシートを撮ろうとすると整理券発行機の存在は無視できません。


トイレのある車両、トイレが無い側のロングシートはこれまた少し長さが異なるロングシートが用いられています。車端部妻面にクロスシートを設置したため、この編成で唯一両側に袖仕切りがついているロングシートです。だから何?と言われそうですが、袖仕切りは80年代後半の製造にしては簡易的な作りになってしまっています。同時期に筑肥線の電化開業で製造された103系との扱いの差を激しく感じます。


最後にトイレ脇のクロスシート… ここにも先ほどのクロスシートと同じものを設置すれば良い物を… トイレ脇、短い背もたれ、国分行は進行方向逆、ロングシートの乗客への視線…自らハズレ席を宣言してしまう潔さに感動さえ覚えてしまいます。オールロングシートでお馴染みのキハ37形ならあたり席とチヤホヤされそうですが、別にクロスシートが並ぶ車内では相手の方が大柄で大御所すぎます。


緩やかな半月にエバーグリーンな調べを奏でる様はおはら節にも聞こえてきそうです。
往年の国鉄型車両を格好良くパネルに描く水戸岡先生に描いていただくと、きっと光り輝く半月になることでしょう。
 
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