JR北海道  キハ283系[普通車]
 
  このキビキビとした走りはまさに「ストイック」そのものでしょう。スーパー北斗「キハ281系」に続いて1994年に登場したのがキハ283系。道東の釧路へと向かう「スーパーおおぞら」を中心に活躍しています。
グリーン車も正常進化を遂げたスタイルで、ハイグレード、ハイデッカーと名乗らなくてもサービス水準の高さは既に多くの人に知られています。一方普通車も従来の車両よりも快適になったとはいえ、指定席車が日頃から増結されたり自由席車で立客が出る便もあるなど、かなり酷使されてきているのが実情です。
今回はその普通車の模様を、製造当初から使用されている座席を中心に、近頃行われた座席の更新を行った指定席にも軽く触れながらご案内したいと思います。
(取材・撮影 JR函館本線・函館 他)
■画像提供(全て):若さま

 

 

 


現在の自由席車の座席を設けた車内全景をまずは眺めてみようと思います。
広々とした空間は全体的にモノトーンな落ち着いた配色に仕上がっていますが、遊び心もチラリと見え隠れしています。
荷棚は特にフタなどはないものの随所に仕切り棒を配置したスタイルになっており、その仕切り棒が車内の奥行き感を演出しています。会社は違いますがJR東日本のE3系のように天井まで一体になってつながっているわけではなく、しつこくないのは好感が持てます。

 
車端部、デッキとの仕切りになります。右の画像は仕切り扉上、鴨居部に設けられたLED表示器になります。
また後ほど画像ででてきますが、客室を示す色はこの淡い青色で、細長いガラスは側扉でも使用しています。この色、この形状はアレンジ例も含めて北海道内の様々な車両で見る事ができます。JR北海道的にはお気に入りなのかもしれません。
LED表示器は左から号車・席種別・時刻・案内・禁煙マークというセットになっています。案内は次駅案内や車内設備などの他に「見えるラジオ」のニュースが流れています。昔はFM東京でも「見えるラジオ」のジングルが頻繁に流れていましたが、今となっては…(^^;; どうも個人的には読みにくい印象が残ってしまいます。


荷棚は先に触れてしまいましたが、天井はツルンとした形状。エアコンの吹き出し口が見え難いのはさすがですが、座っていると照明の蛍光灯が時折カバー越しに見えてしまう事があり、退屈なひとときに気にしてしまうともう止まりません(^^;;;


床は天井同様に指定席車・自由席車とも同じ仕上げになっています。通路部分にフットラインを形成していますが、後のキハ261系のように大胆な模様は取り入れておらず、小粒な柄が敷き詰められている格好です。


ドア周りです。この形式の特徴として、戸袋を車体に一切設けない「プラグドア」を採用しており、画像のように車体の外にドアが出る格好になっています。そのドアも細長い窓が印象的です。
小さめのステップを上がっていくせいか、はたまた振り子車両だからか、握り棒が充実しており、特にドアのすぐ手前にはかなり低い位置に縦の握り棒が設けられています。

 
デッキを少し見てみたいと思います。左の画像はかつて喫煙スペースだった部分で、今は灰皿が塞がり、携帯電話スペースとして活用されています。縦長の窓にちょっとした腰掛けが用意されているのはグリーン車用、普通車用は単なる立席スペースに過ぎません。
そして右の画像は荷物室です。長尺物も立てかけて収納可能になっている点はリゾート特急としての一面も持ち合わせているからでしょうか。

リゾート…というほどワクワクする物では無いかもしれませんが、先頭車は前後とも貫通扉越しに景色を楽しめます。特に前面展望は人気があり、この湾曲した通路の先にある「定位置」を皆さん目指していく光景はお馴染みと言ってもいいでしょう。また、この先に自由席車が連結してある事も多々あり、この通路を足早に通り過ぎ獲物のように座席をゲットする光景もお馴染みになりつつあります(^^;;

トイレは黄色い扉の中。天井のピクトグラムと合わせて実にわかりやすい展開です。振り子形だからこそ、デッキのこの通路にも手すりがあればなお良かったのですが…。


再び客室に戻って側窓です。近年バラストという線路周辺に蒔かれた石を跳ね上げ、窓を破損する事を防ぐために従来のガラスの外側にポリカネートの透明シートを被せています。それによって危険は回避できます。ただ、これは自分の思い込みだけかもしれませんがちょっとした内外の温度差でガラスが曇ってしまう事が多くなった気がします。

 
自由席の座席本体へと参ります。左の画像は当初から丹頂鶴のモケットを使用した座席、右の画像は当初は「スーパー北斗」キハ281系に合わせた紫のモケットだった座席になります。座面・背もたれのモケットは丹頂鶴柄に変更されていますが、手すりや肘掛けなどに当初のモケットの面影が残っています。左の画像は手すりが赤くなっており、視覚効果もさることながら単調な車内の良いアクセントになります。
座り心地はほどよくホールディングしてくれる座席だったのですが…ここ最近メンテナンスに難があるのでしょうか、背もたれの詰め物がへたってしまい「骨と皮」状態の座席に当たってしまいました。乗車率も良いということもあって、そろそろくたびれてきているのでしょうか。

 
左の画像は座席背面です。右の画像はデッキとの仕切りに近い席のフットレスト・テーブルになります。
フットレストは跳ね上げ式で、靴を履いたまま使用する事になります。
車端部にはマガジンラックも網袋もなく、広報誌などがテーブルの上に置かれています。画像を見て頷く方もおられると思いますが、本来の使い方でテーブルを使いたい時はちょっと邪魔です(^^;;


そしてこちらが最近リニューアルした指定席車の模様です。全景と座席をご紹介します。
天井や床はそのままに、座席やデッキとの仕切り扉を変え、色合い的にはモノトーンからの逸脱を図っています。さしずめ丹頂鶴からワインへのチェンジと言ったところでしょうか?
窓の外からも指定席車と自由席車の違いが容易にわかるくらい変化が大きいです。JR側も増結時に「指定席車」と「自由席車」の区別をしなければいけない分扱いが若干面倒に…いや、お客さんが気にする事ではないですね(^^;;
一応指定席向け座席なので自由席として運用といった「特例の特例」が無ければこの座席は新夕張〜新得の18きっぷ特例区間でも特急券・乗車券が必要になります。

 
指定席車の座席です。右の画像がリクライニング時になります。
見た目的に背もたれあたりはバケット形状を強めていますが、「頭でっかち」のため、全体のスタイルは以前よりもボリュームが増した格好です。
「頭」についた枕がこの座席最大のウリになります。他社のグリーン車では時々見かけますが、普通車ではあまり例を見ません。画像を提供して下さった若さん曰く「快適な睡眠を提供してくれる」とのことですが、画像で見た限りではもう少し背もたれとのバランスを重視して、もっと万人に合う「遊びのある」背もたれを提供して頂きたいものです。

そして、この座席の数年後…メンテナンス、しっかりさてれいることを願います。
日常の整備だけでも面倒そうな座席なのに(^^;; 頑張って頂きたいところです。

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