JR北海道  キハ201系
 
  日本唯一の「電車」と「ディーゼルカー」の協調運転。サラブレッドも真っ青な電車と対等に走れる希有な性能を持った「通勤形」ディーゼルカーは北海道にいます。キハ201系です。
3両固定編成の外観は731系通勤電車とほとんど変化がありません。しかし、車端部に伸びる煙突とパンタグラフのないスッキリした屋根がディーゼルカーであることを物語っています。
性能が性能だけに製造費が高くなってしまい、3両編成4本で製造が終わってしまいましたが、札幌都市圏を中心に電化、非電化問わず多くの区間で運転されており、先述した協調運転の他にも非電化の学園都市線から電化している函館本線の江別まで直通するというディーゼルカーならではの運用も軽々とこなしています。
(取材・撮影 JR函館本線・江別)

 

 

 


車内全景からご覧頂きます。
札幌市営地下鉄ほどではないですが、3ドアロングシートの車内はかなり広々と見えます。特にJR北海道の車両はデッキつきの車両が多いのでこの広さは731系とキハ201系だからこそ味わえるものになっています。
ただ、車内の色合いも災いして「寒そう」という印象を与えているのもまた事実で、厳冬期に乗った事が無いので推測に過ぎないのですが、立客やデッキ付近の折り畳み座席に座る乗客はドアの開閉の度に体感温度が乱高下するのではないでしょうか。

一応対策も施してはいるのですが…(^^;


乗務員室との仕切りです。高運転台になっていることもあり、仕切り扉に窓がついている以外は一面壁になっています。ツーマン運転なのでワンマン運転ようの機器類や窓を設けることがないため、ある意味「割り切った」仕切りになっています。
その仕切りに半自動ドア用のスイッチやゴミ箱を設けており、空間を有効に使っています。特にゴミ箱の切り欠きは大きな物を入れづらい、車内全体がスッキリする、ゴミ箱単体で交換や洗浄ができるなど、実によく考えられています。後は…ゴミ箱の色だけでしょうか(^^;


両先頭車の車端部です。雪国を走る車両故、機器スペースを集約して各車両の車端部に設けています。照明や吊革の設置状況からみても「あまり立ち入って欲しくない」オーラ満載の、残念かつ仕方がないスペースですが、せめてあと15cmずつ左右とも通路が広がれば立席スペースとしての機能を果たしそうなだけに、実に勿体ないスペースになってしまっています。
そして、貫通扉は無塗装の昔ながらのタイプを使用しています。

 
さて、車椅子スペースとトイレは中間車に集約しており、731系との数少ない相違点にもなるわけですが、まずは小樽方車端部に設けられた車椅子スペースのある車端部です。向かって左側半分が機器スペースになっており、右側が車椅子スペースですが…なんということでしょう、窓が一切ありません(^^; 立席スペースとしての役割もあるようなのでちょっと混んだら人のたまり場になりそうな区画なだけに、側窓は欲しいアイテムではないでしょうか。
車椅子スペースとしての機能は握り棒やヒーター、車椅子固定器具がシンプルに備わっています。


一方反対側の車端部はトイレのある区画になります。
…左右どちらがトイレなのかはよくわかりません(^^;; 先頭車の車端部と全く同じような作りに、北海道には無縁だった「トイレもどきの機器スペース」というハッタリを思い浮かべてしまいますが…JR北海道の列車には必ずトイレがついているので大丈夫だとは思いますが…

 
左の画像はトイレ、右の画像は機器スペース。トイレマークが見つからないと「ドアがない!」と悲惨な様相になってしまいそうです(^^; 確かに721系に続いて採用されたトイレマークはお洒落なのですが、中吊り広告に埋もれてしまっている部分もあり、色もあまり目立ちません。他の場所でのトイレ位置フォローは欠かせなさそうです。


天井周りです。スッキリしたフラットな天井で、蛍光灯も剥き出しのもの。
これだけ見ると首都圏の通勤電車と全く同じですが、ドア上には強力な吹き出し口があり、エアカーテンとして冬場の寒風をブロックしています。さすが…と言いたいところですが、効果は甚だ疑問です。
優先席部分の吊革が色も、形も、向きも変わっている点がかなり不思議です(^^;;;


床はツートンの柄。フットラインの外側に優先席の案内シールを貼っており、上手く活用しています。

 
ドア周りです。ドアの上にはエアカーテンの吹き出し口も見えるのではないでしょうか。また、各ドアの下の方にも暖かい風の吹き出し口があります。ドアそのものは鮮やかな黄色で、着色ガラスが使われています。ドアそのものは実に良い色なのですが、半自動ドアのボタンがかえって目立たなくなってしまっています(^^;;
LED表示器は千鳥配置になっているため、各車両とも半分のドアは路線図を掲出しています。

 
その鴨居部を左の画像に、半自動ドアのスイッチを右の画像にそれぞれ並べてみました。
外の灯りが災いして外板の色がおかしくなっていますが、ごくごく普通の銀色の車体です(^^;
LED表示器は次駅案内などの案内とは別に、左側に赤くどちらのドアが開くか示してくれています。ただ、どちらも文字が小さめなので座っている方からは見えにくいのではないでしょうか。
右の半自動ドアスイッチは外から「開」、内側は「開」「閉」ができるようになっています。車内側のボタンはあまり見かけないタイプですが、機能としてはオーソドックスなタイプになります。
JR北海道ならではのピクトグラムがわかりやすいです。


窓は大きな固定窓です。大胆と言えば大胆です(^^;; 窓枠がFRPよりも圧迫感がなく、汚れが目立たない点は好印象です。こちらも着色ガラスが用いられており、カーテンが省かれています。

 
座席です。先頭車はドア〜ドア間に11人掛けの座席と10人掛けの座席を用意しています。中間車はいずれも11人掛けとなります。バケットシートを用いていますが、あまり出っ張りは気になりません。スタンディングポールからも察することができますが従来の北海道のディーゼルカーにはなかった「通勤輸送」を主眼に座席配置が行われており、特に長距離通勤客の方は座席数の少なさに戸惑われたのではないでしょうか。
一部の袖仕切りにはスリットがあり、シートヒーターの温風がそのままデッキに流れ込むようになっています。

 
優先席は各車両とも中央のドア付近に左右斜め向かいに3席ずつ設けています。青色&赤色のチェックの背もたれと紫色の座面という組み合わせの通常モケットとは異なった、少しだけ紫がかった灰色のモケットを用いています。優先席のモケットは他のJR北海道の車両でも見られますが、通常モケット共々暖かみを感じない色のチョイスです。
でも、通常モケットはドアの黄色とは非常に相性の良いチョイスになっていると思います。

 
さて、車端部よりのドア付近には2名が座れる折り畳みの座席が設けられています。混雑時の立席スペースの拡大を狙ったもので、JR北海道の731系の他、一部の名鉄電車でも同じ発想の折り畳み座席を見ることが出来ます。
しかし、厳寒の地において果たして折り畳み座席までその暖かさが共有できるのでしょうか。折り畳み座席ならではの座り心地もそうですが、武装した袖仕切りとドアの狭間で寒い思いはしたくないところです。シートヒーターのダクトを折り畳み座席の真下、折り畳んでも空いているスペースまで展開できれば良かったかも…と思う今日この頃です。


一応このようには書いてありますが…こちらの効果の程も如何なのでしょうか?
手動で出したり収納したりすることができますので、強制力はありません。


最後に天井までシャキーンと伸びた袖仕切りです。
透明の板に大きく出っ張った化粧板、どれも立客と座っている客と寒風を仕切る役割を果たすわけですが…この大きさでは足元、つまさきの寒さは防ぎようがありません。透明の板は視覚も遠くまで透き通って好感が持てるだけに、もう一歩足りなかったといったところでしょうか。

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