JR北海道  キハ150形(富良野線)
 
   北海道における「マイタウン列車」の次世代を担うべく、1993年に登場したのがキハ150です。函館本線などでも走っていますが、今回取り上げる富良野線のキハ150は他のキハ150と帯の配分が少し異なり、外観の帯のをラベンダーを思わせる紫をメインに使用しています。また、これは富良野線を走る車輌も含め、キハ150の0番台全てに当てはまる項目ですが、道内の一般気動車で初めて冷房装置がつき、固定窓を採用しています。ほぼ終日混雑する夏の観光シーズンを意識した設備なのかもしれません。
現在も富良野線をメインに1両〜3両編成で走っています。普通列車の受け持ちが圧倒的に多いので、旭川などのターミナルでは比較的地味な存在ですが(><)、富良野線乗り入れの快速「狩勝」も同車が担当します。
(撮影・取材:富良野線・富良野/旭川駅)

 

 

 


まずは車内全体をご覧頂きましょう。
で、ご覧頂いた早々申し訳ないのですが、一言ポロリと余計な事を・・・。
こんなこと思ったのは自分だけですが(^^;2ドアでノーデッキ、固定窓、ドア〜ドア間ロングシート+1&2列の固定クロスシート・・・

あ、JR東日本のキハ110だ・・・・・・・・・(^^;;

・・・

・・・

なんて事言ったりするとそこで話が終わってしまうので・・・前言却下(^^;;;;;
それだけに通学ラッシュにも耐えうるし、長距離客にも対応できる究極の車内構成なのかもしれません。
床はコルク模様。画像では少し暗く写ってしまいましたが、周りが地味なせいでしょうか、結構明るく、鮮やかです。



反対側を向いて、乗務員室との仕切りです。
ワンマン設備が通路中央に置かれているのがお解りいただけるかと思います。富良野線ではワンマン運転が基本。前乗り前降りのスタイルをとっており、画像には写っていませんがその近辺に整理券発行機も備えてあります。
また、乗務員室が半室構造なので右側は展望スペースになりそう・・・な勢いなのですが、タイガーロープが張られており、立入禁止になっていました。ただ、取材前日に乗った旭川発富良野行きの列車では女子高生が何人か♪ロープを越〜え〜山を越え〜・・・(以下自粛

・・・床の方も見ておきましょっか。デッキ部分には滑り止めや雪落としも兼ねた、マットが置かれています。
もの自体はプラスチック版玄関マットといったところでしょうか。


天井です。吊革の配置が変則的になっていますが、1人掛けのクロスシートやロングシートの部分のみの設置となります。
そして両端の細長い黒い物体、そこが冷房のダクト&吹き出し口になります。吹き出し口自体はもう一種類、ダクトの下の方に小さくて丸い、バスでよく見かけるバージョンのものもあります。
両端にダクトを寄せて天井を高く見せる作戦ですが、ダクトと天井の境目は思ったよりも目立たなく、違和感がありません。


さて、座席はロングシートの方から見ていきたいと思います。
ドア〜クロスシートまでの8人掛けで、奥のラベンダー色のモケットが優先席となります。
バケット形状をとっているものの、詰め物が柔らかくて、かつ十分な量があるのでしょう、着座姿勢に対してしっかりフィットしてくれます。
ちなみに、トイレの隣には車椅子スペースが設けられているのですが、その隣に・・・1人掛けのロングシートが設けられていたりします(^^; フツーだったらそのまま車椅子スペースにしてしまう所を・・・サービス良すぎです。
とはいえこの1人掛けのロングシート、自分みたいに荷物の多い旅行客には重宝しますよ(^^) 皆さんも富良野に訪れた際にはぜひとも着席してみてくださぁい。


こちらは2人掛けのボックスシート。なんだかモケットが随分地味に見えていますが(^^;;灰色・・・というよりも薄暗い茶系をメインに、ドットパターンの入ったモケットになります。
なんだかこちらも肘掛けから取っ手にかけて、キハ110やくりはら田園鉄道のKD95形のフレームとほぼ同じ作りになっています。

座り心地はロングシート同様、バケット式ながら詰め物が十分入っているので、
比較的長距離でもゆったり寛げそうな、座り心地でした。

ただ、テーブルがついていなかったのが長距離客の方にはちょっぴり残念・・・かもしれません。
窓枠にちょっとしたものなら載せる事ができそうですが・・・


そして1人掛けのボックスシートになります。窓枠の下の方もあわせてどうぞ。
これだけしっかりした背もたれ&座面に必要十分なシートピッチ。お昼のまったり時には最適!ですね(^^)
ちょっとツッコミを入れるのであれば、床から座面までの長さがちょっと低いかな〜なんて印象を持ちました。
足の短い自分には十分すぎる長さなのですが(^^;;足の長い方にはちょっと置き場に困ってしまうかもしれません。

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