JR北海道  733系1000番台「はこだてライナー」
 
  2012年からコーポレートカラーの鶯色を巻いて札幌都市圏を走っている733系。今日の733系は…血行が悪いわけではありません(殴
新函館北斗から函館まで新幹線と直結する「はこだてライナー」も733系が担うことになりました。1000番台と新たな区分が振られています。
外観は731系から続く高運転台スタイルのまま、ヘッドマークや側面のロゴマークがアクセントで貼られてます。このロゴ、私的には五稜郭の形状を星に見立てた配置がお気に入りで、はるばる来たぜ函館〜キラッと気分が高まります。
快速列車と普通列車の二本立てですが、運転区間は函館から新函館北斗まで、3両編成または6両編成で軽快に飛ばします。まだ札幌都市圏での運用はありませんが…ついつい期待してしまいます、混結。
(取材・撮影 JR函館本線・函館〜新函館北斗)

 

 

 


車内全景は中間車の様子をご覧いただきます。
ロングシート、3ドア車の車内です。北の大地に降り立って最初の列車が733系…という点は新千歳空港とあまり変わらなくなってきつつあるので、その是非は割愛しましょう。
「北海道の豊かな自然」「函館の異国情緒」をドア周りで演出したとのことで…確かに客室部分のクールな装いに対して、ドア周りの木目調化粧板が目立つ結果になっています。デッキこそないものの、そこにデッキがあるかのような装いですし、まさかデッキが無いことが車内空間の環境上プラスになるとは、取材時点では思いもしませんでした…。

そして多いなぁと思うのはごみ箱です。中間車では3か所(!)に設置されています。極端な話、並居る特急車両よりも多いのでは…(^^;


乗務員室との仕切りは新函館北斗方、函館方どちらも同じ構成になります。仕切り扉に窓がついていますが、両脇は壁。広告枠も無いことから、木目調化粧板を心行くまでお楽しみいただけます(^^;; 函館から五稜郭までの区間はそれこそ前面展望に期待したい区間なのですが…。
1000番台以外の733系でもみられますが、仕切り扉の手前の床が黄色くなっているのも特徴です。3両編成ではここがなぜ黄色いかは伺い知ることができません。踏むと幸せになるのでしょうか。

 
車端部です。ごみ箱が上手い具合に壁にセットされていますが、731系同様この区画に座席はありません。左の画像は新函館北斗方先頭車の車端部、右の画像は中間車の函館方車端部で、1つの画像を左右反転させたわけではありません。
ここも木目調の化粧板が幅を利かせていますが、照明配置の関係で端の方が少し暗めになっていることと、貫通扉に飾り気がないところがちょっと勿体ないです…。

中間車にはごみ箱のない車端部もあります(^^;; 手すり、吊革がついているので立席スペースとしての性格も持ち合わせていますが、新幹線連絡だけを考えれば大型の荷棚があってもおかしくなさそうな区画です。

函館方先頭車には大型のトイレと車椅子スペースが備わっています。しかし、車椅子スペースには窓が無く、幅も通路のことまで考えると狭いように感じます。トイレの事を考えるとベストの位置なのかもしれませんが、ここに居る方の気持ちと乗車時間のことを考えると、ドア〜ドア間に車椅子スペースを設けても良かったのでは?と思ってしまいます。

 
左の画像は車椅子スペース、右の画像はトイレの仕切りです。トイレ周りの化粧板も木目調ですが、ドアのコバルトブルーはいつもの色といった印象。色が目印になるのはいいことだと思います。
車椅子スペースは非常通報機と手すりが設置されています。暖房機器の類が無いのはちょっと心配です。


天井です。LED照明の細さが際立ちますが、2021年11月、最終のはこだてライナーに乗った時に半分くらいの灯りがついていない車内に遭遇したのが今でもついつい気になってしまいます。あれは一体どのような状況だったのでしょうか。デフォルトではないと思うのですが…。
吹出し口も含めたパネルは扉周りも含めて灰色で統一、ドアの上にはエアカーテン、吊革も端から端までこれでもか!!と言わんばかりに備わっています。


ツートンの床です。ドア周りは黄色い滑り止めで注意喚起も促しています。
函館近郊のディーゼルカーはステップがつきものなだけに、フラットな床というだけで嬉しくなります。

 
ドア周りです。LED案内表示機は千鳥配置で設けられています。右の画像は路線図が入ったドアですが、客室部分との配色の差が妙にツボです…「もしも…(略)…だったら」なんてタイトルが出てきそうなコントのセットではありません(^^;;
茶色から赤レンガ倉庫をイメージするかどうかはさておき、JR北海道の素敵な色遣いはこの車両でも発揮しています。色で言うと…優先席を示す吊革の黄色、少しフライング気味です(^^;;
ゆっくりしっかり開閉する片開きドア、鴨居部の下には開閉時に赤く点滅するランプも備えています。

 
鴨居部です。LED表示機は小さめの文字でドアの開閉も教えてくれますが、正直座席からはちょっと見難いです…。
LED表示機の内容も、路線図と共に入っている広告枠もそうですが、少し「はこだてライナー」らしい内容が入ってくると僅かな乗車時間も気分が高揚してくるものですが…。外観は頑張っているのに、ようこそ函館へ!と書かれたステッカー広告に函館の息吹を託しているようでは…と思ってしまうのです。


半自動ドアのスイッチです。車内側の点灯時、非点灯時、車外の様子です。
ボタンの縁取りもわかりやすいですが、その上のステッカーのピクトグラムもなかなか分かりやすいと思います。このあたりのセンスが好きです。


窓周りです。ドア〜ドア間は大きな固定窓が二つ。札幌都市圏ではすっかりお馴染みのスタイルです。割り切った窓配置はきっとロールカーテンの類が無いから実現したものかと思いますが、ドアのステップとは逆に、新函館北斗を出発してすぐの少し高い位置を走るあたりとか、カーテンが欲しい…と思う場面もチラホラ。
吊革は長・短の二本立てです。

 
座席です。まずは11人掛けのロングシートです。車内中央に優先席が左右3席ずつ、点対称で設置されています。
エメラルドグリーンのバケットシートで片持ち式、優先席は鮮やかなオレンジ色のモケットを採用しています。
見た目は座面も厚みがありそうですが、見た目以上に座面は沈み込みません。それでもあまり硬さは感じないかなぁ…という印象。乗車時間を考えればまずまずだと思います。

 
スタンションポールが2本から3本に増えました。12人掛けロングシートです。車内中央に優先席が左右3席ずつ、点対称で設置されています。…なんというか、11人掛けロングシートが1席増えただけなので、それ以上の感想は持ち合わせておりません(^^;;

 
そして、13人掛けロングシートです。3人掛け、3人掛け、4人掛け、3人掛けで区分けされています。

普段定員着席のアナウンスは流れませんが、万が一流れるとしたら「この車両の座席は13人掛けですが、ところにより12人掛け、もしくは11人掛けとなっております。」となるのでしょうか。かつてビッグバン・トーキョーで斉木洋子さんと共演していた大橋俊夫さんの素敵な声で「ふふ、残念でした…実はここ、11人掛けなんです。」などと言われてみたいものです(殴

中間車は13人掛けの座席だけです。
新函館北斗方先頭車は乗務員室側に12人掛け、車端部側に13人掛けの配置。
函館方先頭車は乗務員室側に12人掛け、車端部側に11人掛けの配置で、少し座席数が少なめです。


袖仕切りです。透明のアクリルをはめて直接寒い空気がかからないように配慮はしていますが、足先はどうしても冷たくなってしまいます。このあたりは混雑状況や動線との見極めにもなってきますが、折角の1000番台、寒風と荷物を考慮したカスタマイズを施しても良かったのでは…と思います。
 
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