JR東日本  埼京・川越線サハ204(6扉車)
 
  6扉車。混雑激しい関東地区の通勤車における代名詞であったわけですが、山手線から横浜線、京浜東北線、中央・総武線(各駅停車)と続いた後、つい最近投入が始まったのが埼京・川越線。川越よりから2両目、3両目の2両にまたがって連結され、新宿や渋谷などの集中的な混雑を解消しよう!という狙いがあるようです。
6ドアのステッカーも貼られました。見事に緑みどりしています。
で、埼京線に6ドア車が回ってきた背景には…山手線の205系の置き換えがあります。つまり、山手線で使っていた6ドア車が余ってしまい、10両編成の205系で統一されていた埼京線に転属という段取りだったんですね。その転属先によって活躍の幅は1都1県にぐーんと拡大。りんかい線に乗り入れたり、新幹線と併走したり、充実しているなぁ(^^;;;
(取材・撮影 JR川越線/川越)

 

 

 


今回はいつもとは違った進行でお届けします。ということで、早速「利きサハ204」なんていうのはいかがでしょうか。
埼京線のサハ204はどれでしょうか?左、真ん中、右でお答え下さい。
しかし、サハ204の画像を3つ並べただけで眩暈がする自分って・・・orz


では、早速車端部からみていきましょう。スタンディングポールが実に目立っていますし、4ドアの205系の車端部と比較すると機器関係の蓋が随分目立ちます。でも、広告枠はしっかりあるんですね(^^;;;
車端部には座席が無いため、吊革は短めの物を使っています。そして戸袋部分には広告ステッカーが貼ってありません。そのうち貼りそうな気もしますが・・・(^^;


天井です。機材の関係で蛍光灯の色が変色してしまいました。
中央には所々ラインデリアが備わっています。これは従来の205系と同じ構造ですが、それに加えてドア上にもスポットの空調が備わっています。ドアが片側6箇所あるので空調に配慮した設計を行っていますが、それでも夏のさいたまは暑く(いや、熱い?)、冬のさいたまは物凄く寒いです・・・。川越での折り返し時間の間に外と気温がとんとんにならぬよう、いっそ半自動ドアにしてしまうのもいいのでは、なんて思うのですが…


床です。ベージュ一色はデビュー当時から守り抜いています。この辺りまでは山手線にいた頃とあまり変わっていませんが、ここから先は変化、変化の連続になっています。例えば・・・

側扉です。扉そのものは変わっておらず、他の205系とは違うドアの開閉音もそのままですし、吊革も山手線時代の末期に取り付けられたこんにゃくのような(^^;;灰色の広告スペースがそのままついています。では、山手線の頃とは明らかに違う部分はどこか…答えはドアの上、鴨居部にあります。
 
ここです。鴨居部の両端、戸袋部分の上にあたるスペースに蓋が新たに設けられていました。
実はこれ、山手線を走っていた頃に液晶テレビがあった位置なのです。つまり液晶テレビを撤去した代わりに蓋を作ったというわけで、その気になればすぐにでも復活できそうですね(^^;;
液晶テレビが撤去された理由としては、埼京・川越線になると受信状況が悪くなる恐れが生じたり、テレビそのものの老朽化だったりすると思われますが、蝶番の下、すなわち蓋の下の「蓋」そのものを取り替えればもう少し見栄えが良くなったかもしれません。もっとも、ここは目立つステッカースペースですね…なんて捉え方もできそうですが(^^;;;


さて、冒頭外観画像で「ん?方向幕の位置がいつもよりもヘンな所にあるぞ?!」なんて思った方もいたかもしれません。次に山手線を走っていた頃と違う部分はこの側窓です。
元々スペースの都合上方向幕が取り付けられなかったのですが、方向幕が無いのは1両だけ、しかも行き先や種別は大体決まっていたのでたいした問題はありませんでした。しかし、埼京線に転属後は2両続けて連結する事から種別・行き先の誤乗防止に方向幕が必要となりました。しかし、スペースが無いのには変わりがなく、知恵を絞って考えたのがこのアイデア、というわけです。
窓の上下幅を小さくして、その部分に方向表示機を設置した姿は外観から見るとバス窓のような雰囲気ですね(^^;;

 
では車内の方はどうなっているのか。左が窓をしっかり閉めた状態、右が開けた状態です。
カーテンは今までどおりの位置からでるので、やはり違和感はあります。しかも周りの化粧板と色が合っていませんし。増築しました!なんていう雰囲気が何よりも優先されてしまっていますが、その一方で戸袋部分の壁とツライチにしなかったことにより、少しだけですが開放感が出ています。
心配なのが窓と表示機の間。長年使っているうちにピシッと閉まらなくなって、空いた隙間から雨水が・・・なんてことにはならなければいいのですが…

 
ちなみに表示機が無い窓はこんな具合。カーテンは単色なのですが、やはりこの縦長な雰囲気には圧倒されます。結構上下方向に大きい感じがしますね。1段下降窓なのは他の205系と同じです。
荷棚はパイプのものが使われています。頑丈第一をモットーにしていそうですが、これは山手線の頃から使っている物になります。このサハ204、登場したての車両ではプラスチックの荷棚を使っていたのですが、その後の設計変更でパイプのものになっているんです。従って埼京・川越線でも2種類見ることができるはずです。個人的にはプラの方が良かったなぁ。


座席です。いやぁ〜こうやって見ると実にシンプルで、逆に座るのをためらう…わけはなく、座席争奪戦へと果敢に挑戦して行くわけですが、これも山手線の頃から搭載されている折り畳みの3人掛け座席で、平日の時間限定「オール立席」もしっかり受け継いでいます。この車両の座席はこれ1種類。優先席はありません。優先しても平日朝は座れないわけで・・・orz


違った角度からです。背もたれも薄く、座面も含めてちょっと頼り無さそうな収納式腰掛ですが、座り心地もやっぱり頼り無さげで…。これで川越から新木場まで乗り通すのは正直キツいと思います。まさに「石の上にも(以下自主規制」
座面の下はどうしても空間になってしまいます。冬場はそこを風が通り抜け、ヒーターは遠い位置にあるので、209系など同様、余計に寒さを感じてしまいます。しかし、毎年2回行われる、ダンボールDEお台場・有明参勤交代(殴の方々には好まれるスペースかもしれません。配布物の熱しすぎにはご注意を。

 
山手線時代から受け継がなくてもいいのでは、と個人的には思うのですが…平日は朝10時まで、ランプが消えていて座席が使えません。横浜線が朝9時、中央・総武線が10時で解禁だということを考えると、どうやら新宿を通るか通らないかで1時間の差が生じるみたいです。

さて、最初の「利きサハ204」いかがでしたか、正解、車内全景はこちらでした。

ポイントは画像左端の方向幕表示機、そして鴨居部のガラガラ具合、ドアから見える八高線の車両という具合になってます(^^;; やはりこの開放感・・・というよりガラガラ感、タダモノではありません・・・。
  
ひとつ前に戻る関連リンク山手線のサハ204車内(今はありません)
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