キハ48形[南東北地区・ワンマン車]
 
  相変わらずヘタレこの上ない画像ですが、2007年9月現在、キハ110系の台頭が目立つ陸羽東線にも1往復だけキハ40系列の車両が小牛田〜古川間を走ります。4両でやってきた列車は画像のように外観はごくごく普通のキハ40テイスト。塗装も福島県や宮城県ではよく見かける緑のツートンと白のセットになっており、これならば車内も大して大きな改造を受けていないだろうと安心して乗った瞬間、車内はこれまでの安心感を一気に砕く様相を呈していたのでありました・・・。
後ろ2両のキハ40形ロングシート車も気になったのですが、今回は前2両に連結されていたキハ48形を総力取材。ホームグラウンドは石巻線や気仙沼線なので、陸羽東線も含めて便宜上「南東北地区」としてご紹介します。果たしてその車内やいかに・・・。
(取材・撮影 JR陸羽東線・小牛田〜古川)

 

 

 

 
車内全景をご覧頂きます。今回取材した車両は冷房はなく、広々とした天井を持っています。
・・・などと冷静にコメントできるような状況ではなかったです、初めてこの車両に乗った時の自分は(^^;; 2ドアセミクロスシートで、デッキが無く、袖仕切りにアクリル板が設置されています。これくらいなら他のキハ40系でも見られますし、南東北地区では417系・717系でも設置実績があるのでさほど驚かないのですが、民営化後他の県から積極的に導入されたキハ110系を彷彿とさせる、座席1列分撤去した2列+1列のクロスシートの配置にはただただ驚かされました。このパッケージに一目惚れした設計陣はその後陸羽東線のキハ110系投入にきっと喜んだことでしょう(^^;;;

しかしながら・・・座席配置は新型に倣っても、快適さは・・・どこをどう転んでもキハ40のままであります(^^;;;

 
乗務員室との仕切りです。連結時は広く開放し、構造上助手席にも出入りできるようになっています。先頭や最後尾の時には右の画像のように運賃箱を通路の部分にででんと置く形になります。仕切りのすぐそばにドアがあるのはワンマン化には好都合。運転席の背後に窓も設けられ、若干開放的にもなっています。

なお、ワンマン化された車両は運賃を表示する電光掲示板のような物を仕切りに設置している姿をよく見かけますが、この車両にはそれが一切無く、かわりに紙ベースの運賃表が広告枠に掲出されています。これがなかなか細かくて細かくて解読するのに一苦労・・・(^^;;; 電光掲示板に表せないほど多くの駅に顔を出すのか、ツーマン運転の方が多いのか、はたまた・・・


もう一つ、車端部の形状にも驚きました。上半分が微妙に広がっており、キノコのような形をする貫通路になってしまいました。ワンマン化の視野向上を目指し、阿武隈急行などでも導入された実績があることから改造に踏み切ったのでしょう。しかし、この貫通路の影響で貫通ホロは幅広、すなわちこの貫通路のもの専用となってしまいました。つまり、この改造を受けた車両と受けていない車両が連結器を介して連結することは物理上できますが、ホロをつないで車両間を行き来…ということはできなくなってしまいました。果たして1両単位の増結が可能なディーゼルカーの特性を犠牲にしてまで行う改造だったのでしょうか・・・?

なお、趣味的にこういう車端部がいわゆる「萌え」の領域にズビズバ入ってくる件につきましては素直に肯定します(^^;;;


便所は小牛田方の車両、奥から車端部、扉の次に登場します。反対側は立席スペースになっており、トイレがある分詰め込みの効かないドア付近のスペースに余裕を持たせています。
 
そのトイレと立席スペースをそれぞれ別角度から見てみました。トイレへのアプローチは側ドアや車端部とは面していません。もし仮に右の写真、ゴミ箱の奥にある袖仕切り付近にかつてデッキがあったとするならば車端部の逆サイド側にドアがあってもおかしくないように感じるのですが…製造当初からこの位置にドアがあったかどうか、気になるところです・・・。
立席スペースは手すりも設置されていますが、車椅子スペースとして捉えるには、ドアのステップ部分も含めてやや苦しいような気がします・・・。


天井です。弧を描いた天井の真ん中にドンと扇風機があります。この姿も冷房化が進む南東北地区のキハ40系列においてはだんだん少なくなってきています。窓際のお馴染み紅白オンオフスイッチで動くようになっています。
右側の吊革だけにょきっと伸びていますが、これもキハ110系列からのアイデア。1人掛けのクロスシートの方は通常の位置に吊革を設けても乗り降りに支障がないため、立客がつかまれるチャンスを増やしています。


床はコルク柄を採用しています。かつて座席だった部分を隠すためにも床の張り直しは必須だったわけですが、まさかここでJR東日本の運賃だけで乗れる車両では珍しい方に入るであろう「柄モノ」に出会えるとは・・・

 
側ドアです。横長の画像は車端部のもの、縦長の画像は乗務員室背後のものになります。どちらもステップがついた片開き扉で、前者には整理券発行機が両側に(ここ、かなり要注目!)、後者には運賃箱がそれぞれ設けられています。改造前の無機質な雰囲気は払拭できないままになっていますが、整理券発行機の配置にJR東日本の良心が少し垣間見られます。いや、単に試行錯誤の通過点に過ぎなかったのかもしれませんが・・・(^^;;


半自動ドアに対応したドアスイッチもワンマン化と同じ時期に設置されたのでしょうか?とにかく重たいキハ40系列のドアに嬉しい設備です。整理券発行機同様様々な場所、様々な車両でみかける形ということもあり、実によく馴染んでいます。


窓です。2段窓にちょっとノスタルジーな雰囲気を感じますが、その下にテーブルはありません。そして画像でもこれでもか!と存在感を発揮する青いカーテンはそれまでの車内の雰囲気を一気に変える威力を持ってます(^^;;



さて、座席に入る前に配置図です。色は実際のモノとはだいぶ異なりますのでその点もご了承下さい・・・。
実際書いてみてから気がついたのですが、実は配置図不要のわかりやすい車内でした・・・(^^;;;

 
まずは乗務員室背後にある6人掛けのロングシートからです。渋くて茶色いモケットが目立つ座席の下はちょっとスカスカ気味で、見た目冬は寒そう・・・でもこれがディーゼルカークオリティ。
 
優先席は2両編成の中央部分に固まっています。トイレの無い車両は7人掛けのロングシートに10席分設けられています。さすがに14席分全てを優先席にはしなかったようです。ただ、3人掛けの優先席をドアから4席分離れた位置に設けたのはちょっと不親切かな・・・。相変わらずの優先席モケットは青いカーテンと同じくらいの破壊力を持っていそうです。

 
トイレのある車両は両側とも3人掛けの優先席。それぞれ袖仕切りの形状が異なっているのは何かこだわりでもあるのでしょうか(^^; 他の座席とパーツを揃えている分トイレと座席の間に不自然な空間がありますが、その空間も座席になったらもうちょっとゆったり座れて、クロスシートとの居住性の差も少しは縮まったかな・・・なんて思います。まさか不自然な空間の銀色の部分にうんしょっと無理矢理座ろうとする人はいませんよね・・・?

 
続いてクロスシートです。ドア〜ドア間に4人1組のものと2人1組のものがそれぞれ7組ずつ設けられています。2両編成なので車両によって4人1組と2人1組の位置が左右で逆転しており、編成単位で考えれば「4人1組の座席はなんで進行方向左側だけなんだ!!」などという不満は全く生まれない事になります。

背面の化粧板は4人1組の座席のみ灰皿の跡がみられます。2人1組の座席は通路側の化粧板が切り取られた格好になりますが、取っ手まで撤去されることはなく、しっかり移設されています。

 
ちょいと斜めから4人1組の座席を撮ってみました。右の写真にちょこっと写っていますが、排気管のある区画については座席幅がやや狭くなっています。また、窓側には暖房の配管があるため、若干足元が狭くなります。
スタイルは昔から近郊形列車で見かける形で、渋いブラウンのモケットからもくたびれた雰囲気が伺えます。
 
一方2人1組の座席です。2人腰掛けられたものをそのまま半分にズバッと切ってしまったため、余計に足元の狭さが目立ってしまう格好になってしまいました。もう少し横幅があったら良かったかもしれませんが、いかんせん立席面積とのバランスをとるのがが難しいところです。切り立った背もたれにスプリングの効いた座り心地は健在ですが、席によっては座った時にスカスカ感が伝わることもありました。


最後に外からの画像を一枚。この編成、なぜか窓の下に方向幕があります。なぜ窓の上に設けられなかったかが気になるところですが、それよりも車内、すなわち方向幕の裏側はどうなっているかが気になります・・・。かなり出っ張っていたら足元がますます狭くなって嫌になるところですが・・・





足元に影響がでるくらい出っ張ってはいませんでした。
いやはや、この車両はどこまでもどこまでも凝っています。

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