JR東日本  久留里線キハ37形[1000番台]
 
  個人的には車両よりも左の「東京」を名乗るビデオ店の看板の方が気になるのですが…(^^;; 昭和58年に試作的要素をこめて5両が登場したキハ37。JR西日本に2両、東日本に3両が振り分けられたわけですが、今回は東日本に振り分けられた3両のうちの2両に相当するトイレなしの1000番台をお届けします。
製造目的は「ローカル線の輸送改善」。そのためコスト削減の知恵が随所に反映されており、その一つが車体。すそ絞りを行っていない直線的な断面は気動車部門ではキハ45形以来の快挙(^^; また、2両で組んだときにドア位置が均等に来たり、ワンマン運転を考慮したりしたドア配置もどこかキハ20を彷彿とさせるものがあります。
JR東日本に移ってからもワンマン化はされない一方、冷房を積み、塗装を変えた姿で現在も久留里線で活躍中です。
(取材・撮影 JR久留里線/俵田〜久留里)

 

 

 


車内全景です。ちょっと人影が見えますが、気にしない方向で・・・お願いしますm(_ _)m 2ドアロングシートで、登場時から変わらずこの構成。設計段階ではクロスシートを搭載するオプションも想定されていたそうです。
すっきりまとまった車内の雰囲気は201系に通じるものがありますね。今も多くの車内を扱ったサイトでご覧頂けますが、青のモケットの前には201系でも使用経験のある焦げ茶色のモケットが使われていた事も、それとなく201系にインスパイヤされているんだろうなぁ…って雰囲気を感じさせます。
ただ、201系と絶対に違うのは天井の高さ。キハ37形の方が圧倒的に高く、丸みを帯びています。そりゃぁ片方は冷房つき新製車、片や新製15年後にやっと冷房がつくまで、天井のダクトは一切不要の非冷房車だったんだから・・・。


乗務員室との仕切りをご覧頂いていますが、その背後、袖仕切りが微妙に異なるのが気になります。なんで左側は板、それもかなり直線的なのでしょうか…。厚さはそんなに無い上、上半分は欠けているのでますます謎です…。
その奥にあるのが乗務員室の仕切り。画像右側の助手席の壁を畳めるタイプではなく、床面積はロングシートの客室内で稼ごう!という作戦のようです。また、ワンマン機器搭載準備という使命があったからという理由もありそうですし、同じ仕切りのキハ40形との部品共用あたりまで狙っていたのかもしれませんね。
それにしても…このあたりの作りは至って質素です。


逆サイドの車端部をご覧頂いています。ドアから妻面までは若干長さがあります。
妻窓や戸袋窓は設けられていませんが、戸袋部分がドア〜ドア間、つまり画像には入っていない部分にあるので車端部は思ったよりも明るいです。ただ、冷房装置が左上にどかんと搭載されたことによって、夜蛍光灯の明かりがどれだけ照らしてくれるかがちょっと気になります。


天井です。まばらについているのはむき出しの蛍光灯、そしてびっしりその下についているのは吊革。完全に通勤を意識した作りになっていますが、ちょっと蛍光灯の数が足りないかなぁ…という印象。
丸みを帯びていて非冷房時の面影を色濃く残しており、中央部分には通風孔や扇風機がそのまま取り付けられています。特に扇風機は冷房装置からでた冷気を攪拌させるための大切な役割を今も仰せつかっています。


その扇風機はスイッチが側壁に取り付けられていて、乗客が自由に操作できるようになっています。この辺は通勤電車のノリにはあまり見られませんが、乗客が少なかったら止めてね♪なんて願いも込められているのかもしれません。
画像の状態はスイッチオンの状態で、頭上でぐらんぐらん扇風機が回っています。止めるには白のスイッチを押せばOK。その下の文字のデザインがまたいとをかしです。


その扇風機回転中の姿と冷房をなんとか同一画面に収めてみました。えぇ、なんだか酔いそうですね(^^;;;
扇風機は中央にJR東日本という文字、その周りの丸には緑のラインが書かれたカバーがつけられています。そしてその奥の冷房装置は至るところに吹出し口が見られます。冷房装置が設けられたことによってその部分の網棚が使えなくなってしまっており、他の場所に置くなど工夫を強いられていますが、冷房装置と網棚を天秤にかけると・・・やっぱり冷房装置っすかね(^^;;
冷房効力は・・・新製時から冷房装置がつけられていた久留里線の同志、キハ38よりもかなり効き目ありです。って比べる対象が違うの・・・かなぁ・・・。


床です。茶系一色にまとめられています。あまり汚れが見られないのはきっと乗る人が少ない・・・からではなく(^^;清掃が行き届いているんでしょうね。案外汚れやゴミが目立ちやすい色なので嬉しい配慮です。

 
ドア周りの様子、そしてガラスに映るのは・・・誰なんだろこのアホは一体(^^;;;
片開きの扉で右の画像のようにステップがついています。関東でも「ステップを介して乗り降り」なんて事はだんだん珍しくなってきているだけに、この「体験」で「あ、いつもと違うデンシャなんだ!」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そしてドア周りの賑やかなこと賑やかなこと(^^;;全て白系の化粧板で覆われているものの、ドア上の鴨居部にその脇のダクト、どれをとってもそのドでかさに驚きです。ディーゼルカーならではの驚きです。
ちなみにこのドアは車両妻面にほど近いドアで、乗務員室の背後のドアはこんな具合になっています。

ちょっとこちらの方がおとなしめですね。むしろドアから鴨居部を通じて天井までつながる一体感が心地良いです。この画像だとちょっと直線的な感じがしますが、車内から見るとそんな事はないです。


窓は2段窓で、下段は上に、上段は下にそれぞれ開けることができます。そしてカーテンはグレーのごくごく標準的なもの。この車両はそこそこ冷房が効くからいいものの、窓を開ける機会が多い同線を走る車両においては、ちょっと窓そのものが重たいかなぁ…という感じがします。上段をなんとかしてフリーストップ式にしてみるのはいかが?なんて提案している間に冷房つきの新車が入ってくるかもしれませんね(^^;;; ちょっとキハ37においては気になる動向を抱えている今日この頃です。


ちょっと視線を下にしてドア〜ドア間のロングシートの様子をどうぞ。
所々でクッションによる切れ目は入っているものの、ずーっと青のロングシートが並んでいる格好。ざっと20人は座れるかと思いますが、区分するための柄もなければバケット状の席でもなく、まさに「好きなところにお掛け下さい」状態。データイムのまったり時にはうってつけの待遇ですね。

袖仕切りのそばには灰皿の跡が。時代の流れを感じさせます。


そして車端部には優先席も含めた6人ぐらいが座れるロングシート。それにしても優先席の設定は人数的にはOKだとしても、ちょっと位置的に中途半端な気がするのは自分だけでしょうか・・・。その奥の青いモケットの部分も優先席にしてしまえばはっきりと区分できて良かったのに…。結構下り列車はデータイムでも途中駅まではそこそこ乗っていたので(乗ったのが18切符シーズンだったからかなぁ?)もし設定を疎かにしているとしたら、それは間違いだと思います。
座り心地はほんのわずかですが座面位置が低い事が気になったくらいで、ごくごく標準的なものかと思います。


最後にクローズアップ袖仕切りをどうぞ。パイプ形状のごくごく簡単なもので、この辺りにもコストを意識しているご様子。肘掛としてはちょっと斜め具合が厳しくて不自然な使い方になってしまいそうな感じがします。
個人的には縦の棒が途中丸みを帯びた直角を経て網棚に直結しているデザインがお気に入り(^^;;; ザ・一体感という具合で209系などにも通じるものがあります。だから何?と突っ込まれたら何も言えませんが(^^;;;よろしかったら、ぜひこの丸み具合を現地で体験してみてくださぁい。

もちろんお供はマックスコーヒー(ぇ。
 
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