JR東日本  701系1000番台[仙台地区]
 
  701系は赤と緑のラインでお馴染みの仙台地区にも投入されました。
客車列車を置き換える秋田・岩手地区とは異なり、715系などの電車を置き換える目的で投入されました。ただ、車内は相変わらずのロングシート。かつワンマン設備を設けて小牛田〜一ノ関間をワンマン運転でロングランするなど、秋田・岩手地区に劣らぬアグレッシブな動きを見せています。
今回は東北本線を中心に活躍している4両編成、非ワンマン車をご紹介します。短編成が特徴的な701系において中間車が2両も入っている時点で意外ですが(^^; 2両編成だらけの仙台都市圏の交流電車の中では少数精鋭、わずか4編成のみの布陣となっています。
(取材・撮影 JR東北本線・白石〜岩沼)

 

 

 


車内全景からご覧いただきます。暗いのは節電に伴う蛍光灯の取り外しによるもので、元々蛍光灯が209系などの通勤電車よりも少ない701系にとっては少し曇っただけでわずかに暗い印象になってしまっています。
3ドアロングシートの車内です。後ろの方に木目調の妻面が見え、719系に合わせた暖色系のロングシート共々秋田・岩手の701系よりも若干落ち着いた雰囲気に仕上げていますが…プラスチック全開な車内においては火消しにもなりません。

 
車端部の様子です。左の画像が優先席の車端部で、黄色く塗られた吊革が妻面と同化しています(^^;;
右の画像は通常モケットの車端部で、仙台地区では4両編成のみの設定になります。広告枠がかなり低い位置に設けられていますが、枠の設定自体少ないこともあって使われた気配がありません。そのうち西武2000系のように2両編成にも設置され、使われる日が来るのでしょうか?
両開き扉はワンマン仕様の2両編成と同じで、移動のしやすさがウリです。


2両編成と共通の車端部ということで、福島方先頭車には車椅子スペースとトイレが設けられています。吊革から辿れるとおり優先席はドア〜ドア間の座席に設置されています。黄色い吊革はこういうところで本領発揮の様子です。
ちょっと狭いトイレは後年車椅子対応に苦慮することになりますが、貫通路の幅を変えることなくこれらの設備を一つにまとめる構成は見事かつ合理的です。


ただ、車椅子スペースの脇にゴミ箱を設置するのはいかがなものでしょうか。ヒーターを設け、握り棒も設け、それなりに車椅子で居られる空間を作り上げるのに、隣に堂々とゴミ箱…。向かいにあるトイレは仕方が無いにしてもこれは可哀想です。
なお、2011年6月現在仙石線の車両ではゴミ箱が撤去されていましたが、この車両にはゴミ箱が残っています。


そして木目調全開のトイレです。ここだけ切り取ればそれなりのこだわりだとか、落ち着きさに惚れてしまうところですが、なぜかトイレの扉が無塗装の銀色素地仕上げ。これでは魅力も半減です。
…誰ですか、木目調と騒いでも所詮は折り畳み会議机そのものじゃないかと嘆いている人は(^^;;;


乗務員室との仕切りです。秋田地区の3両編成と同様にワンマン設備はありません。木目調もありません。シンプルな仕切りは719系を見ていた方には色々な意味で衝撃的だったことでしょう。
中央の仕切りの上にはスモークのアクリルガラスが仕切り代わりについています。とはいえ乗務員室は半室構造に変わりありません。キハ110形のような「運転中話しかけないで」などのシールが無い点もシンプルさに輪をかけています。


天井です。ひねりの無い、ラインデリアも無い天井は他の701系と共通です。
製造されてからそれなりの年月が経ちますが、同時期に製造されていた209系とは異なり、振動を拾ってブルブルガタガタ震えない点は立派です。でもこれ、褒める事なのでしょうか(^^;;;


床は茶色一色です。秋田地区の701系とは微妙に違う色を投じています。719系寄りのチョイスです。


ドアです。半自動ドアで、ドアに合わせて短い蛍光灯を設けている点がちょっぴりカワイイです(^^;;
ステップがあるため見た目以上に縦長に見えるドアは銀の無塗装で、周りの雰囲気同様シンプルさを重視。鴨居部にLED表示機は無く、ワンマン車のように運賃表示機で補う作戦も特にとっていません。
 
すっかりおなじみの半自動ドアスイッチです。左の画像が開け閉めできる車内側のボタンで、右の画像が車外側の開くボタンになります。ベストセラー品もE721系の台頭でボタンの小ささ、車内用の設置位置の高さが目立つようになってしまいました…。


窓枠も701系共通枠です。2段窓のうち上段のみ開くスタイルです。
端の窓が戸袋窓かと思った…なんて冗談はさておき、冬場に何度か乗ったことがありますが窓からくる寒さをあまり感じたことがありません。それだけ周りが暖かいのでしょうか、それとも私自身鈍感なのでしょうか(^^;;;


座席です。まずは先頭車・中間車共通の12人掛けロングシートです。
バケットシートながら背もたれと座面がごくごく普通の角度で接しているロングシートで、首都圏の通勤電車とは違う形態に長距離も大丈夫!と言いたいところですが…硬めな座面がなかなか合いません。
モケットは秋田地区などでは見ないピンク色で、719系のイメージを踏襲しています。


トイレのある先頭車はこのとおり3人掛け分を優先席に充当しているロングシートもあります。
毎度お馴染み優先席柄に加え、吊革が位置を示しています。トイレの前、ドアを挟んだ反対側に優先席!という図はE721系や仙石線205系でも見られるので、この構成は近年急激にお馴染みになってきているのではないでしょうか。


車端部、3人掛けの優先席はトイレの無い先頭車や中間車で見ることができます。
大型の袖仕切りと木目調の化粧板…カジュアルさとフォーマルさが同居したような佇まいですが(^^;; 横幅ギリギリのスペースになってしまっている点は否めません。空いていて席が選べるのであればドア〜ドア間の方が居心地良さそうです。

車端部のところでも「低い位置の広告枠」として取り上げましたが、端の席に座ると視界に妻面の銀色が飛び込んできます。


中間車のみの存在になっている車端部の3人掛けロングシートです。
妻面のスッキリ具合がナイスですが、他の妻面もこのくらいスッキリすることはできなかったのでしょうか。モケット以外は優先席の3人掛けと大差はありません。
座席下に強力なヒーターを設置したことにより、妻面とヒーターが接するコーナーに丸みをつけ、掃除がしやすい仕様になっています。他のJRでは様々なシーンで見かける丸みですが、JR東日本ではなかなか…ねぇ(^^;;;


ズームイン袖仕切りです。JR東日本汎用品と言い切っても過言ではありません。
汎用品だからこそ、もう少し練られていても良かったのではないでしょうか。ただ、他で散々言っている肘掛になりうるくらいの奥行きを確保してしまうと握り棒と干渉してしまうだけに、701系に関しては難しいところがあります。


そして最後にいつもの雄叫び、あつい!!!

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