JR東日本  水戸・常磐線415系[100番台]
 
  1978年から九州エリア、そして常磐線エリアに投入されたのが415系の100番台。0番台のマイナーチェンジ版といった位置づけで、113系2000番台と同じような謳い文句「シートピッチ拡大」を引っさげて登場しました。
常磐線エリアに投入された車両は全てアイボリーに紺帯の塗装に塗り替えられ、全車両がJR東日本に継承された上で現在も常磐線や水戸線で活躍しています。また、これは100番台に限った話ではないのですが近年床下機器をグレーに塗った車両も登場しており、ちょっと軽めに見えるかな?という感じもしなくはないです。
ちなみにこの車両もE531系の置き換え対象。あと数年で引退となってしまいます・・・。
(撮影・取材 JR水戸線・小山)

 

 

 

 
車内全景です。蘇芳色と薄緑のコラボレーションがなんともいえない雰囲気を作り上げていますが、まだそんなにくたびれた様子は伺えないような気がします。3ドアセミクロスシートの車内です。
403系と比べるとだいぶ上半分が賑わっています。この車両、実は吊革の数が403系よりもかなり多いんです。ドア〜ドア間のクロスシートの部分、そしてドア付近にかけても増設が行われています。
上半身?・・・いやいや、上半分ですから!

 
乗務員室の仕切りと中央の扉に貼られていたステッカー。2枚まとめてどうぞ。
0番台同様運転席側、つまり向かって左側に2人掛け、右側に3人掛けのロングシートが配置されています。
機器類などの蓋はみられない分スマートな印象ですが、仕切り窓は必要最低限の大きさしか確保されていません。国鉄型らしいといえばらしいですが、かえって閉塞的なイメージも受けます。
ステッカーはこの415系の他にも中央線の115系でも見かけました。携帯電話の利点をフル活用して今日も電車が走ります。でもその仕切りだったら電話しているシーンも客席から見られないかもしれません。


車端部の様子です。こちらは中間車の車内になりますが、水戸寄り先頭車の車端部もほぼ同じ構造になっています。
0番台では先頭車には必ず便所がついていたのですが、この番台から便所つきの先頭車と便所なしの先頭車で編成を作ることになりました。従って、小山寄りの先頭車に便所がついていることになります。
車端部のクロスシートの上には吊革は設置されていません。また、座席にも取っ手がついていないのでラッシュ時に立ったまま奥にどんどん流されると耐久戦の様相を呈してきます。


こんなところに通風孔らしき網が・・・。そして、車番は403系同様ステッカーで対応しています。
1文字1文字切り張りしてある丁寧な作りですが、そこまでしてアクリルプレートの車番を交換しなければいけないということは…結構盗難とか多いのでしょうか。だとしたら、嫌だなぁ・・・。

 
小山・いわき寄りに設置された便所です。4両編成中ここだけの設置となります。
貫通扉は化粧板にあわせた薄緑色だったのですが、この便所ではクリーム色の扉を利用しています。
そしてなんとも目立たない存在なのが禁煙マークの隣の「便所使用お知らせ燈」。
使用中はオレンジ色に光るわけですが、色が薄緑で化粧板と同じまま壁に引っ込んだり、位置も高いところに設けられたりと地味なポストに追いやられてしまいました。もしかしたら気がつかない方も多いかもしれませんってくらい。403系の時の目立ちたがり屋ぶりはどこへやら・・・。

 
天井もやや控えめな雰囲気で、ポツンぽつんと吹き出し口や換気口があったり、蛍光灯があったりといった具合。
フラットな構造ではなく、天井よりも一段低いところに平べったくダクトが通っているようなつくりで蛍光灯は実質斜めに取り付けられています。なお、ピンクがかっているように見えますがこれは外からの光の関係でそう写ってしまったものです。なんら怪しがる必要はありません(殴
右の画像は吊革になります。新造時からあったロングシート上の吊革は握る部分が丸の形状を、それ以外の付け足した部分の吊革は三角形の形状になっていて、どこを付け足したかが一目瞭然になっています。また、クロスシート上に増設した吊革はロングシート上の吊革よりも高い位置での設置となっています。


床もちょっと光の関係でみにくくなってしまいましたが、ご安心ください、灰色一色です。


ドア周りの様子です。左右で戸袋窓の大きさが異なっていますが、これはロングシートの幅に窓を合わせたための処置。狭い戸袋窓は開閉小窓とセットで3人掛け。100番台では先頭車のみ見ることができます。広い戸袋窓は2人掛けのロングシートに相当。整列乗車で「座れるか座れないか・・・どっちだ!」という際どいときにはこの窓配置を気にするのも・・・いや、余計に手に汗をかきそうなので自分はお薦めしません(^^;。
ドアそのものは無塗装のもの。鴨居部の出っ張りも中電ではお馴染みの格好です。
この系列では半自動ドアの採用は無かったものの、後継車種のE531系では半自動ドアになっています。


中電名物といえば怒涛の座席紹介。早速2人掛けのロングシートから参ります。
ドア周りに多い配列になっており、中間車のロングシートは事実上2人掛けのみになってます。
通勤電車よりも奥行きがあるのは中距離電車の特権ですが、ミニマムな空間においてバケット化を行ってしまったために左右幅がちょっと窮屈かな、という印象を受けます。
モケットは優先席を除いて蘇芳色が採用されています。常磐線における「赤」はメジャーな色の一つではないでしょうか。


ドア周りの部分でも紹介しました3人掛けのロングシート。通勤電車に慣れている自分としては、2人掛けよりもこちらの方がわりとしっくり馴染みますね。100番台では乗務員室の助手席背後などの設置になってます。
背もたれの下には角材が入っているのですが、そちらの色は紺色になっている車両が多かったです。403系でも多く見かけるのですが、この車両のかつての姿を偲ばせるワンポイントになります。
しかしながら、この車両に限っては「斜めのシートヒーターで紺モケットのロングシート」がどうも想像できない…(^^;

 
優先席も2人掛け、3人掛けそれぞれしっかり用意されています。こちらの座面の方がバケット形状がはっきりと確認できますね。さわり心地も座面の方はちょっとツルツルした印象でした。

しかしながら、このモケットの周りとの「馴染まない感覚」は今でも健在ですね。破壊力ありますよ、これ。
クロスシートの設定が無いのが若干残念です。真っ赤なボックス、興味本位だけで見てみたい気がするんですけどね…。


続いてクロスシート部分です。4人1組のボックス席が左右ドア〜ドア間2組ずつ、車端部には1組ずつ設けられています。
配置を見直してほんの僅かながら足元が広くなりました。しかしながら基本的な姿勢は変わっていません。

背面には灰皿の跡が残っています。これが設置されていた頃、今のような煙草事情を想像できた方は何人いたのかなぁ。


細部をチェックしていきましょう。まずは端の背面も兼ねた席の方から。
こちらも見事に座面がバケット化されています。ちょっと見難いですが、中央部分が少々ボコッとなっているのがおわかりいただけますでしょうか。そこまでして定員着席にこだわったという、常磐線の厳しい通勤事情が目に見えてきそうな座席です。
また、大型の取っ手や背もたれと座面の間の空間にモケットが貼られているのも特徴です。


こちらは中間部分のものです。先ほども触れましたがモケットで覆われている部分が一体化しているのですごく見栄えがいいです。バケット化のおかげもあって古臭さをさほど感じません。
しかしながら座り心地は…。バケット化してしまったために姿勢を崩しにくくなってしまい、そのような意味では窮屈な気がしてなりません。とはいえ、「直角クロス」が蔓延する?!現在においては背もたれの斜め具合が嬉しくなってしまいます。

 
車端部の壁にひっついた座席は例によって一寸座席幅が短くなっています。バケット化された座面もその幅に合わせて設置されています。他のページでも言った気がしますがアベックならどきどきものかもしれません(^^;;
今回は斜め上からボックスを眺めてもらっていますが、それでも短さが伝わってくるのではないでしょうか。

なお、壁にひっついた座席では取っ手も省略されています。お立ちの際は揺れに負けないようお気をつけて。
3問のご辛抱なら耐えられそうですが…


最後にテーブルです。飲み物くらいしかおけない小ぶりなものですが、出入りを考慮した6角形のものが採用されています。
あるのとないのとでは大違い。今までに何度も使ってきた!という方は多いはず。
そしてその下に見えるビス2つはやはり灰皿の跡です。隠れてしまって見えないのですがテーブルとそのビスの間にあと二つ、ビスが打ち込まれています。

・・・テーブルは後継車種への搭載は見送られてしまいました。「使い勝手の良さ」が合理化に負ける時代が、やはりここにも到来しています…。
 
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