JR東日本  常磐線E231系
 
  エメラルドグリーンと黄緑のツートンカラーでお馴染みのE231系の常磐(快速)線バージョン。2002年から増備が開始され、4年後に103系を完全に置き換えています。現在も常磐線の直流区間や成田線の我孫子から成田の間で活躍しており、色々と小ネタが転がっている中央・総武線各駅停車とは違い、至って平穏に過ごしておられるようです。しかしつくばエクスプレスとの決戦がこれから続くわけで、103系の時のように大手を振ってのんびり〜とはいかないようです。
画像は2005年の7月に行われた常磐線ダイヤ改正の際に登場したラッピング電車の模様です。側面には「フレッシュひたち」と「特別快速」の車輌がそれぞれ貼られていますが…電車に電車を貼るセンス、それもビミョーな貼り方に思わず目に飛び込んでしまいます。広告効果は絶大?!だったのかもしれません。
(取材・撮影 JR常磐線/取手)

 

 

 


車内全景からご覧下さい。もう209系やE231系などですっかりお馴染みの雰囲気になっています。ただ、どちらかというと「常磐線、おまえもか!」という雰囲気…でしょうね、きっと。4ドアでオールロングシート、6ドア車やトイレはありません。座席の座り心地やドア上のLED表示機が「改善された」とのことですが、全体の雰囲気に影響を与えるほどの効果ではありません。


先頭車の車端部は車椅子スペースを兼ねています。少し丸みを帯びた車体断面がはっきりとわかる場面になります。
車端部はやはりベロンと灰色の壁に広告枠やステッカーが賑わいを作っています。そこに真ん中に銀色の貫通扉セッティング、どこからどこまで見ても本当にE231系です。ありがとうございました。

・・・と、ここで締めちゃうとページが終わってしまうので・・・

車椅子スペースを別角度で。私はついついグリーンアテンダントの広告へと視線が移ってしまっていきますが…(^^;;
209系から全く構成を変えていません。窓の上下のバーに非常ボタン、そして縦長のE231系ならではの窓。全く構成が変わっていないということは「JR東日本の車椅子スペースはこの使い方で大丈夫!」という統一された使い方を確立することができ、安心して使えますが… 逆に言うと欠点はそのまんま…(^^;;;

 
乗務員室との仕切りを2枚掲載。E231系の通勤車タイプは乗務員室背後の座席が6人掛けのロングシートになっています。これは先頭車の車体長を中間車に合わせたからで、厳しく言い放ってしまえば「会社側の都合」になるのではないでしょうか。
そして乗務員室との仕切りにはE231系ならではの装備。左の枠は乗務員室からのエスケープボードになっています。そして中央には大きな窓。その下のバーは少し凹んだ状態での設置になっています。これは中央・総武線バージョンからささやかな改良点になります。


天井です。所々ラインデリアが備わっており、その周りをグレーのFRPで覆うスタイルも209系から変わらず。そして相変わらずこの灰色が少し安っぽさを感じさせるのは素材のせいでしょうか・・・?ギンギラギンに明るいわけではないので「灰色」の起用もわからなくはないのですが、この暗さは少々「暗い」という意味の不安を煽っているようにも感じます。


床です。少々つや有りの灰色。・・・えぇ、ここも灰色・・・。


ドア周りの様子です。常磐線E231系はドア上のLED表示機が上下2段表示になったので、ちょっと鴨居部がぎゅうぎゅうですよね。別に牛久まで足を伸ばす車輌ではないですが、この模様はまた後ほど。

ドアそのものは縦長の大きな段差の無い窓ガラスが特徴的なものの、周りは無塗装の銀が占めています。でも結構しまっているように見えますよね。周りとも調和しています。
ただ、その周りの広告が…無造作な色づかいに少し萎えてしまいます。


鴨居部です。手前から非常用ドアコック、その奥には2段のLED表示機と広告枠。
LED表示機、上下方向には拡大したものの左右方向には広がらなかったようで、少し物足りなさを感じます。

 
 
LED表示機の表示。画像はほんの一例、ちょっと撮り方が微妙…ですよね(^^;; 上段は次駅表示や行先表示など、下段では所要時間や携帯電話やテロ対策などについての案内などが流れます。広告などは流れないようですが、全角6文字くらいの表示が精一杯の装置なので、意外にも情報の一部を見逃してしまうことがあります。
文字そのものは大きくて見やすいんですけどね…。
また、列車運転情報も流れるとの事で、その際にはスピーカーから警告音が流れてから文字が流れる、ということです。まだ自分は遭遇したことがないので、果たして警告音とはいかなるものなのでしょうか・・・?


さて、座席です。まずは先頭車の一部区画を除いたドア〜ドア間の7人掛けをご覧頂きます。
第一印象から「硬い!!」と思わせるようなフォルムですが、まさにそのまんま。少しクッション性は増したようで、その部分がJRのいう「座り心地の改善」なのでしょう。確かに座面は少し沈み込み量が増えています。ただ、1cmくらい沈み込み量が増えたとしても、基本はちっとも変わらず、ですからねぇ・・・(殴。


6人掛けは一番乗務員室に近い区画あるドア〜ドア間に設置されています。7人掛けではスタンディングポールが2本だったのに対し、6人掛けは1本のみの設置。でもここは2本設けて2人掛けっぽく見せてもよかったかもしれません。逆にポールの銀色がうるさくなってしまう…かもしれませんが…。
ついでに側窓も。少し緑がかっている着色ガラスが使われています。
また、6人掛けの部分は固定窓になっています。

なお、同一モケットで車端部の3人掛けの座席もあります。
消火器は一応壁からはみ出さなくなりました。しかし、一番端の席は相変わらず狭いと思います。


優先席。E501系は微妙な設定をしていた優先席ですが、E231系では車端部の3人掛けのみ選定されます。
普通のモケットとは全然かみ合わない優先席柄のモケットで、この角度からだと背もたれは3人分の座席が一体的に見えます・・・かなり無理矢理ですが(^^;; 座席下のヒーターは座面にくっついている形で、足元の空間が空いているのも相変わらず。少しヒーターの方に角度がついたとはいえ、冬は座面と床付近で思いっきり異なる温度になりそう…。

103系の良かった点をもっと活かせば、もっと良い後継車になったのに…つくづく勿体無いです。

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