JR東日本  205系3100番台[仙石線]
 
  平成14年から投入された仙石線向け205系です。4両1編成で全て先頭車は中間車から改造を施しています。決して秘密結社が改造を施したわけではありません(^^;;
かつての103系時代を彷彿とさせる水色と青色のツートンの帯を巻いた編成、車両ごとに帯の色を変えた編成、画像のように賑やかな編成など、多彩なバリエーションが揃っています。車内も一部の編成では長距離移動向けに2WAYシートを設けた車両が登場し、観光路線としての準備も整えました。今回はロングシート車とともに1つのページで紹介します。
2015年に再びあおば通から石巻まで開通しました。快速サービスは仙石東北ラインに任せ、現在は各駅停車のみの運転です。
(取材・撮影 JR仙石線・東塩釜〜高城町)

 

 

 

 
車内全景です。左の画像は平成23年7月現在の2WAYシートの配置で、海が見える方をクロスシートに、反対側をロングシートにしています。2WAYシートだから簡単にできる座席配置ですが、これだとロングシートの座席定員が各ドア〜ドア間で1人減っていることがバレてしまいます…(^^;; 2WAYシートは一部編成の石巻方先頭車のみの設置で、他の車両はロングシートで構成されています。ロングシート車はすっかりお馴染みの光景ですが、2WAYシートと比較すると実はロングシート時代から座席以外は見覚えのあるパーツで構成されていることが伺えます。

 
乗務員室との仕切りです。真ん中に何かを取り付けた跡のようなものがあり、編成によっては右の画像のように跡が残っていないバージョンもあります。恐らくゴミ箱の設置跡かと思われますが、果たして…?確かにこの位置のゴミ箱はラッシュ時の詰め込みに支障が出ていたかもしれません。 乗務員室への扉にはJR東日本では珍しく着色ガラスを用いています。103系のそそり立つ壁ほどではないですが、地下から高架、そして風光明媚な松島沿岸を進む南東北随一の「劇場路線」の主として、せめて2WAYシート車には前面展望を気軽に楽しめるもう一工夫があって欲しかったところです。腰掛けるところまでは不要ですが、握り棒くらいは…ねぇ…

 
2WAYシート車はトイレつきの石巻方先頭車になるため、ロングシート車との比較もトイレがある車端部になります。車椅子スペース、そして後付けのトイレがスタンバイ。既存の車両に後からトイレを設置するケースがじわりじわりと全国的に広まりつつありますが、この車両は設置ブーム初期にして車椅子対応の完成されたパッケージを投じています。このあたりの対応はお見事です。

 
車椅子スペースとトイレです。車椅子スペースは握り棒を高い・低いで1本ずつ、ヒーターと非常通報機を設けています。非常通報機は低い位置にあるので誰でも押しやすい利点がある一方で、寄りかかって間違えて押さないようにもうちょっと目立つ色にしても良かったと思います。
トイレの壁には「炎センサー作動中」という生々しい言葉が書かれたステッカーが貼られています。つまり、二人でトイレに入って某芸人張りに「炎」をやるとセンサーが感知して上からタライが…(以下自主規制


仙台・あおば通方先頭車は車椅子スペースのみの設置です。優先席の座席数が車両によってバラバラなのはJR東日本ではすっかりお馴染みですが、トイレがあるロングシート車でドア〜ドア間のロングシートに優先席を設けたのであれば、もう一方もその仕様に合わせても良かったのでは…と思います。

 
中間車は石巻方に優先席を配置しています。山手線に乗ったことがある人を中心にこちらもお馴染みの光景。良く言えば東急から地方私鉄への譲渡車のように都会の雰囲気そのままに走り、悪く言えば東急から地方私鉄への譲渡車のように都会のくたびれた空気そのままに走っているようなもので、こういう車両にこそ地方色に染めて欲しいものです。
ただ、妻面の居心地はなかなかなもので、混んでいなければこのポジションでまったり移動するのも悪くありません。

 
天井周りです。ファンデリアが中央に、蛍光灯はカバーなしの物を2列で。吊革はドア付近にも増設していますが、これは山手線時代に施工したものです。2WAYシート車も吊革の撤去はしていないため、座席から立つときに吊革とぶつからないよう気をつける必要があります。
山手線からの譲渡車は吊革のバンド部分に広告枠をはめていた車両が多く、その部分からバンドに亀裂がはいる事象を多く見かけました。平成23年の時点ではさすがに広告枠自体撤去されたようで、どの吊革もキレイなバンドを維持していました。

 
床です。2WAYシートは張り替えも行っていますが、色はロングシート車共々ベージュで整えています。

 
ドア周りです。2WAYシート車の袖仕切りの様子も合わせてお楽しみください。2WAYシート車はドアエンジンをドア上に移設しているため、鴨居部の形状が若干異なります。外観はほとんど変わらず、出っ張りもあまり目立たず…技術の進歩を感じます。意外と改造費がかかっていそう…と思わせる一面でもあります。この鴨居部の形状が若干異なる車両はドアコックの位置も他の車両とは異なるので、いざと言う時は注意が必要です。
ドア下にレールヒーターを備えて冬対策も施しています。それでもきっと吹雪いたら16ヶ所のドア全てでドアに張りついた氷がバリバリ音を立てながら開くのかなぁ…と思うとドキドキワナワナします。

 
ドアスイッチです。大きく黄色で縁取りされ、わかりやすい仕様の物を投入しています。ただ、取り付け位置が若干高いような感じもします。外は「開ける」のみのボタンで、マンガッタンライナーの場合ボタンを押したかどうかすぐそばのキャラクターが睨みを効かせて監視しています(^^;;

そして、ボタンを押してからドアが開くまで時間がかかるのはなんとかならないものでしょうか。

 
側窓です。元々1段下降窓だったので大きな窓が展開しています。ロールカーテンも種車そのままで、近年カーテンが省略された車両が投入され続けているJRでは嬉しい存在です。

 
座席です。まずは通常の蘇芳色のモケットのクロスシートモード・ロングシートモードの組み合わせです。
クロスシートモードはペダルが出ているのが早速分かるかと思います。そのペダルを踏むと回転できます。ロングシート時はペダルごと格納されて回転できないようになっています。近鉄のシリーズ21、東武のTJライナーでもお馴染みの台座で、取っ手を設置して回転に支障がない大きさに収めないといけないので背もたれがあまり見慣れない台形になっています。ペアシートにも見えなくもないですが…
 
トイレに近い座席は優先座席に指定されています。E217系もビックリの真っ赤な背もたれがポイントですが、嘘をつかず正直に言うと周りの背もたれの類似色で、あまり目立っていません…。

 
斜めから撮ってみました。窓側にも肘掛けがつくので居住性は良さそうに見えますが…硬め基本の座り心地は枠にはまって座るような、ベンチに座るような感覚です。垂直が基本のフレームに対してなんとか角度をつけた背もたれが泣けてきます。この部分も可変できたらもっと寛げそうですが…いくらかかってしまうことやら(^^; それでも通勤電車で進行方向に向かって座れるのは良いですね。
台座のグラグラと運用方法が気になる今日この頃です。全列車各駅停車になったのを機にオールロングシート運用にならないことを祈るのみです。

 
ロングシート車はこちらの通り全くクロスシート車との関連性が見つからないモケットです。硬めに対して柔らかめのセッティングで、モケットに着席区分がプリントされていますが、空いていたらまったりと座りたいものです。仙石線の先代でもあった103系も似たようなパッケージながらブリッジ式のバケットシートも投入されていたことから、それらと比較すると若干先祖がえりした感じにも見えます。もちろんブリッジ式よりも座り心地は確実に上です。

 
こちらが3人掛け。優先席部分も合わせてどうぞ。東北の車両で妻面にここまで余裕がある車両って実はあまり多くありません。短距離であれば過不足はありませんが、高速バス相手の長距離になると見た目で損している部分があります。車端部なら肘掛けの工夫や背もたれを高くしたりと何かと工夫しやすそうですが…この座席でも座ってさえしまえばまずまず行けると思います。


そして… 運転区間短縮時も掲げ続けた楽しい路線図。いわば南東北随一の劇場路線の演目です。
杜の都から漫画の街に再びつながった喜びをかみしめて、開演、おめでとう。
 
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