JR東日本  200系248形「カフェテリア」
 
  「スーパーやまびこ」なんて懐かしい愛称を覚えていらっしゃる方も減りつつありますが・・・(当社比)、その「やまびこ1号」などに充当されていたのが、200系H編成と呼ばれた編成です。16両で、先頭車は100系譲りのシャークノーズ。そして9号車、10号車には2階建て車輌が設けられていました。
今回は2両の2階建て車のうち、平成3年より10号車として連結され、その1階に設けられていたカフェテリアだけ(^^;をお届けします。
200系H編成は、1996年の「こまち」開業時に「スーパーやまびこ」運用から外れて、「なすの」などの運用に専念したのも束の間、2004年3月の改正で6編成とも運用離脱。現在は2編成が12両編成、オール普通車として再組成され、2004年8月に運用復帰した一方、2階建て車全車は運用から離脱されたまま。どうやら廃車が進んでいるようです…。
(撮影・取材:東北新幹線・一ノ関〜盛岡駅)

 

 

 


まず東京よりのデッキから乗ると、すぐにこのような廊下が目に飛び込んできます。
ここを降りていくと1階のカフェテリアに到達、となります。
ちなみに右側の壁を突き破ると(^^;;2階に向かう階段の出現になります。

それにしても天井の造形が凝っていますね。電球色が鏡に反射して、煌びやかな雰囲気を作り上げています。


その廊下を降りてみると・・・通路右にこのようなショーケースが見えてきます。ここがカフェテリアになります。
再び階段を昇ってダンボールのあたりに到達すると、盛岡よりのデッキとなります。
天井はまっ平ら、カバーつきの蛍光灯がついているあたりに、普通車のそれに似たシンプルさを感じさせます。


さきほどとは逆サイド、つまりさっきの画像の右奥のあたりから撮影した画像になります。
丁度右奥の暗いスペースが東京よりのデッキにつながる階段に、左奥には後述するミニロビーになります。
左の壁には広告枠が設けられており、JR東日本グループのホテルの広告が入っていました。

さらに奥の方にはジューサーバーや、銀色の四角い電子レンジが見えます。ここでコンビニのような、簡単な調理が行われていたようです。その手前の、背の低い背もたれには缶ジュースなどが置かれていたようです。無論、ビールも・・・(以下自粛

ところで・・・なんだかガランとしていて、寂しくないですか?
そうなんです、取材日の2004年3月7日、既に全列車においてカフェテリアの営業を中止していたのです。
この列車も勿論カフェテリアには誰もいなく、カフェテリアには誰一人いませんでした(><) 時折通る人影は車掌さんだけ、恐くなってわずか6分で逃げてしまいました(^^;;

休車前の最後の姿。あまりにも見るに堪えられないものがありました。


先ほどの画像を撮った場所の近くにあった、ショーケースです。
・・・ガランとしてますね。ここに社会研の冊子でも置いておきましょっか?(^^;;;;;;;

銀色の手前の棚が独特ですよね。


うってかわって再び逆サイドに登場しました。
カラッポのジューサーバーと、ショーケースです。この金網のものは新聞や雑誌があったと思われます。
ちなみに唯一の「商品の跡」として、2002年のワールドカップの本の宣伝が書かれた紙が残っていました。
本当にこれだけです。
ジューサーバーのブースはやや高い壁に仕切られているようで、お金は先ほどの缶ジュース用のショーケースで行われていたものかと推測できます。そのため、新聞を買い来た方はジューサーバーのあたりをぐるりんっと回って、缶ジュースのショーケースに行かなければいけなかったもと思われます。少々無駄な動線ですよね。商品を補充する従業員の動きを含めても・・・。


最後に、東京よりデッキにありましたミニロビーです。
手すりで使われていた木目調はここでも使用されています。
妻面の壁にはちょっと醜いのですが、山を想像させるちょっと「和」のテイストが入った壁紙が使われています。

電話以外にも、ちょっとした気分転換などにも持ってこい!の施設でしょう。ただ長居されては困る・・・と鉄パイプが語りかけているようです。いや、ただの風が私に語りかけていたのかもしれません。「困る!困りすぎる!」なんて(^^;;;;;;

東北新幹線も、こうして合理化と高速化の挟み撃ちに遭ってフリースペースは縮小されてます。残念な事ですが・・・。


ちなみに・・・カフェテリアにそっぽを向くとこのようなVIPなゾーンの登場となります。
2階はグリーン車になっています。

勿論色つきガラスの扉に描かれた四葉のマークには「(高)のような貧乏人お断り」でお馴染みの×印が描かれていたのですが…空いていたのをいい事に2、3枚撮らせていただきました。

手すりの色が先ほどと違います。
デッキの時点でどちらがカフェテリアに向かう階段なのか、色彩的にもわかりやすいようになっています。
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