JR東日本  183系1000番台[幕張電車区・波動用編成]
 
  車籍上は幕張電車区でしたが、塗装は明らかに「あずさ」で使用していた時のもので、心なしか千葉県内よりも山梨県や新潟県、東京駅よりも新宿駅で見かけたことの方が多い車両でした。
平成21年頃より幕張車両区において波動輸送用として臨時列車や団体列車で活躍していました。西は京都・奈良方面まで足を伸ばし、一時期は「ムーンライトえちご」の運用を担うなど、多くの旅行者に愛された車両だったことかと思います。
平成25年12月にさよなら運転を行い、現在は廃車になってしまいました。ただ、183系の旧「グレードアップあずさ」の自由席車という視点では依然豊田電車区に数両残存しており、運が良ければ「ホリデー快速富士山」などで乗ることができます。
(取材・撮影 JR青梅線・拝島〜奥多摩)

 

 

 

 
車内全景です。左の画像はパンタグラフがついた車両で、天井の造作が右の画像と異なっております。国鉄時代の特急型・急行型ではお馴染みのスタイルでした。モケットやデッキとの仕切り扉などはグレードアップ仕様のあずさに合わせてリニューアルしていますが、仕様の多くは国鉄時代のまま、シンプルなスタイルは外観のクールな雰囲気とマッチしていたようにも感じます。
「ムーンライトえちご」の運用時にはこの座席を見た瞬間、或いは車内に一歩足を踏み入れた瞬間わずかなリクライニング角度に寝られるかどうか不安になった方も多いと思います。また、165系時代のグリーン車から転用したリクライニング角度の深い座席を思い出して憤る方もいたかもしれません。でも、列車自体がなくなった今ではそれさえも良い思い出です。

 
デッキとの仕切りも2枚、画像を載せてみました。波動輸送用にしては珍しく広告が入っていますが、トヨタレンタリースのものであずさ時代からそのまま入れていたものかもしれません。今思えば広告だけ大きく撮影しておくべきでした…。
仕切り扉以外はほとんど国鉄時代そのままで、非常灯や非常通報機の出っ張りがレトロに思えてきます。その仕切り扉も手動で開閉できるもので、指定席のグレードアップ車との差をデッキの時点で感じさせられたものでした。色のチョイスは…211系の平屋グリーン車を彷彿とさせます。きっと1980年代後半からの流行りだったのでしょう。


車両によっては仕切り壁の色が濃い部分がありました(^^;; アイボリーを通り越してレモン色のような、仕切り扉と遜色ない色和えにわが目を何度も疑ったものです。また、仕切り扉が異なる車両もあり、なかなかバリエーション豊富な部分でした。

 
天井です。先述の通りパンタグラフの有無によって2種類となっています。吹き出し口がどちらも固定されているので冷房が苦手な方が吹き出し口の下に当たると逃げ場はありませんでした。
蛍光灯はカバーつきで直線的な作りです。ルーバーをつけたグレードアップ車の晩年の一部取り外した様子を思いだすにつけ、使い勝手の良い、いつまでもデザインを変える必要が無い部分だったのではないでしょうか。


床です。灰色一色。少しずつ手を加えながらこの色を貫いていました。


デッキ周りです。無塗装のドアは今見ても幅が狭いです。ただ、前後2ヶ所ついていたので乗り降りに時間がかかることはあまりありませんでした。ゴミ箱のフタが上についていて、ゴミを入れるときに片手使ってやや重たいフタを上げる作業は正直面倒でした。そのゴミ箱の存在さえも隠してしまう勢いのアイボリーが幅を利かせるデッキに、レモン色のドアの色が一際目立っていました。

 
デッキ周り、そして洗面台です。洗面台や鏡も種類がありますが、オーソドックなもの(と、思われるもの)を載せてみました。仕切りにカーテンがついているのが夜行充当時のポイントの一つにもなります。洗面所の向かいがトイレになりますが、一部の車両では画像のとおりドアノブの変更がありました。デッキと客室の仕切り扉も手動だったので車両間の行き来も手動ドアが入ります。画像のように閉まっていればまだいいですが、行き来する度に開け閉めしていたら…夜行充当時はなかなかうるさかったものかと思います。


窓は従来通り「窓際に物が載る」タイプの桟で、大きさも小さいものでした。

 
座席です。ストッパーがついた座面連動型のリクライニングシートで、背もたれを押すと回転できるタイプのものです。リクライニング角度が小さいのと、バケット形状が昨今の車両よりも緩やかな分個々人のスペースを分け隔て難い点が特に夜行運用時には受け入れられなかったかもしれませんが、座面連動という機能も含めて無理のない範囲でのリクライニングは小旅行にはピッタリのものでした。窓側のモケットが深緑、通路側のモケットが深い紫色のコンビで、今見ても落ち着きと彩りを兼ね備えた秀逸なモケットであると言えます。なお、テーブルは窓側の小さいものだけで、この編成ではテーブルの増設はありませんでした。


改めて、凸凹と新旧が入り乱れた仕切り壁です。一見古そうな禁煙マークも実はあまり古くなく、JR東日本長野支社で作成、貼られたものかと思われます。ドアのステッカー、そして外観の塗装同様出所の特徴が良く出ています。


ムーンライトえちご時代のお約束です。運用離脱後もそのまま貼られていました。
 
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