1986年、別線開業により実質支線扱いになってしまった辰野〜塩尻の輸送用に登場したのがJR東日本の123系。この頃長野県内、特に信越線で「エコー電車」と称した普通電車の増発が行われていたことから「ミニエコー」という愛称が名づけられます。
その後、1990年にワンマン化、1995年に冷房化と塗装変更、さらにはヘッドマークの小型化も行われ現在のスタイルになります。
現在も辰野〜塩尻を中心に運用されており、朝晩は松本まで入出庫を兼ねて乗り入れる一方、多客期や検査時には115系による代走もあり、ある意味「いつでも乗れるミニエコー」というわけではないみたいです(^^;
ちなみに塩尻駅では「ミニエコー」のロゴ入り乗車口もぶら下がっているので、ご乗車の際にはこちらも要チェックです!
(取材・撮影 JR中央本線・塩尻)

 

 

 


車内全景です。大体車内の3分の2が写っているのですがそれでも長いロングシートの感覚、早くもご堪能頂けるのではないでしょうか。2ドアロングシート、松本寄りに優先席があるワンマンカーです。
かつての外観の塗装は白と緑をメインにした大胆なものだったのですが、車内は現行塗装の方に合わせた感じでしょうか、茶色と白の中に蘇芳色がすっと映えています。
縦長の窓も特徴的ですが、次にご覧頂くのは・・・

 
車端部の様子です。左の画像は松本方、右の画像は辰野方の車端部になります。
ワンマン機器を備えているものの、運転区間の短さからか運賃表示機なく表示「板」が掲げてあるのみ。運賃箱は新札発行などに伴い2001年以降に新しいものに置き換えられています。助手席側の背後も辰野側には機器関係の「箱」が、一方の松本側にはゴミ「箱」が置かれており、ちょっとした違いができています。
前面展望は窓配置の関係(特に乗務員室と外の間の窓が高い位置にあります)やワンマン機器の関係でちょっとしにくい印象です。しかしながらそれよりも印象に残っているのが優先席のステッカーの微妙なズレ…(^^;; なかなか柔軟な見せ方です。

 
改めて整理券発行機と運賃箱を左の画像で、ゴミ箱と運賃表を右の画像でご確認下さい。
運賃箱は大糸線E127系100番台と同じ格好のもので、使い方も同じです。整理券発行機のサビ具合が少し気になるところですが、さすがに整理券発行機を置き換える時期にはまだ来ていないのでしょうか。
ゴミ箱は奥行きが狭いながら広めの口を採用して奥まで入りやすいように工夫されています。ただ、こちらは分別回収が広く叫ばれている昨今、そろそろ隣にビン・カン・ペットボトル用のゴミ箱が欲しいところ…。


天井です。こちらも何枚かに分けてお届けしますが、まずは全景から。
なかなか物々しい雰囲気がしていますが、AU712というインバータークーラーによって冷房化されました。ただ、出力の関係から扇風機が残っており、また車内全体を出っ張ったダクトが通っており、非常に賑やかな天井になっています。
思えば103系や113系、415系などの置き換えにより関東地区のAU712クーラー搭載車も年々減る一方。やはりあまり効かない冷房…というイメージがどうしても先行してしまうのですが(^^;;新潟地区とともにAU712最後の砦になりそうな予感がします。
 
ということで扇風機の画像。右の画像にあるスイッチを押して起動します。マナーモードのステッカーと意味も無くツーショット、撮っている本人も写ってあえなく3ショット、撮影者の顔を見て失神されませんように(^^;;;
話をもとに戻して、この扇風機の中央にあるエンブレム、実は「JR東日本」のマークではなく「JNR」がついています。JR東日本の車両に残っていた扇風機はJRマークのステッカーが中央に貼られた物が多かっただけに、このような扱いはなかなか珍しい…かもしれません。ただ…辰野から岡谷方面に走っている飯田線のJR東海車にも「JNR」印が残っているので、この辺りでは割と頻発して見かける事もありそうです。


吊革も特徴的です。茶色の吊革。バンドはさておいて取っ手部分は白やアイボリー色が多い吊革において、取っ手部分まで白系統以外で塗装されている物はなかなかお目にかかれないと思います。しかしながら、なぜ塗装を試みたのでしょうか…?そして日頃この吊革たちは活躍しているのでしょうか・・・?欲を言えば自分もこの吊革の仲間入りをしたい気分(ぇ

あ、白以外の色つき取っ手の吊革そのものは最近、埼京線205系に黄緑の吊革が登場したり、常磐線E531系で黒い吊革が登場したりしているので、JR東日本の中でも見かける機会はだんだん増えてきています。


ちょっとくすんでいるものの、窓からの光の反射がきれいです。床です。茶色を真ん中に、ベージュを両脇に従えたツートンカラーで、これまたJR東日本の通勤車では珍しくなったフットラインを形成しています。なお、両脇のベージュは座席部分のみの配置で、デッキに相当するドア周りの部分は茶色一色です。
これを見ると明るい色の床は汚れを目立たせてしまうという副作用があるというのが思いっきり確認できてしまいます。JR東日本の新形通勤車シリーズで灰色の床を一貫して採用し続けているのはこのあたりの「経験」に理由があるのかもしれません。

 
ドア周りです。デッキやステップは無いものの、取っ手を使った半自動ドアになっており、それとなく冬の強風対策も施しています。ただ、取っ手を使った半自動ドアはドアそのものが重いだけでなく、手動時にきちんと閉まらないという欠点もあります。
無塗装のドアはなかなか目立ちますが、それ以上に目立つのが右の画像のドアエンジン部分。細かい字で「ワンマン電車ご利用の皆様へ」という文章がずらーっと並んでいます。この詰め込み方は満員電車もビックリですよ(^^;;;
この車両吊り広告はほとんど無く、吊り広告の金具も持て余し気味ですが、この文章をずっと読んでいると乗車時間も難なく過ごせそうな気がしてきます(^^;


縦長の窓は上段・下段共に開くスタイルになっています。この窓の伸び具合がたまらなく好きです。座席の着席位置とはズレている箇所もありますが、クロスシートではないので問題ありません。


座席に入っていきますが…いやーこれが長い長い!!一応単体では27人掛けということになります(^^;;優先席は左右2席ずつの設置で、車内中央には3人1組の区分がされている所もあります。ちなみにこの座席の人数はJR東海で活躍中の123系5040番台と同じ数になります。
座席は座面がバケット状になっており、意外にその凸凹は目立つもの。背もたれの着席跡も座面の凸凹に合っています。モケットは優先席の部分以外は蘇芳色が使われており、遠く離れた栃木県の単行ワンマンカー、烏山線キハ40形と同じ色になっています。うーん何か関係でもあるのでしょうか?


ちょっとだけアップ。優先席か否かの判別は実質座面のグレーが担当、背もたれの赤は思ったよりも目立たない環境になっています。とはいえ、モケットを分けているだけ立派です。
座り心地は、座面の高さがやや高めにセッティングされているような気がすること、そして座面がやや硬めになっています。手すりがあまり無いことからも、故に短距離利用にはいいかもしれませんが、長い時間乗っているとしんどくなってくる座席かと思います。うん、今の運用が適任!


ちょっと変わった角度から袖仕切りを。強調したいのが銀色の押さえ金具のど真ん中に打ち付けてあるビス。ここまでビスが目立つ袖仕切りはなかなか無いですよ。腕を置いても気になり始めるとゴツゴツ感がやめられない止まらない……。

ちなみにこの袖仕切りも遠く離れた静岡県で体験することができます。JR東海123系5040番台でも絶賛使用中。


最後にこちら。クモハ123-1の履歴書ともいえるプレートの数々。
ここまで数多くのプレートが貼られている車両はなかなかなく、外観のプレート共々「123系に乗ったら撮りたい名場面ベスト100」にノミネート間違いなしです(^^;;

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