JR東日本  115系1000番台[信州色](2)
 
  ということで爽やかな115系の2ページ目です。
実際に信越地区を旅行された方や、お住まいの方はご存知だと思いますが、信州色の115系は外観が2度変更されているのに対し、内装が新造時のまま、という編成が数多くいるのも特徴の一つです。
特に画像のような3両編成の車両に多く、逆に前のページでご紹介したような6両固定編成の車両では見かけません。
最近は更新工事により座席の形状や化粧板が変更されてしまい、だんだん乗車できる機会も少なくなってきているのですが、それでも関東や東北地区にいると「更新工事やモケット変更が頻繁に行われる会社なんだ〜」と思いがちなJR東日本にしては「穴場」かもしれません。お隣、新潟地区のディープ上沼垂と共に… ぜひご乗車の際には一粒で二度おいしい気分で味わってみてください。
(撮影・取材  JR中央本線/信越本線・甲府/新井 他)

 

 

 


車内全景からご覧ください。そして、適宜ブラウザの「戻る」と「進む」をクリックしながら比較してみてください。
外観の爽やかさとはちがう爽やかさを感じることができると思います。そして、車内学的には紺のモケットが目に飛び込んでくると思います。JRになってから、薄緑の化粧板を変えずに様々な座席モケットを投入して「イメージアップ」を図った事例が数多くありますが、やはりこの「薄緑×紺」の組み合わせが一番合っているのではないでしょうか。
3ドアセミクロスシートも新造時と変わらない構成です。


乗務員室との仕切りになります。やはり左右で仕切り背後のロングシートの人数が異なります。
吊革の増設工事などは一切行われずに、逆に禁煙や携帯電話のマークサインが少々浮いた感じに見えます。逆にそれはそれで目立っていいのかもしれませんが、もう一つ目立っている物といえば乗務員室の扉にある補修跡でしょうか(^^;;;
前面展望はご覧の通り、座りながら眺める…というのは難しいです。


一方逆サイドです。先頭車なので左奥にはトイレが設けられています。
この画像を見てがっかりされた方もいらっしゃるかもしれません。優先席のモケットがしっかり変更されているからなのですが、これは東日本全体で統一しよう!という主旨だったので仕方が無い…といえば仕方が無いです。我慢するか、脳内変換を頑張りましょう(^^;;。 ちなみにこの優先席も左右で座席数が異なります。左が3人掛け、そして右が2人掛けになります。


やはり扇風機の無い天井になります。吹き出し口にはカバーがかけられ、なるべく直接冷風がいかないように、そして冷風が拡散するようにという願いがかすかに込められています。
ちなみに、今でこそこの115系の3両グループは全車に冷房が取り付けられていますが、新造時には冷房準備車として、冷房装置を設置しないもののダクトなどを予め通して作られた車両がかなりいました。その冷房準備車で迎える夏、窓は開くけど扇風機は……関東の灼熱の如き猛暑と一緒にするのは酷すぎるかもしれませんが、それでも…やせそうですね…。


床です。撮影した自分の頭部も一部影で出演中(殴
毎度お馴染み灰色一色。しかしながら周りとの相性はなかなか。クールな雰囲気をより演出しています。


今日はなぜかハイペースで進んでいますが、側扉です。確かこれは新井とは違う場所で撮った物だと思われます。
乗務員仕切りの背後の窓ではグレーのゴムが窓ガラスの押さえとして使われていましたが、ドアや戸袋窓については黒色のゴムに交換されています。何やらこちらの方が耐久性がいいそうです。
そして、冬の寒さ厳しい信越地方ということで、半自動ドアになっています。手動で開けられるように取っ手がしっかりついており、ガラガラガラ・・・と引き戸の感覚で開け閉めします。

 
さて、いよいよ座席の登場です。まずはロングシートからどうぞ。左が2人掛け、右が3人掛けになります。
今回は先頭車のみの取材だったので未撮影なのですが、他にも5人掛けのロングシートが中間車にある事もあります。
説明不要の紺一色のモケット、そして簡素な袖仕切り。座り心地はちょっとへたった一面もチラホラとうかがえましたが、まずまずなのではないでしょうか。
さて、座席下のヒーターカバーは未塗装の銀色になっています。これも恐らく新造時からそのままだと思うのですが、「このモケットならヒーターカバーは灰色に塗らなくっちゃ」なんてあなたは、この勢いで弥彦へレッツゴー。

 
優先席も先述の通り2人掛けと3人掛けがあります。
毎度お馴染み赤のシマシマにグレーのモケット。紺とは色対称になっている赤、ステッカーと合わせて結構目立ちます。
それにしても、ここだけ電源オフエリアでも、この両脇が電源オン&マナーモードOKエリアというのが何とも皮肉な組み合わせですよね。本気でペースメーカーをつけておられる方の事を考えるのであれば、ボックスまで電源オフエリアにしてもいいと思うのですが…


さていよいよボックス席です。4人1組でドア〜ドア間には左右2組ずつの設置になります。背もたれは動かせないので、クロスシートのうち半分の方は後ろ向きに座らなければいけません(^^; それでも座れないよりはいいのかも。
背面、注目して頂きたいのがやっぱり(^^;;灰皿の跡。取っ手の斜め左下ですが、かつてはロングシートでも吸えたんですね…。現在は勿論全区間禁煙です。

 
そしてこちらが座席本体になります。グレーのどっしり構えたフレームに肘掛は紺のモケットを引き立てるのに十分な役割を果たしています。その紺のモケットは背もたれと座面の間の隙間にも貼られていて、遠くからみると一体的感さえ感じられます。
座り心地は背もたれがやや切り立っているので、定員どおりになってしまうと少々窮屈ですが、長距離でもそこそこ耐えられるものでは無いでしょうか。シートピッチも1000番台になって少しだけ広くなりましたし。


クロスシートの部分にはテーブルも完備。前のページで試したとおり駅弁4人分なんかは載せるのに無理がありますが、それでも無いよりはいいかなぁと思います。


最後にこちらを。非常に素敵な形のステッカーです(^^;;; そして表示も単刀直入です。
切り取られた部分には列車の編成図が載っていたはずですが、何か大人の事情でもあったのでしょうか・・・。

さて、なぜ長野地区に新造時と同じモケットを持つ車両が多くあるのでしょうか…現業の人間でないと答えが出ない問題なので物凄い推測になってしまうのですが、新造時期とリニューアルのタイミングが鍵を握ってそうな気がします…。
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