JR東日本  中央本線115系300番台[横須賀色]
 
  115系300番台は115系最初のモデルチェンジ車になります。1973年に増備をスタート、1977年まで製造が続きます。中央線対策の低屋根化は行われなくなり、前照灯の小型化、窓のユニットサッシ化などが行われ、より一段とキリリとしたスタイルになりました。
今回取り上げるのは300番台の中でも安定した活躍を見せる豊田電車区の横須賀色のグループです。3両1編成を組んで中央線の立川から小淵沢間で伝統の「山スカ」を守り続けています。画像のようにパンタグラフがシングルアームに換装されたのはJRになってからであり、大きなJRマーク共々JR化後の大きな特徴となっています。
なお、今回紹介する車両は基本的には「快速武蔵野号・ホリデー快速鎌倉号」には入りません。かつては「三ツ峠かわぐち号」と看板を背負った事もあったのですが、その中身は「快速」ではなく……(^^;;;;
(取材・撮影 JR中央線・富士急行線/塩山〜小淵沢・河口湖)

 

 

 


車内全景からご覧頂いております。3ドアセミクロスシート、様々なバリエーションへと広がりをみせる近郊型電車の「原点」ともいえる車内です。今回は化粧板や座席が未更新でモケットが変更されている画像の車内を中心にお届けしますが、豊田電車区の115系ではこの他に少なくても3種類の車内バリエーションがあります。そういう意味では首都圏では少なくなった「何が来るかな、何が来るかな」を気軽に体験できる車両でもあります。

なお、冒頭でチラッと触れましたが、今回詳しく取り上げない「快速むさしの号・ホリデー快速鎌倉号」専属の豊田電車区115系6両固定編成の車内も基本は画像のような車内になります。あちらはあちらで中間車に便所がつくなどなかなかレアな装いです(^^;;

 
乗務員室との仕切りです。画像右側は3人掛けの座席、左側は2人掛けの座席になります。
仕切りそのものは他の115系同様小さな仕切り窓が左右に1つずつ設けられたスタイル。慣れてしまえばどうってことは無いのですが、前面展望を期待する子供達にとっては多少ガッカリ度が上がってしまうかもしれません。
画像はどちらもクモハ、すなわち立川寄り先頭車で撮ったものですが、右の画像のようになにやら妙な箱が仕切り上部にくっついています。これは保安機器を入れるための「箱」とのことで、恐らくATS-Pあたりが関わってくるものではないかと思います。JR東日本の103系の一部クモハなどでもみられた「箱」ですが、それよりもだいぶ頑丈にできています。上部についているからと言って落ちてくることは無いので大丈夫です(^^;;; 豊田電車区ならではの装備品、ご乗車の際にはぜひチェックしてみてください。


さて、豊田電車区の115系のささやかな楽しみ方として、妙な部分にワープロ書きで案内表示が貼られていることが時々あります。だいぶ前に貼ったものだと誰もが思う作りで、中には文字が読みにくいものも・・・。自分は未更新車の車内で2つ見つけましたが、もしかしたらもう少し多いかもしれません…。
この画像では下の茶色い紙がそれに該当して、夜間やトンネルなどではカーテンを閉めるという主旨のコメントが記載されています。上のステッカーは最近貼られた「勤務中携帯電話を使用する場合がある」という主旨のアナウンスで、いかにワープロ書体の案内の方が年期が入っているかが伺えます。いやはやこれだから115系は侮れない。


松本寄り先頭車の車端部です。ちょっと画像の雰囲気が違うのは撮影場所や撮影時刻、撮影車両が全然異なるからです。ここも多めに座れるよう両サイドロングシートが3人掛けになっており、優先席にもなっています。その奥が便所とクロスシートという配置になっています。貫通扉まで薄緑色が使用されていますが・・・

便所の扉は白色。よく目立っていますが、便所表記は逆に小さく、さほど目立っていません。大抵の方は気がつくかもしれませんが(^^;; 広告枠が高い位置にあるのも気になるところです。


一方こちらは立川寄り先頭車や中間車など、便所のついていない車内の車端部になります。手前から3人掛けのロングシート、4人1組のクロスシートと続きます。300番台なので1000番台のようにやたら車端部の壁が分厚いなんてことは無く、ロングシートの席数も便所のある車端部と同じ6席分が確保されている事から、優先席も各車両同じ席数分確保されています。
妻窓はありませんがこれでもか!とばかりに小さな側窓や戸袋窓が連なっており、開放的な雰囲気が漂います。


これは2006年になってから貼られた新しいものですが、貫通扉の上にはこのように便所の位置を知らせる編成図が貼られるようになりました。かつては「便所のある車両」と称して各編成内の便所がついた車両に誘導できるよう矢印が書かれたステッカーが車内にありましたが、運用も最大6両でさほど複雑ではないし、6両編成の時の松本寄りから3両目のように矢印と反する方向に歩いた方が便所に近いこともあったので(^^;;的確かつ親切な情報に進化した形になりました。


さらにその上にはこのようなステッカーの掲示がある車両もいます。
えー・・・説得力のある茶色です。クリーンな車内で、楽しい旅を。グリーンな車内で、楽しい旅を。

・・・ピース(^^)vな気分になるかアイランドのような雰囲気に凍えるかはご想像にお任せします(^^;;


天井です。この番台から扇風機がなくなり、1000番台にも受け継がれたスタイルになります。フラットな天井ではなく、ポコポコと出ている冷風吹き出し口が目立ちます。製造当時としてはこの装備がいっぱいいっぱいだったのかもしれません。
蛍光灯は照度向上のため、外側に銀色の細長い鉄板を反射板としてつけています。
吊革は必要最低限でロングシート付近のみの設置となります。このあたりからも近郊型電車の基本のキを今でも守り続けている様子が伺えます。


床は灰色一色。この灰色具合が意外にも周りの雰囲気にマッチしています。


ドア周りです。画像は車体の真ん中に位置するドアで、左右の戸袋窓は大きめの物が使われています。
銀色無塗装の両開き扉で、手動による半自動ドアになります。JR東日本の車両にしてはドアがスッキリしているように見えますが、ドア窓に貼られた「かけこみ乗車」に関するステッカーが戸袋窓に貼られているからで、広告が無いとスッキリシンプルに見えるかがよくわかります。中には寂しい・・・と感じるかも方もいらっしゃるかもしれません。


手動なのでドアについた取っ手が車内と車外を行き来するための手段になります。右3分の1、肌色バックの画像が車外の取っ手になりますが基本的には車内の取っ手と同じ作りです。
これは自分の記憶違いかもしれませんが、この豊田電車区の115系3両編成に関しては半自動ドアに関する案内板を見た記憶がありません。禁煙に関しては車内目立つ所にどかんと貼ってあるのに・・・始発着時や特急退避時くらいしか使わないからでしょうか。


さて座席に移っていこうと思います。まずはロングシートから。2人掛けと3人掛けの2種類がありますが、2人掛けは画像のようなドア〜ドア間のクロスシートとドアの間や運転席の背後にあります。
斜めにヒーターの網が設けられ、背もたれもピッタリ垂直ではなく少し角度がついた形のものを使用しています。モケットは首都圏ではすっかり減少してしまった青のチェック柄が健在です。


一方こちらは3人掛けです。この115系に関しては幅の狭い戸袋窓が見えたらその部分が3人掛けのロングシートになります。各車両車端部と乗務員室、助手席側の背後に該当します。
座面の下も薄い灰色に塗られており、座面下が無塗装の1000番台に比べるとちょっと重たいなぁと感じます。


優先席です。先述しましたがこの115系については全車両とも3人掛けのロングシートから適用されています。
毎度お馴染みの優先席柄が使われており、全体的に薄い色のタッチで溢れる車内においてはかなり目立つ存在になっています。今後その目立つ存在をどこまで維持できるかが気になるところでもあります。
座り心地は背もたれの角度具合と座面のふっくら具合が今尚健在で、なかなか良いのではないでしょうか。こちらのキープも今後の課題になってくると思いますし、ある種のバロメーターになりそうな気がします。


・・・座席の上、優先席ステッカーは窓一杯に広がってしまいました。


クロスシートです。ドア〜ドア間と車端部に設置されており、画像はドア〜ドア間の座席です。
ロングシート同様青いチェック柄のモケットを使用しており、見事なまでにクールな雰囲気を作っています。その背面には微妙な継ぎ接ぎと共に灰皿の跡と思しき穴が見られます。

 
今回はいつもと違う角度からビビッと座席の方に迫っていきたいと思います。左の画像はドア〜ドア間のクロスシート、右の画像は車端部のクロスシートになります。近郊型電車では大ロングセラーになったフレームで、背もたれの上半分が頼りない雰囲気もしていますが、このフレーム部門では1,2を争うほどの素晴らしい座り心地を提供してくれることはJR化後におけるこのフレームを活用したリニューアル座席が「決定版」としてのロングセールスが無いままどれも中途半端に打ち切られている点からも容易に想像できそうです。

足元が狭く、テーブルも小さめでグループ向けにしても個人向けにしても窮屈感が拭えないのが弱点ではないでしょうか。また、車端部の座席のうち取っ手が無い座席についてはほんの少し座席幅が短くなっています。


テーブルです。小さいながらも縁取りがなされています。駅弁を載せるのは難しいですが、駅弁のお供であるお茶を置くのはたやすい御用、普通列車の旅の際には活用できそうです。
そしてその下には灰皿の跡が見えます。


最後にくどいですがもう2枚、ステッカーの話題を。
先ほど乗務員室との仕切りで紹介した保安機器の箱、その背後にひっそりとこんな物を見つけてしまいました。一番奥のステッカーの内容がまるでわかりませんが、上の見えかけの文字は新宿の「新」でしょうか。新宿直通を語るものなのかもしれません。

また、仮に一部区間禁煙のステッカーだとすれば、この車両は3種類の禁煙ステッカーが貼られていることになります。禁煙に対してトコトンこだわる整備陣の並々ならぬこだわりが垣間見られます。

・・・しかしながら剥がし方がワイルドですね(^^;;; どう剥がせばそのようになるのやら、「新」の後に続く言葉が「新手のストレス発散」でないことを祈ります(^^;;;;。

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