JR東日本  南武線103系[更新車]
 
  ご多分に漏れず、南武線にも様々な103系が入り、様々な103系が去っていきました。晩年は高運転台に妻窓を埋め、転落防止用ホロをつけた編成に統一されていたとはいえ、細かいバリエーションときたら…「多彩」というコトバでもって表現しても物足りないくらいでした。
そんな中から、今回は自分が南武線で唯一取材できたナハ22編成の先頭車を取り上げます。この先頭車の車内はJRになってから化粧板などを取り替えた、いわゆる更新車という部類に入るもので、中間車に組み込まれていた未更新車とは車内の趣きが全然異なります。
尚、ナハ22編成は南武線103系の最後の1編成として地味に有名で、取材日から2週間ほどで何も飾らないまま南武線から去っていってしまいました…。せめてサヨナラくらいは言って欲しかったんだけど…なぁ…
(取材/撮影 JR南武線・登戸駅)

 

 

 

 
車内全景をご覧頂いています。「こ、これがあの103系?!」というような明るい車内に度肝を抜かれる方もいるかもしれません。4ドアロングシートなのは更新前からずっと受け継いでいる、数少ない「国電」の証。
先述の通りJR後に更新工事を受けています。ざっとこの車両の車内における改良点を挙げると・・・

・化粧板の色(緑→白)
・床の色(灰色→オレンジと濃いクリームのツートン)
・吊革の形状変化(ゴムバンドの交換・握る部分の○から△への変化)
・貫通扉の色(緑→無塗装) ・・・乗務員室との仕切りのドアは無塗装にはならず、化粧板に合わせた色に変わっています。
・網棚・網棚付近のバー(網棚は金網からパイプへの変更・網棚から天井につながるバーなどの色を無塗装化)
・座席ヒーターの網(粗いもの→細かいもの)

また、これは未更新車にも、国鉄時代に更新を受けた「特保車」にもあてはまりますが・・・
・座席モケット変更(濃い青など→着席区分つき青ツートン また、優先席導入により鶯色などのモケットも変更されました)
・扇風機のロゴ変更(当然と言えば当然っすよね(^^;; JNRからJR東日本への変更です(^^;;;)

そして、これは未更新車も更新車も分け隔てなく、逆に場所によって左右された、つまりタイミング良く浦和電車区や中原電車区などに在籍していた車両に見られた仕様ですが…
・妻窓の閉鎖、広告枠化

ざっと挙げるとこのような具合で、車両によってはこれらのメニューの中にも細かいバリエーションがあったり、施工されなかったものがあったりするなど、結果としてはより「個性的」な系列へと開花していくことになるのでした。やったーorz


ちょっともとの画像があまりにも酷かったので回転などの処理を加えた画像になってしまいましたが、妻面はこのような感じになりました。妻窓は化粧板でしっかり埋められていますが、左右で桟の太さが違うのが特徴的です。これは元々、向かって右側の窓が戸袋窓、左の窓が開閉可能な窓だったからで、「元々あるモノを使って改造しよう!」という粋な計らい…といっていいのでしょうか(^^;;; そのため、右の窓にはロールカーテンを引っ掛ける金具が残っていた車両もいて、ロールカーテンをまた取り付ければ「化粧板の上からカーテンを引く」という、意味がありそうで無いような事も簡単に出来ました(^^;;

尚、先頭車だったため、優先席は早々と左右両方とも優先席柄のモケットに変更されていました。


逆サイド、乗務員室との仕切りです。こちらは高運転台でATC車のため、窓はたったの1枚、あとはどこまでも壁!壁!壁!といった具合になっています。これが103系の象徴と言われたらなんとなく頷いてしまいそうですし、この閉鎖感も思い出になるのかぁ・・・と思うと…なんか感慨深いですね。
更新に合わせて緑色を一掃し、しっかりアイボリーに切り替わっているのもポイントです。蓋の中には配電盤やATC関係の機器などが入っているそうですが、当然見たことは無いし、見られるものではありません。


天井です。冷房は集中形ながらフラットな天井ではなく、扇風機までしっかりスタンバイしているのが103系ならでは。吊革の握る部分が変わっているので、そこだけ切り取ると「あ、新しそう!!」なんて思ってしまうのですが、吊革の上も含めて見ると「あ、やっぱり103系だ・・・」となぜかホッとしてしまいます。

冷房の吹き出し口はスポットのものになっていて、扇風機の奥に左右1つずつ備えてある四角い吹き出し口から一直線に吹き出してきます。そして扇風機で適度にかき回すので、201系のように風があまりこない「死角」ポイントは存在しなかった記憶があります。もちろん混み具合によって、路線によって感じ方はだいぶ違いますが・・・。


床は天井とは違って一気にド派手になりました。オレンジのセンターラインにクリーム色を脇に従えています。クリーム色が灰色になっていたら滑走路のノリに近かったのですが・・・さすがにそこまでは考えすぎですよね(^^;;;
確かに灰色一色の時の床に比べたら格段に明るくはなったし、足を投げ出しにくくさせるような工夫もされているのですが、その分泥などの汚れが目立つようになってしまいました。だからでしょうか、近年のJR東日本の通勤電車において、ここまで全面的に明るい床を採用するケースはあまり見られなくなってきています。


ドア周りです。画像は乗務員室仕切りのすぐ後ろの部分で、乗務員室とドアの間の余裕が全くないことが伺えます。
また、他のドア周りでは吊革の増設が行われたのですが、この部分に関しては吊革の増設が行われていません。南武線では特に登戸と稲田堤、分倍河原を利用される方がこの車両に集中することが多く、この部分の混雑も相当だったのですが…なぜ行われなかったのかが疑問に残ります。
鴨居部は無塗装ではなくクリームに塗られています。化粧板との材質の違いが楽しめる仕様(^^;で、ちょっと目立つかな…という感じはします。

また、戸袋窓は乗務員室との仕切り以外の側面において該当する部分には全てついており、JR西日本とは違って最後まで埋められることはありませんでした。この戸袋窓、やたらカーテンが省略されることが多いのですが、103系においてはカーテンがしっかりとついています。


座席は何の仕掛けも無い純粋なロングシートになります。201系などと乗り比べると若干座面位置が高いのも特徴でした。
更新を受けた車両は座席下のヒーターの網目が細かいものになっています。
モケットは首都圏ではすっかりお馴染みになった青をメインにしたモケットです。周りとのイメージがあまり合っていない気がするのですが・・・ま、いっか(^^;;;

さすがに末期は座り心地の当たり外れはあったものの、スプリングの効いた座席は雰囲気も相まって、「103系っぽさ」を感じずにはいられない逸品でした。

なお、同じ柄で3人掛けの座席もありますが、今回は先頭車のお隣は未更新車だったので取材の方はできませんでした。以前武蔵野線で撮影したものがあったはずなので、そちらでフォローすることにして、お次は優先席。

ということで優先席は車端部の3人掛けが該当しています。もう説明不要、毎度お馴染み優先席モケットにつつまれています。
ちょっとドアと座席の間の空間が空いていますね。その分209系よりも数値上では一人当たりの座席幅が狭くなっているのですが、袖仕切りの形状などを加味するとむしろ209系などの方が「狭い!」と感じるかもしれませんね。
この立席スペース、大荷物の時には何かと重宝しました。


最後にクローズアップ袖仕切り。何の変哲の無いバー状のものですが、年々レア度を増して、JR東日本首都圏ロングシート部門では風前の灯火にまで追いやられているのが実情です。この単純なスタイル、超個人的には良くも悪くも好きだったんだけどなぁ・・・もう身近な所では味わえないとなると、やっぱり寂しいですね。
 
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