JR東日本  八高・川越線103系3000番台(2ページ目)
 
  続きです。露木さんではありません(^^;; 1996年、これまで非電化だった八高線のうち、「南線」こと八王子〜高麗川間が電化され、なんと103系3000番台が川越線との掛け持ちとして走る事になったのです!そして4両編成化される事になり、今まで豊田区でオレンジ色に塗られていたサハも再び組み込まれ、全員集合の状態で八王子へと「進出」する事になったのです。こうして再び20両全車揃っての生活が始まった103系3000番台ですが、さすがにもう限界が来ていたのでしょう。21世紀に入ってから故障が頻発してしまい、ついに全廃へのゴングが鳴ります。
画像は晴れた日の拝島行き。この後はお昼寝タイム!なのですが、新たなお昼寝処としての居心地はあまり…よくなかったかもしれませんね(^^;;後輩にじろじろと見つめられて・・・嗚呼彼は一体拝島のはしっこで何を思ったのであろうか・・・(^^;;;;
(撮影・取材:JR八高線・高麗川駅)

 

 

 


どどんと一発、急に飛び出した座席からまずは見ていきましょう。
7人掛けのロングシート。JR化後にモケットが改められ、水色をベースに灰色のブロックを背もたれにプリント、定員着席をやんわりと促しています。103系や201系、203系でお馴染みのモケットと言って割り切れてしまうものなのかもしれませんが、実はこのモケット、埼玉県内では京浜東北線の103系が撤退してからは八高・川越線でしか見られない状態が続いており、結構レアな存在だったりするのです・・・ってどうでもいいことかもしれませんが(^^;;
座席下ヒーターは網目が大きめのものを使用しています。


妻面の3人掛けです。モケットを見る限りでは結構くたびれているようです。
座り心地ですが、同線で働いている209系3000番台よりも沈み込み量はあるので、それなりに快適に移動できそうです。ただ、所によっては著しく詰め物がへたっていたりするなど「ハズレ」がここ数年で増加している事、また詰め物がしっかりしている所でも、車体全体が「カタイ」ので、思った以上に振動が伝わってきてこれが疲れにつながる事もよくあり・・・。結果としては八王子と高麗川の間を移動しただけでも「あぁやっと着いたかぁ」という空気が漂ってしまうわけで・・・(>..<)


ちょっと別の角度から見てみましょう。このシートはあまりへたっていなかったです。
袖仕切りはこのようにシンプルなパイプ構成。下の方には丸みもありますがいたって直線的な、シンプルな雰囲気です。
このあたりも103系のそれを踏襲したまま改良を加えられずに今に至ったということになりそうです。


こちらは優先席。先ほどの水色の座席と…柄も雰囲気もガラッとぶち壊すような、目が覚めるような鮮やかさです。
座面に灰色、背もたれに赤のツートンを配しており、JR東日本の他の通勤・近郊型でもお馴染みのモケットを使用しています。
また、先ほどは強調されていた座席区分もここではあまり意識していないようです。


あれ・・・ここでもういっちょ車内全景が登場しましたが・・・
こちらは中間車、サハ103-3001の車内全景になります。
車輌の概要でもお伝えしましたが、川越線電化開業時から八高線電化開業時まで、サハのみ豊田電車区に「レンタル移籍」されていたのですが・・・この車輌、レンタル移籍中に受けた冷房改造の「おまけ」が車内に色濃く残っているのです。
・・・そうです、他の車輌には無い床の塗り分けがこの車輌では行われていたのです。


先に床の方からピックアップ。先ほど取り上げたクモハ103-3001が灰色一色だったのに対して、こちらは中央に水色、両端に灰色を模したものを使用しています。フットラインを豊田区の頃は1編成全ての車輌対象に引いていたのでしょう。

このようなフットライン、かつては青梅線や京葉線などで目撃する機会が多かったのですが近年はめっきり減っています。


ついでに車端部にもクローズアップしてみましょっか。フットラインの太さは貫通扉よりも一寸太いことになりますね。
それにしても水族館のオブジェにしてもいいくらいなんともクールな、水の似合う空間になっていますよね。

余談ですが、この八高線、南武線と一緒で本数の少なさに対して、終日にわたってほどよく乗客が乗っているという車内学的には涙、涙の路線だったりします(^^;; 勿論それは鉄道会社的には誠に喜ばしい事なのでそれ自体に対しての否定はしませんが、正直ここまで取材できる事が長年の夢だったりしまして・・・(^^; 東飯能に列車が到着した瞬間「してやったり」といった顔のニーチャンがホームに降り立ったという噂があったりとか、無かったりとか・・・ こういう時って本当に嬉しいです。

・・・嬉しすぎて東飯能から西武線飯能までの徒歩ルートを間違えそうになりましたが(笑


それにしても八高線はこの車輌にとってはちょっと酷な路線だったかもしれません。
ただ、速度上げて鉄橋を通る時の爽快感はしばしやみつきになりました。
結構ジャバラのような幌が揺れに揺れて、豪快な音を出すシーンが見られましたが…この音の意味するところはどのような物なのでしょうか。ということで、最後の奮闘を前にして、月並みな言葉ですが一言。お疲れ様でした。
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