JR東日本 八高・川越線103系3000番台(1ページ目) | ||
103系3000番台。かつて、彼らは杜の都、仙台にいました。東北唯一の直流電化路線として名高い仙石線で、「ロクサン形」なんて呼ばれて活躍していたのですが、ひょんなことから、20両ほど103系と同じ車体に載せ替えられます。1974年、クハ79形600番台とモハ72形970番台の登場です。この時に既に同車の特徴でもある、側ドアの半自動化は終えていたようです。そんな彼らに転機が訪れたのが1984年。仙石線103系統一と共に、なんと「上京」してしまいます。次なる働き場所は川越線。その際、下回りを新性能化、つまり103系と同じものを履き、クモハ-モハ-クハという編成にされ、華の東京「近郊」生活が始まります。一方で一足お先に青梅線などで東京「もどき」生活で始めるサハ。そんな彼らに、再び1996年に転機が...(続く (撮影・取材:JR八高線・高麗川駅) |
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まずはクモハ103-3001を徹底取材。先頭車の車内全景です。 天井のダクトなどは後ほどご覧頂くとして、天井と座席モケット以外はどことなく重く、クールな雰囲気でお馴染みの国鉄通勤車そのままの雰囲気を色濃く残しています。 吊革は大半が握りやすい三角の物に取り替えられている一方で、床下の灰色はそのままだったりします。 しかしながら・・・窓の外のまったり感が「通勤」という文字よりも「ローカル」といった文字を打ち出してくれそうですね。 ちょっと後ろに振り返ってみましょう。妻面です。 先ほどの画像も含めて、少し上部が赤くなってしまいましたが、蛍光灯と機材の関係でそう映ってしまいました(><) まだまだ未熟です・・・本来はもっと白が強い格好になります。 妻窓は車外転落ステップが設置されたのと同時期に埋められていますが、埋め立て方もなんとなく「昔ココに窓が・・・」なんてはっきりわかりやすい埋め方ですね(^^;; 緑の化粧板の上には配電盤になります。ちょっとごちゃごちゃした雰囲気がまた103系ぽくて良いです。 今度は先ほどとは逆サイド。乗務員室との仕切りをご覧頂きます。 まぁなんと美しい窓埋めなんでしょう(^^;; 最近見ていないので「ビフォーアフター」にはイマイチなりきれていませんが、かつては3枚あった窓も、川越線時代の冷房化改造によって2枚になっています。そして、左側の窓も、あってないような物で・・・前面展望はほぼ諦め!といった所でしょうか。ちなみに・・・滅茶苦茶細かいツッコミですが(^^;前面窓を埋めた時に化粧板を貼り替えたらしく、仕切りの間にある銀のラインの上と下で化粧板の色が異なっています。 さらにちょっと上を見てみましょう。 中央にドスンと設けられたダクトに挟まれた扇風機、ちょっと窮屈そうです。 そしてそのダクトの下にはATS-Pなどの機器が入った横長のボックスが。 こちらも下の方は錆びてずり落っこちています・・・(^^;;; 朝夕ラッシュが激しいことで(特に西多摩住民には)恐れられている八高線だけに、中のものが落っこちてきて乗客に落下!なんて事が無いように祈るばかりです。 天井つながりで、ついでにダクトを乗務員室側から妻面側へと見てみました。 太いダクトは車内を線路と平行方向に端から端へと突き抜けています。 そのダクトにちょこちょこっと取り付けられたスリット、そこが冷風の吹き出し口になります。 吹き出された冷風は扇風機によってかき混ぜてくれるものの…あまり効果は無く、特に平日午後あたりは車内の空気もそれなりの「暖かさ」を保っていた気がします。 時々気を利かせて冷房時にも長時間停車をする時にドアを手動扱いにする事が多いですが・・・ あ、この八高・川越線103系3000番台の特徴、その一つに「半自動ドア」があります!! こちらが側ドアです。程よい大きさの戸袋窓、そして黒いHゴムを使った側ドア・・・ どこもかしこも普通の103系と遜色が無いのですが・・・あ!! そうなんです、この車輌、とにかくドアエンジンの蓋が大きいのです。 そのデカさ、モナ王級・・・ではなくて、115系など、他の近郊型電車のドア並と言っても過言では無いでしょう。 ということでドアエンジンカバードアップ。この通り普段のドアエンジンのカバーには路線図(横長のもの)が精一杯なのですが…ここにはなんと普通の側面広告まで入ってしまうと言う始末(^^;; 半自動ドアに改造されたのが昭和49年。211系やE231系のようにドアエンジンが小さく、駆動方法に改良が加えられる前の改造だったので、致し方が無かったのかもしれません。 さぁて今回はドアに徹底的にこだわります(^^;; 車内側の手掛けです。 いやぁこれもデカイですね(^^) 自動の時には関係無いのですが、手動になったらこの手掛けを使って、えいやっと扉の開け閉めをする事になります。 それにしても先ほどドア全景をご覧頂きましたが、どこから見てもぎっくり腰になりそうな重たさのドア。結構きますよ、腰に。そして手動ドアとして使用しているときには、仕様のせいでしょうか、閉めようと思ってもうまくHゴムとHゴムが接せず、完全に閉める事ができません。そのため、酷いところでは完全に閉めた!つもりでも、その後べローンと10cmほどのスキマがで来てしまうほど。このイライラさ、ストーリー展開の遅さにイライラして「早くこくっちゃえばいいじゃん!!」なんて思う時の月9と一緒です(^^;;;。 あ、左右設置場所が微妙にずれているのはご愛嬌(^^;; こちらは外側。2種類設けてありますが明らかに上の方が使いやすそうですね。 このように上に取っ手、下に手掛けがついている車輌と、どちらか1種類だけの車輌があり、編成によってバラバラな場合もあるので、編成写真をお撮りになられる方には結構「泣かせ」のアイテムなのかも知れません。 ちなみに唯一、全車とも取っ手のみの使用で統一されていたハエ54番編成は先に絶たれました。 余談ですが、かつてRMMに質問されていた「Nゲージ模型でこの取っ手を再現したい」と仰っていた方、うまくいきました?(殴 ドア関連ということで、ついでに妻面画像を1枚・・・。 ところで、八高・川越線の103系3000番台で、右側の画像のように乗務員室背後の戸袋窓が埋められている車輌は見たこと無いですか?これは仙石線時代に列車保安機器として使用していたタブレットの受け取りの際に戸袋窓を損傷しないように・・・との配慮でつけられたタブレット保護板です。 車内側はというと・・・またかなりドきつい、あたかも「埋めました〜」と言ったやり方で埋めています。さすがです。 「普通」の103系なのですが…なんと、次のページに続いてしまいます・・・。よろしかったら最後までどうぞ(^^) |
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