JR東日本  E501系
 
  ドレミファインバーターと言えば京急…だけではありませんでした。JR東日本が1995年から1997年にかけて増備した交直流通勤形電車のパイオニア、E501系の存在を忘れてはいけません(^^;
ただ、常磐線上野口からの撤退に前後してドレミファインバーターは換装されてしまいました…。赤い電車は楽曲にしっかりその痕跡を残しましたが、こちらはというと… 磯原駅の「七つの子」になんとか音源載せられませんかね?♪かーらーすー なぜなく(ファソラシドレミファソ〜)の〜♪みたいな感じで(^^;;;
現在は10両編成、5両編成ともに茨城県から福島県にかけての常磐線で活躍しています。一時期水戸線でも活躍が見られましたが、E531系に置き換わっています。
(取材・撮影 JR常磐線・水戸〜勝田)

 

 

 

 
車内全景です。どちらも先頭車の車内で、10両編成の両先頭車と5両編成の土浦方先頭車には右の画像のようにトイレが設置されています。
4ドアロングシートの車内は登場時の面影を今もなおしっかり残しているイメージです。エメラルドグリーンと紺色のタッグを組んだ座席モケットが当時から美しい組み合わせだと思う反面、E531系が登場してからは薄暗い雰囲気がより一層目立ってしまっている感じは否めませんが、2枚の明るさの差は撮影時間の差が大きく影響しています…。

 
車端部、まずは優先席のモケットの車端部です。元々E501系のモケットは座面の柄はシルバーシートも通常仕様の座席も同じでした。従って、張り替え後チラっと見える紺色のモケットがシルバーシートだったかどうかはその場では確認できません。
貫通扉は5両編成では土浦方から2両目と3両目に設置されていましたが、概ね2両おきに貫通扉が設置されるような格好で、それも片側だけ…という「最低限つけました!」という格好に落ち着いています。冬場の常磐線E501系で車内に抜ける風はそこそこヒンヤリしています…。
 
貫通扉の無い通常仕様のモケットの車端部です。中間車のいわき方車端部が該当します。
先ほどから2枚並べているのは妻面の窪みの違いで、製造会社の違いに起因するものです。たった60両しかないのにこの差…と言いたいところですが、思えば209系3000番台も20両で2パターンあったので、製造会社は二の次、とにかく作る方に夢中になっていたことが伺えます。
 
先頭車の車端部です。左の画像は車椅子スペースのみ設置した5両編成いわき方先頭車の車端部、右の画像はそれ以外、トイレを増設した車端部になります。どちらも優先席をドアを跨いで手前側に展開しています。また、元々車椅子スペースがあった区画になることから、純粋に「座席か?トイレか?」といった差になります。
それにしてもよくこのスペースに車椅子対応のトイレを設置したものです。デビュー時に設置できていたら、少しはこの車両の評価も違っていたかもしれません…。

 
左の画像は非常通報機と手すり、ドアコックが展開する車椅子スペースです。画像は向かい側に優先席を設置した区画で、間違ってはいないのですが窓に大きく貼られた優先席のステッカーが強烈な違和感を生み出しています…(^^;;
右の画像はトイレで、床の凸凹具合に頑張って設置した跡を垣間見ることができます。不思議なまでにツルッとした壁に、広告枠が中途半端な位置にくっついていますが…近年の通勤形電車に設置されたトイレよりも仕上げが美しいように感じます(^^;;


乗務員室との仕切りです。ここは209系から始まったお馴染みの仕様です。415系が幅を利かせていた時は前面展望がなかなか叶わない車両が多かったので、この大きな仕切り窓にワクワクした方も多いでしょう。ただ、415系にはあった乗務員室背後の座席はE501系にはなく、窓の下の手すりが無いので、吊革に手が届かない前面展望ファンの方はドア脇の手すりくらいしかつかまるところがありません…。


天井周りです。こちらも209系譲りの灰色、艶無しの天井になります。ところどころラインフローファンが中央に入り、その両脇には吹き出し口、さらに蛍光灯へと続きます。吊革は通常仕様のものが2種類あるそうですが、取材班は画像に写っているタイプのものしか出会ったことがありません。
今はデッドセクションを越える運用が無いですが、当時は天井の蛍光灯が切れないところがウリでした。それでもドア上のLED表示器は素直に切れて「あ、ここだ」というのがわかったとか。…誰ですか、元々暗い車内だから切れてもそんなに気が付かないなんて言っている人は?!


床です。見事に灰色一色です。モケットで遊び心を採り入れても床はシンプルに。209系もこの色です。

 
ドア周りです。こちらも製造会社の違いが大きく出ている部分になります。左の画像が東急車輛、右の画像が川崎重工の仕様で、ドアの両脇から鴨居部、ドアコックの蓋のデザインに特徴が出ています。
ドア自体は3/4開閉ができる仕様で、209系で見られた窓ガラスの接着がこの形式でも採用されました。その窓の大きさ、そして片方だけついた取っ手も特徴の一つです。

 
LED表示器を含む鴨居部周りです。ドアコックの蓋、そして鴨居部のデザインの違いも一目瞭然かと思います。東急車輛の鴨居部は広告枠の下に出っ張りがありますが、東京メトロの車両のようにここに手を引っ掛けるには寸足らずで、川崎重工のドアコックの蓋はかなりゴツい仕様…どちらも一長一短と言ったところでしょうか(^^;;
LED表示器は次駅を漢字→カタカナ→ローマ字で繰り返すのが基本になります。


窓周りです。一部の窓は開閉できるように改造されましたが、ドア〜ドア間はこの大きな窓がE501系の特徴の一つでした。
少しスモークがかった窓からカーテンが消えたのは209系と同じ怪奇現象…じゃなかった、仕様ですが(^^;; 常磐線沿線の方にはどのように映ったのでしょうか…。

 
座席です。ドア〜ドア間は7人掛け、右の画像は先頭車にある2人分だけ優先席、あとの5席は通常仕様のモケットです。
この趣味界隈の方は誰も触れていないし、私も実物をしっかり拝んだわけではないのであくまでも机上の話ですが…
常磐線上野口撤退する前と後で座席下ヒーターの付け替えを行ったのでは?という説と、最初の基本、増結1編成とそれ以外の1編成で座面モケットの貼り方が若干異なるのでは?という説を唱えたいと思います。
前者は上野口撤退前よりもヒーターの角度が座面に対して大きくなっている説で、これはヒーターの銘板が見つかればクリアできそうな気がします。
後者は趣味誌との比較で、最初の1編成よりは座面フレーム手前の丸みにぴったり沿うようにモケットを貼っているのに対し、どうもそれ以外の編成は余裕をもたせたあげく、フレームから少し外れたところで止めているように見えるのです。
…これ、伝わるか?!
もとい、信じるか信じないかはあなた次第。(そう、この決め台詞を言いたかったのです(^^;; )

 
車端部の3人掛けです。妻面に窪みがあるのが川重の車両ですが、この程度の窪みではあまり差がありません(^^; 意気込みは買いますが…あと、窪みの作り方が美しいと思います。
このモケットがここまでE501系を彩ってくれたのが何よりも嬉しく、見ると惚れ惚れするのは今も昔も変わりません。意外とエメラルドグリーンのモケットって見ないですし。
惚れ惚れできないのは座り心地。E531系のような細やかな改良がこの形式に入ることはなく、今日もただただ硬いだけ、余裕が感じられない座席が常盤路を駆け巡っています。ずっと使うのであればそろそろE531系の座席にクオリティを揃えて欲しいものですが…。

 
優先席です。先ほどと同じく窪みの有無で2枚載せました。消火器のいない優先席の区画もありますし、消火器ケースがあるだけまだ…という声も聞こえてきそうですが、足元の狭さ、中途半端なケースは窪みとのトレード…にはなりません(^^;;
3人掛けの座席にはスタンションポールがありませんが、ここにあったら更に狭く感じていたと思います…。
 
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