JR東日本  205系500番台
 
  平成3年に電化された相模線。電化に伴い直接新型車両が投入され、一気にお洒落な装いに一新しました。205系500番台と新たな附番もされましたが、側面はともかく正面の格好良さにドキドキしたものです。ただ、この顔は相模線だけのものになってしまい、実際に会うと思ったよりも切り立っていて、さらに後年相鉄9000系っぽい装いに「あれ?」と思うなど「私の格好良い通勤車といえば」ミックスから土俵際に追い込まれていくような感じもちらちら…。
4両編成13本が在籍し、相模線と横浜線の橋本〜八王子の2路線のみでの活躍が続いています。後継車の投入も発表されましたが、ブルーのツートンの「まわし」…じゃなかった帯はどうやら引き継がれるようです。
…相模と相撲を読み間違えた取材班の頭捻りはどうやら決まらなかった模様です…。
(取材・撮影 JR相模線・海老名〜橋本)

 

 

 


車内全景です。登場時は青系のモケットで爽やかに決めた車内も、晩年は205系標準の緑のモケットに模様替え。さらに205系では珍しかったLED照明が明るく、艶やかに照らしています。4ドアロングシートの車内はディーゼルカーの時代からドアが1つ増え、E131系にも継承されています。
首都圏の路線では珍しく吊革の増設がされていません。故に全景の画像も天井周りのスッキリした様子がちょっといつもの205系と異なるかな?という感じです。そのスッキリした雰囲気は登場時から変わらない袖仕切りが更に高めています。

 
車端部です。先頭車と中間車の橋本寄り車端部が優先席に指定され、それ以外の車端部は通常モケットがスタンバイ。優先席のモケットと吊革は後年変更されたものです。
基本の構成が変わっていないことから、化粧板の模様がこれまでの205系から多少変化しているとはいうものの、遠目から見るとあまり変わらないのでは…と思ってしまいます。化粧板の模様はドア上の鴨居部がわかりやすいと思います。そして貫通扉はこれまでの205系のものから変化はなく、飾り気は相変わらずありません。


一方、乗務員室との仕切りは仕切り扉の窓が伸びました。前面の窓が伸びたことにつられるかのような構成ですが、JR東日本の通勤形車両で扉だけ窓が伸びるケースは意外と思い浮かばないもので、E331系をようやく思い出したくらいです。
その仕切り上の機器箱は後年設置されました。頭をぶつけないようにクッションが巻かれていますが、思いの外存在感がありません。吊革の増設が無いとはいえ朝晩はそれなりに混雑する相模線だけに、少し心配になってきます…。
これまでの205系から一新した乗務員室機器が望める仕切り窓はワイドな2枚窓です。


天井周りです。ラインフローファンを備えて両側にはLED照明。防犯カメラの様子も伺えますが、これが最晩年の姿になります。サイバーな部分とデビュー当時から変わらない部分が混在しています。特に懐かしいのが丸い手掛け、灰色のベルトの吊革ではないでしょうか。


灰色一色の床です。201系あたりから右往左往しましたが、結局この色に落ち着きました…といったところでしょうか。

 
これまでの205系と開閉音が大きく異なるドア周りです。鴨居部のドアコックカバーや表示類、高い所に掲げられた路線図、そして化粧板の模様とこの番台の特徴を一手に引き受けているかのような印象です。とある趣味誌によると、この番台ではドアエンジンを空気管取り回しの関係で鴨居部に移動の上、「直動式TK102形」に変更…との記載がありますが、嗚呼、この頃の趣味誌は痒い所に手が届く文書だったんだなぁ…としみじみ。JR東日本の205系では他に武蔵野線の205系でも見ることができましたが、どちらもドアコックのカバーと表示が大変目立っています。
ドア窓自体は側窓に高さを合わせています。無塗装ステンレスのものです。

 
半自動ドアのボタンです。室内側は高い位置にボタンが設置されたもので… 置き換え予定の車両はそのあたりをクリアしてくるのでしょうか。右の画像は登場時の半自動ドアのボタンです。後年左の画像の「ドアチャイムつき」半自動ドアボタンに変更され、見慣れない形状に成長しています…。このドアチャイム、確か自治体だったか利用者だったか、鉄道利用者側から声が上がった記憶があるのですが、真相は……(^^;


窓周りです。ここはほとんど基本変更がないまま、LED照明を使用していることを示すステッカーが貼られたくらいです。


怒涛の座席コーナーに鮎 ready?と訊きたい私に冷ややかな視線を感じますが(^^; 座席は3種類です。
ドア〜ドア間はこの7人掛けのみ。スタンションポールもバケットシートも無い、205系ならでの柔らかい座り心地が堪能できます。近年少しくたびれた様子も伺えますし、朝ラッシュ時はちゃんと7人で座ってもらえているかどうかは不安ですが、心置きなく堪能できる時間も終了が近づきつつあります。
半自動ドアがついているから…だと思いますが、武蔵野線205系で採用された袖仕切り上のアクリル板は省かれています。

 
車端部はこちらの3人掛けです。ここだけ見るとこれまでの205系と異なるのは袖仕切りくらいで、あとは見慣れた、乗り慣れた205系そのもの。座り心地もこれまでの205系と差はなく、晩年になってこの妻面に少し余裕がある作りは結局継承されなかったなぁと嘆くくらいです。

雑な画像で恐縮ですが、この1つ前の座席は青いモケットで、真ん中に水色の地に青のストライプを投じた斬新なものでした。相模線オリジナルの仕様で、袖仕切りとの相性はバッチリだったのですが…。
登場時の模様とはストライプの太さが異なるのが若干気になりますが、この画像を撮ったのは忘れるくらいだいぶ前。すっかり、緑のモケットの方がお馴染みになってしまいました。

その袖仕切りは水色の柄が爽やかな化粧板を両側に貼っています。色飛びしないように撮ったら思った以上に暗くなってしまいました(^^;; この袖仕切り、そこそこの確率で座席側の化粧板にセロハンテープを貼った跡のようなものを見かけるのですが、一体何の暗示でしょうか…。
このコンテンツでも袖仕切りは数多く写っていますが、そのうち2か所、中間車と先頭車で1つずつ見られます…。

 
近年相模線のドアステッカーは沿線のゆるキャラが緩やかにご案内してくれていました。こういう愉しい企画は次の車両にも引き継がれると良いですね。こういう単純明快で陽気なキャラクターは子供たちに愛されるんだろうなぁ…という座間市の「ざまりん」と、焼き鳥の缶詰に出てきそうなおじさんこと寒川町の「コロ坊」をピックアップしただほ〜。
できれば、車内のどこかにゆるキャラ一覧的なご案内が欲しいと思いました。路線図にちょこっと書き加えてみませんか…?
 
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