JR東日本  205系1000番台[南武支線]
 
  205系1000番台と聞くとこの顔を思い浮かべるのは関東に思い入れの強い方、青い帯を思い浮かべた方はきっと関西に思い入れの強い方でしょう。しかしながらこちらは後発組、2002年のデビューです。
2両編成3本が改造を受けて登場しましたが、この顔で登場したのはこの1000番台が初めてで、これまで培ってきた205系らしさはどこへやら、側面とのアンバランスに慣れたのは時間のせいか、はたまた同じ顔が南武線、鶴見線、八高線…と展開していったからか、どちらかはハッキリと覚えていません。ただ、2023年の時点でJR東日本の205系といえばこの顔だけであり、もう20年が経過したのかぁ…と溜息の一つでもつきたくなってしまいます。
車内は2016年の小田栄駅開業を機にモケットや外帯のリニューアルが行われたバージョンを取材したものをたっぷりと。
(取材・撮影 JR南武線・尻手〜浜川崎)

 

 

 


車内全景です。4ドアロングシートの車内です。小田栄駅の開業を機に青いモケットに切り替わりましたが、それ以外にもどうでしょうか…黒い吊革や、増設運転台との仕切りに独特なものを感じる一方、走り始めれば205系そのもの。加速が鋭い!と感じたあなた…もしかして横浜線ユーザーですか?握手したい気分です(^^;;
3編成のうち2編成はドアの窓が大きい中央・総武線各駅停車から、1編成はドアの窓が小さい山手線からの改造となりましたが、今回はドアの窓が大きい車両の模様を中心にお届けします。

 
乗務員室との仕切りです。左の画像は尻手方先頭車、右の画像は浜川崎方先頭車の仕切りの様子です。仕切りの大まかな構成は205系オリジナルとは一線を画す、E231系などで見かけるようなものですが、仕切り窓の左、脱出口を兼ねた壁面に広告枠が無いだけで若干の違和感を抱いてしまいます(^^; 右上にはワンマン運転のステッカーが貼られています。
2枚載せたのはその脱出口の上の出っ張りの有無、非常ボタンの出っ張りの有無など細かすぎて伝わらない違いで、そんなことより床の点検蓋が仕切りにまたがっている方が気になります(^^;

 
車端部です。左の画像は尻手方先頭車で車椅子スペースがついています。右の画像は浜川崎方先頭車で、両側とも優先席が設定されています。LED照明もそうですが、2020年代前半で整備された床面の車椅子、ベビーカーのマークに「まだまだ使うぞ!」という心意気が感じられます。あと、画像向かって右側に車椅子スペースを設けるケース、実はJR東日本の通勤車ではあまり多くないように感じるのは私だけでしょうか。
貫通扉は昔ながらのスタイルのもので、ガラガラ音を立てるものです。このアイテムにも懐かしさを覚えますが、南武支線では乗務員さんも含めた車内の通り抜けが結構多いようで、両方とも開きっぱなしのシーンを見ることも多々あります。
それと…妻面の広告、よく飛び出ています(^^;;;


車椅子スペースです。よくよく見ると座席があった跡がチラチラ見られますが、握り棒に非常通報機とひととおり設備を揃えた格好です。妻面の「ワンマン」標記は編成によっては省かれています。
面白いのは元々吊革が設置されていた支持棒がそのまま握れるように残されているところで、吊革は立客に対して邪魔になるから…と、ただ支持棒を撤去するとドア周りの吊革を支持できなくなってしまう…ということで、この形状で落ち着いたものかと思います。JRの通勤電車では車椅子スペースも吊革を設けていることが多いので、どこかJRを離れて名鉄あたりの車内を見ているような気がしてきます(^^;;


天井です。LED照明、そして防犯カメラが設置されています。ワンマン運転だと車内を映す防犯カメラをつけている車両もありますが、ワンマン運転とは無関係の防犯カメラです(^^;
そしてなかなか見かけないのは黒い吊革。この形状の吊革は鶴見線の205系とは異なるもので、この車両を管理する方は様々な吊革を用意しないといけないのかと思うと…頭が下がる思いです。
荷棚はドア窓が小さい山手線からの改造車は金網、中央・総武線から来た画像の編成はパイプで構成されています。


点検蓋が印象的な茶色一色の床です。この点検蓋の縁がなかなか良い感じにくたびれています。

 
ドア周りです。左の画像は大きなドア窓、右の画像は小さなドア窓、どちらも車椅子スペースの隣のドアで撮りました。鴨居部の右隣にはドアチャイムなどを流すスピーカーが、一部の窓には停車駅でドアが閉まっている時は運転室寄りのドアの利用を促すステッカーが貼られています。戸ばさみ注意のステッカーなど近年賑やかになったドア周りですが、ドアエンジンそものもは昔から変わらず、良い勢いで閉まります(^^;;
鶴見線のように大窓、小窓が混ざった編成ではないので、日によって小窓が来るか、大窓が来るか…という楽しみがありました。故障で長いこと止まっていたのはどちらの窓だったかを追求するのはさておき、皆様はどちらの方がお好きですか?

 
再びドア窓が大きい編成に戻って、窓周りです。
1段下降窓のスッキリしたスタイルで、近年はLED照明を設置したことを示すステッカーが貼られていました。窓の桟には窓の開閉の目安を示すシールも貼られていますが、この編成もそんな時代を渡り歩いてきたわけですね…つくづく、お疲れ様です。
左右の画像で荷棚の違いを感じていただきたいところですが、特にLED照明になってから影の落ち方が両者で違うなぁ、と思うこともしばしば。網目は細かい方が気になりません。

 
座席です。ドア〜ドア間は7人掛けの青いモケット、優先席は車端部の3人掛けのみの設置です。元々の車両の設定を活かして割り振っているようですが、青いモケットは前身の緑のモケットに引き続き、1人ずつ区分された柄をプリントしています。
バケットシート全盛の中でこの形状を保ってきている点は近年特に珍しいのでは、と思うところですし、バケットシートの座面の高さに慣れてしまうと少し低いかな?と思うところもありますが、それを抜きにしても、適度なバウンド感が少しくたびれてきているように感じる部分もあります。頑張りすぎ、なのかもしれません。

 
小田栄駅の開業で大きく変わったのはモケット。南武支線オリジナルの柄を採用しました。TVKを見ているとたまに「おんがくの街川崎」とコマーシャルがやっていますが、音符や葉っぱをアクセントにした柄がまさに可愛くまとまっています。鮮やかで美しく、個人的には次の車両にもぜひ受け継いでもらいたい柄です。

…誰ですか?音符を見ると男性ブランコのM-1のネタを思い出してソワソワしちゃう人は?!

袖仕切りは205系オリジナルの化粧板とパイプのデュオ。ドアチャイム関係の配線もチラッと見えます。
 
ひとつ前に戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送