JR東日本  E131系500番台・580番台
 
  2020年に房総地区向けにデビューしたE131系。次の投入先は205系が活躍していた相模線。新たに500番台に区分され、ツートンの青帯を巻いて颯爽とデビューしました。2022年には線路設備モニタリング装置搭載車として580番台が2編成投入され、完全に置き換えています。
橋本や茅ヶ崎で会うE233系とは全く異なる出で立ちはさながら205系500番台登場時の衝撃を彷彿とさせるものがありますが、JR東日本全体で見れば房総地区はもとより新潟や仙台地区でも見かける顔をうまくアレンジしている感じで、このあたりのカラーリングは上手いなぁ…と毎回感心する次第。そう、相模川の若鮎が躍動するイメージ……ではないんですか?ドラえもんが力こぶを作って「パワー!」って叫んでいるシーンを再現した…ものではないんですか?!…イメージって難しい。
相模線での活躍は始まったばかりです。
(取材・撮影 JR相模線・橋本 他)

 

 

 

 
車内全景です。4ドアロングシートです。左の画像は中間車の車内、右の画像は580番台の先頭車の車内で、早速画像右側に機器室がどどんと登場します。この機器室の存在感たるや…ラッシュ時にタックルされないかどうかが心配です。
すっかり見慣れた4ドア車の車内ですが、袖仕切りの形状、そして窓枠の色が変わって雰囲気が今までとちょっと違うかなぁ…という印象です。画像はどちらも陽が入る昼間に撮影したものですが、夜間に乗って座ると微かに薄暗いように感じるのはきっと荷棚のせいだと思います。


乗務員室との仕切りです。相模線は4両固定編成ですが貫通扉が備わっていることもあり、仕切り扉は他編成の行き来をあたかも考慮したようなスタイルになっています。それでもE233系のように仕切りとドアの間に立席スペースやヒーターが備わっているのはラッシュ時の嬉しい味方。イイトコドリと言うべきか、他の言葉を充てるべきかは悩むところです(^^;;
仕切り窓は助手席側だけ着色ガラス。仕切り扉の開口幅が広がったこともあり、四隅のRのうち運転席側の2つの隅が少し見えているのが取材班的なツボです。そう、だんだん開口部が広くなることに成長を感じるのです…(^^;;

 
車端部は2種類で、座席は全て優先席扱いになりました。左の画像は中間車の車端部で、両側とも優先席が設定されています。先頭車を含む各車両に1か所ずつ車椅子スペースが設置されていますが、右の画像は中間車の車椅子スペースつき車端部になります。優先席を示すピンクの化粧板がキュートで、貫通扉もピンク。床は赤だったりピンクだったり…一見華やかですが、派手にならない色遣いが大変素敵だと思います。
妻面に窪みがついていますが、この形式の袖仕切りとは異なる窪みになっています…広告枠スレスレの縦長の窪みを見たかったので、次の増備の際にはぜひ(^^;;


580番台の先頭車、機器室を乗務員室側から車端部に向けて見ています。ここには妻面の窪みはありませんが、バケット形状の座席と機器室の間に少し隙間があり、クッションで繋いでいます。そこまでするなら肘掛けの一つでも…と思うのですが、肘掛けを作るスペースには至らず、寄りかかるにはバケットがちょっと邪魔…なんか落ち着かないスペースになっていますが、風除けという意味では大当たりです(^^;;

 
車椅子スペースです。左の画像は500番台中間車、右の画像は580番台先頭車の模様で、天井が低くなって機器箱がぶら下がっています。令和の世、このような形で周りよりも低い天井が見られるとは思いもしませんでした(^^;; そして抜かりない広告への配慮…。ヒーターもこの車椅子スペースだけ戸袋部分に増設されています。
共通しているのは非常通報機、上下3段の手すり、寄りかかり用のクッション。クッションは出っ張りが少なめで、「窓に背を向けてよりかからないで…」と言うのが真の役割では…とついつい思ってしまいます。


天井です。ラインフローファンにLED蛍光灯というお馴染みの組み合わせ。吊革はベルトを黒、手掛けをグレーにしたちょっと見慣れないコンビで、特に車内を見渡すとベルトの黒が目立ちます。E235系のような枕木方向の内装どうしをつなぐロールバーも取り付けられており、ドア付近にはカーブを描いた棒が展開しています。こちらはようやく見慣れてきた印象です。


床は灰色一色。ドア周りに凸凹をつけた黄色いシートを貼り、車端部は優先席、車椅子スペースにそれぞれピンクや赤を配色しています。シンプルながらも役割を持たせた、わかりやすい床です。

 
ドア周りです。左の画像は液晶ディスプレイを鴨居部に備えたドア、右の画像は機器室、機器箱を左右に設けた液晶ディスプレイの無いドアで、580番台名物の光景になります。機器箱の隅のRや機器室にも縦方向の手すりや広告枠がついている様子もわかります。機器室はこのコンテンツでは3方向から見たことになりますが、かなり大きな出っ張りであることは実感していただけたかと思います。
ドア自体はやや隅が丸い長方形のドア窓に白い化粧板を貼っています。中央部分の黄色のグラデーションは化粧板への印刷ですが、隅に貼られたドアに注意!のステッカーは後付けになります。
…205系500番台で見られた沿線自治体のキャラクターがすっかりいなくなってしまいました。ぴえん。

 
鴨居部です。液晶ディスプレイと防犯カメラがセットになっています。元々1画面展開のみを想定していることもあり、画面がセンターに来ていますが…画面の有無関係なく、なんだかスカスカブカブカな装いになっている気がするのは…私だけ?
液晶ディスプレイでは次駅案内、路線図、ドアの開閉方向、防犯の注意などが流れます。流れますと言えば…新型コロナウイルス感染症対策の放送がとんでもなく早口でした。2022年3月で1.5倍速くらいの速さだったので、来年あたりには10倍速くらいになっているかもしれません。…それよりも、まずは放送が流れない世の中を願いたいものです。


半自動ドアのボタンです。左が点灯時、真ん中が消灯時、右が車外のボタンになります。
スマートなボタンで押しやすい位置ですが…表記の「あける」と「しめる」の文字色がランプの色と合っていなかったり、E233系で表記が見難くなってしまい、シールを別に貼って表示をフォローしているシーンを見ると、相模線の半自動ドアの頻度にこの表示がどこまで耐えられるか…は気になってしまいます。
シールを貼った暁には…沿線自治体キャラクターも仲間にいれてあげてくださいネ。


窓周りです。横須賀線を走るE235系1000番台もそうですが、窓と窓の間の桟が「白」になりました。この形式もそうですが、割とディーゼルカーで見ることが多かった白い桟ゆえに、正直新鮮な気持ちです。

 
座席です。通常仕様のモケットはドア〜ドア間の7人掛けが基本になりますが、乗務員室の後ろの座席だけ4人掛けになります。
座席の形状はいつものスタイルです。ビックリするほど硬くはありませんが、中央線快速電車のE233系ほど柔らかくもないかな…という座り心地です。座る時にそこそこ沈む感覚と、姿勢を崩すと瞬く間に座面の先端あたりが硬いなぁ〜という感覚。良い塩梅のセッティングに落ち着いているのかもしれません。
着座位置を低めにしたとのことですが、そんなに劇的に変わった印象はありません。ただ、背もたれの腰へのフィットが若干良くなった印象があります。これについては同業者の方の意見も訊きたいところです。


580番台では機器室の隣が5人掛けの座席になっています。つまり、いつもの編成から2人分溢れるわけで…運用が500番台と一体になっている以上、ある日突然椅子取りゲームになってしまいます(^^;;
その座席と機器室の間、目分量で2cmほどですが座席と同じ形状のクッションを挟んでいます。これが座面のモケットを背もたれまで拡大していて…違和感の大きいこと(^^;; GV-E400形にも似たようなものがありますが、このあたりの緩さが…この趣味ではたまらないポイントなのです。


車端部は全て優先席で、この種類のみになります。優先席と背もたれに書かれたモケットはこの形式でも採用されました。通常仕様のモケットの模様はなかなか凝っていますが、こちらはシンプルです…。
スタンションポールは2人・1人で区分しています。このあたりの使い勝手は良くも悪くもE233系からしっかり継承されています。


袖仕切りです。高さを広告枠ギリギリまで拡大して、立客との分離を図ったようです。実用本位なのかもしれませんが、正直顎を前につきだした時の横顔にしか見えません。
立客との分離をする上で高さはまずまずだと思いますが、幅は少し足りません。そして手すりのカーブが顔の前に来るのも、座る人が肘を収める位置も落ち着きません。立客に寄りかからせないようなデザインかと思いますが、それでも寄りかかる人は寄りかかるものです。
 
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