JR東日本  E129系
 
  新潟地区の115系置き換えに登場したE129系。一部例外はありますが、登場後あっという間に新潟県の電化路線で見られる顔となりました。
編成は2両編成と4両編成の2種類で、2両編成ではワンマン運転も行われています。
帯はピンクと黄色のツートン。ハムエッグのような組み合わせは新幹線で採り入れられている組み合わせとのことで、仙台地区でグリーンライナーを導入した時のような話は興味深いものがあります。私的にはちょっと発想が古く、70系の塗装を現代風にアレンジしたものだと思っていました(^^;;
雪で一晩止まったり、故障したE127系を牽引したりと心の底から応援したくなるようなシチュエーションにも見舞われていますが、水上駅で出会った時の、これから山に挑もうとするこの表情…実に頼もしいものです。
(取材・撮影 JR越後線・吉田/白新線・豊栄 他)

 

 

 

 
車内全景です。乗務員室側から撮影した画像を左側に置きました。ドア〜ドア間でロングシートのみの区画とセミクロスシートの区画が同居する車内…実に新鮮なものがあります。4両編成の中間車でセミクロスシート側から見た画像が右です。
どっかで見たことがあるなぁ…と思うこのフレキシブルな配置は名鉄小牧線の車両を連想しますが、通勤・通学の用途と長距離の移動をミックスした、なかなか考えられた配置だなぁ…と思います。3ドアはこれまでの115系、E127系と同じです。
LED照明と白い化粧板で明るい車内になっています。加えて鮮やかなピンクのモケットの座席が素敵で、この明るさを見るとつい「ナントカと車内は新しい方が良い」なんて思ってしまうものです(^^;;;

なお、本コンテンツでは信越線・白新線基準でクモハE129形を新潟方先頭車として、クモハ128形を直江津、村上方先頭車としてご案内します。

 
車端部です。2両編成の新潟方先頭車、4両編成の新潟方先頭車と中間車で見られる4人掛けの優先席を左に、4両編成の2号車・3号車がくっつく編成中央の部分に3人掛けのロングシートを配置しています。2両編成2編成が連結した編成とドア位置から優先席の位置まで同じになるような構成になっていますが、私的には完全に引っ込んだ消火器に感動です(^^;;;
大きな仕切り窓が特徴的な貫通扉、仙台地区に投入されたE721系とは異なり、E233系で見られるような片引き扉を採用しています。ワンマン運転で降車時の通り抜けもあるだけに、片開き扉にした理由が気になるところです…。


2両編成、4両編成ともに直江津、村上方先頭車の車端部には車椅子対応トイレと車椅子スペースが備わっています。このスペースに合わせて、中間車両は片側が4人掛け、もう片側が3人掛けの車端部になっています。
E721系では見られた車椅子スペースの奥の2人掛けロングシート、この系列では省かれています。座席数が多い方が嬉しい反面、目の前はトイレの壁、なんとなく周りよりもちょっと暗そうに見えるこのスペースだけに、このような構成の方がシンプルで良いかと思います。

あ、取材時はすっかり見落としましたが…この区画の半自動ドアのボタン、他の区画よりも低めに設定されています。

 
車椅子スペースとトイレとの仕切りです。車椅子スペースはヒーターと手すり、非常通報機を備えています。ヒーターはドアから少し離した位置に設置しています。
E129系はトイレのドアが淡いピンク色で、普段の車端部のトイレからはちょっと装いを変えています。こういうものはわかりやすさが大事なので、アクセントが薄いドアはピクトグラムをちょっと大きくしても良いのでは、と思います。

 
乗務員室との仕切りです。左の画像が2両編成で運賃箱をセットした状態、右の画像は4両編成の仕切りです。ワンマン設備搭載の有無以外は特に相違はなく、4両編成の車両も塞がれてはいるものの、運賃箱が格納できるであろうスペースは設けられています。
ワンマン運転時は引き戸は開きっぱなし、別の仕切りを運賃箱の上に持ってきている格好です。ワンマン運転時の視界を確保するためか、その引き戸のデザインが独特ですが、E721系のような「段差に注意」のシールは特段貼られていません。


天井周りです。LED照明を配置し、その下にはE233系でお馴染みの三角形の縦長の吊革を設けています。ラインフローファンは特段設けられていません。
シンプルな飾り気のない天井だからでしょうか、その後新潟地区で走り始めたGV-E400形ではピンク色の太線を入れました。E129系に波及する日は果たして…。


床です。ベースは灰色ですが、優先席周りはピンク色のツートンで差別化を図っています。
後程紹介しますが、トイレがある車両はセミクロスシート部分のロングシート左右2人ずつを優先席に指定していますが、その部分も床の色をピンクのツートンにしています。天井とは違って、芸が細かい…。

 
ドア周りです。左の画像はワンマン車で鴨居部にLED表示器が無いパターン、右の画像はLED表示器をつけたドアで、LED表示器は千鳥配置になります。ワンマン車は無人駅で降車時に先頭のドアから降りるように案内するステッカーが貼られています。
ドアそのものは白い化粧板を貼ったキレイなドアで、E233系…を思い浮かべるにしてはドア窓の隅が角ばっていない、ある意味独特の形状になります。

 
鴨居部です。LED表示器が無い鴨居部は広告枠が設けられていますが、路線図はその上、天井に貼られています(^^; 
LED表示器の下も広告枠ですが、この枠、真ん中に押さえが省略された部分があり、[ ]を横長に伸ばしました…みたいな形状になっています。プラスチックのカバーに穴の開いた広告枠がどこだったかは忘れましたが、それ以来の珍な一品です。
LED表示器は次駅案内、行先案内、お客さんへのご案内など、思った以上に色々流れます。
ただ、横幅があまりないのでスクロールするとちょっと速いかも…と思うこともあります。そう、「次は上越国際スキー場前」もしっかり流れます(^^; 英語だともっと長い…(^^;;


さて、近年LED表示器の無いドアに画像のような液晶ディスプレイが設けられました。これは2017年12月から導入された車内ビジョン「トレインビュー新潟」で、JRの運行情報を軸に天気予報やコマーシャルなどが流れます。割と設置もスマートで、新車ということもあり後付け感は気にならない印象です。
 
鴨居部とディスプレイを真正面から撮りました。元々この部分にはドア開閉チャイムが鳴るスピーカーが備わっていたのですが、この機器が設置されても必要十分なチャイム音が出ています。
先日乗車した際には運行情報と天気予報、おもいッきりテレビでいうところの「今日は何の日♪フッフ〜♪」的なコンテンツが流れていましたが、正直に言うとコンテンツの内容が不足している点は否めません。
以前JRと新潟日報、BSNでラジオの公開放送ができる待合室を新潟駅で展開していたことを思い出すと、なんかもう一工夫できそうな気がするのですが…天気の画面はNHKでした(^^; そして…NHKのニュースも流れるようです。

(先ほどの半自動ドアの高さの件も含め、twitterで藍さんから教えていただきました。ありがとうございます。)


半自動ドアのボタンです。車内、車外ともにわかりやすいスタイルになりました。画像では「あける」「しめる」の文字がわかりにくいですが、実際に乗るとそこまでわかりにくくはありません。


風光明媚な新潟の四季を堪能したい私としては、この車両の窓ガラスが若干緑がかったものになったのは残念です。ただ、固定窓と1段下降窓の組み合わせはなかなかダイナミックな景色を映してくれます。


ここからは怒涛の座席見ナイト。まずはドア〜ドア間のロングシートからです。
4人、3人、4人の11人掛けで、E233系でお馴染みの袖仕切りが両端をガッチリ固めています。
セミクロスシートや車端部のロングシートは蹴込み板を設ける中、このドア〜ドア間の座席は片持ち式になっています。これまでのJR東日本の3ドア車この形態は見られなかっただけにこのヒーターの効果が気になるところですが、恐らくきちんと役割を果たしていることでしょう。
 
車端部は3人掛けの通常仕様の座席か4人掛けの優先席になります。優先席の背もたれの柄が明確にずれているのがなかなか面白いところで、セミクロスシートのロングシート部分と部品を一緒にしているのかもしれません。
この画像からではわかりにくいですが、座席と妻面の壁の間、僅かですがスペーサー的な感じでモケットを巻いた物が挟まっていて、特に優先席はそこのモケットのズレもなかなか面白いです(^^; この斜めストライプのデザイン性をマイナス方向に持って行っている感じは否めませんが、優先席のモケットがGV-E400系で一新したのは、まさかこのせい……?!

 
セミクロスシートの2人掛けです。この蹴込み板の中には機器類や風道の取り込み口が入っているとのことで、その上の座面、背もたれは他のロングシートと同じ仕様です。
E233系ロングシート車のような座り心地で、沈み込みこそあまりしないものの座った瞬間柔らかく感じる座面は勿論115系とは別物で、照明共々「あ、新車だ!」と思わせる大きな部分になります。

 
クロスシートの背面、そしてクロスシートになります。クロスシートは基本的に片持ち式になりますが、シートピッチを4ドア車のE233系3000番台よりも広げたことも手伝い、足元が広くなりました。長距離乗車時は特に嬉しいところです。
クロスシートの頭上には吊革がズラッと並んでいますが、欲を言えばE721系で設置されていた背面の手すりが欲しかったところです。テーブルが無いのは賛否両論ありそうですが、私としては風光明媚な景色と駅弁のハーモニーが愉しみにくくなってしまったのはちょっと残念なところです。長距離を走る列車だと窓枠に缶をズラリ並べている光景をこの車内でも見かけますが、嗚呼、お客さんも色々工夫しているんだなぁ…と(^^;;
ロングシート同様座面のさりげない柔らかさはなかなかなもので、細かい改良を重ねてきた印象を受けます。なかなか形状を大きく変えられない事情があるのか余裕の無さを感じる部分はありますが、座れれば落ち着いて移動できそうです。

いかがですか?こんな車内…。
(BSN「あなたと昼と音楽と」のように締めてみました(^^;; )
 
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