JR東海  東海道本線[静岡地区]113系2000番台 [更新車]
 
  意外に名古屋地区ではあまり見かけなくなった113系。静岡ではバリバリ現役でだいぶ昔に大垣で活躍していた車両もちらほら。今回は大垣時代に6連で活躍していた編成を3両ずつに分けて静岡ローカルに徹する2000番台です。
この2000番台、113系の中では比較的車齢が若いシリーズに該当するのですが、大垣からやってきた時などに化粧板を替えるなどの若返りを行っています。ただ、外観は…原形そのものの雰囲気ですよね。しかも顔のHゴムの色がちぐはぐなのはなんでだろ〜(^^;;;
床下もほんのり変わってグレーになり、現在も東海道線の熱海〜浜松を中心に活躍しています。
(取材・撮影 JR東海道本線/熱海)

 

 

 


車内全景です。いやはや外観とは違うフレッシュさにちょっと心躍りませんか?まだ2000番台で緑色の化粧板、灰色の床を使った車両も静岡地区で活躍していますが、化粧板や床下などをちょこっと変えるだけでこんなにイメージが違うんです。
3ドアセミクロスシートは従来通り。
それにしても良い雰囲気だな〜とか、まるで新車だな〜なんて雰囲気もありますが、さぁ動き出すと113系らしぃ轟音が車内を包み込みます。そのココロは「あぁやっぱり113系だなぁ・・・」。熱海を出るとすぐに長いトンネルに入るのですが、そこから三島までの間はまさに抵抗制御の協奏曲。何度乗っても会話が成り立ちませんから(^^;;;


乗務員室との仕切りです。例によって?左側の運転席が大きく取られているために左右のロングシートの着席人数が異なります。その上には窓がポツンとありますが、この窓、実は原形よりも拡大されています。原形はこの半分くらいの大きさでしょうか、それでも座って前面展望は望めません・・・。望めるのは白い壁・・・。
ちなみにこちらは浜松方先頭車で優先席扱いのブロックになります。熱海方先頭車は優先席に指定されていません。

 
車端部、逆サイドは画像を2枚掲出してみました。左は先頭車、右は中間車の車端部になります。
まず共通の話題として、貫通扉の窓が上下に拡大されています。乗務員室との仕切り同様、開放的な雰囲気は白色の化粧板にマッチしています。
左の画像ですが、ここもロングシートの着席定員が左で3人、右で2人という具合で異なります。また、左のロングシートの奥には便所も設けられています。但し、3両編成の113系にはトイレがついていない編成があります。長距離を利用される方はこの顔を「3両」で見たら即通報、もとい用を済ませてからご利用ください。

配電盤のフタなどの機器類も白系でまとめられていて統一がとれています。


天井です。元々冷房つきで登場した2000番台、スポットの吹き出し口が印象的ですが扇風機はありません。
真ん中の吹き出し口はベンチレータからの風になります。そしてその左右には剥き出しの蛍光灯。311系などと比べると国鉄時代の無骨さが現れている部分にもなりそうです。


一方床は113系っぽくない一面が。ブラウン一色の床は周りを明るくさせる作用があるようで、国鉄末期に登場した201系などの通勤型電車などにも同じような色の床が採用されています。それ故に白い化粧板との相性は抜群。ちょっとくたびれモードが見え隠れしている車両にもごく稀に遭遇するのが残念ですが、名コンビだと思いますよ。


113系の側ドアになります。吊革増設などは行われていません。静岡地区、結構混むのですが…(−_−;
半自動ドアではないので取っ手は小さいものを使っています。しかしドアカバーが115系同様大型のものを使っています。非常に目立ちますが、路線図をそのサイズで作ると…ちょっと座席からは見難いです。新幹線が目立つのは…なぜ?(殴
ドアステッカーは取材した2005年の夏までの限定で貼られていた愛知万博「愛・地球博」のステッカーも貼られています。システマティックな「ドアにご注意」ステッカーとは裏腹に、キッコロとモリゾーが結構良い具合に場を和ませてくれます。いや、きっと海城の森からJR東海の在来線における惨状について視察にきたことかと…(殴 
京王のハローキティみたいなノリですが、今は残念ながら剥がされています。
戸袋窓が座席幅に合わせたサイズになっている所にもご注目下さい。


窓です。下の窓は固定窓になっていて、上の窓のみ開閉可能になっています。それも全開と全閉の2択しかありませんが(^^;;
テーブルは残念ながらなくなってしまっていてちょっと旅気分の時には不便かもしれませんが、金網や座席番号プレートなどは往年のまま。JR東海は割りと近郊型電車の車内に座席番号を割り振るのですが、この車両もバッチリ振ってあります。大丈夫です(^^)v

 
さてここからは座席です。実はJR東海の113系、意外に座席バリエーションが豊富なのです。その理由はまた後ほど…
まずはロングシートから行きましょう。2人掛けは乗務員室の背後やドアとクロスシートの間、3人掛けはドアと便所の間や乗務員室の背後で登場しています。結構ドアと座席の間の空間がきつきつですが、定員どおり座るのに若干抵抗を感じるかもしれない、そんなぎりぎりの座席幅かなぁと思います。
紺色のモケットがかっこいいです。そして座り心地も座面の奥行きやクッションの良さに惚れ惚れしてしまいます。ただ、心持ち座面が低いなぁと感じる人もいるかもしれません。

 
こちら、優先席になります。JR東海ではつい先ごろまで「シルバーシート」で呼んでいたので、その名残で銀色のモケットが使われています。区画ごとで優先席の範囲が左右両方に設定されているため、そして「各車両の浜松より」という定義の下設定されているため、自ずと銀モケットのバリエーションが増えていってしまっています(^^;;;

袖仕切りは随分簡素な鉄パイプ。
ですがすぐ隣にはドアなので、あまりドア前の空間を占めるような座り方はできなさそうです(>_<)

 
中途半端な雰囲気も拭えませんがロングシートはこれでおしまい!続いてクロスシートです。ドア〜ドア間には左右2組ずつ、車端部には左右1組ずつ、そしてトイレ+1組という組み合わせになります。いずれも固定クロスで、フレームは車体新製時から変わっていません。ちょっとグレーのフレームが重いかなぁという印象も持ちそうですが、紺のモケットとはよくマッチしています。
バックの仕切りは白の化粧板を使っていますが、この手の車両に多い「灰皿の跡」が全く無いのには驚かされます。いや、これは若干オーバーな表現かもしれませんが(^^;;実にいい時期に更新工事をやったなぁと思います。

 
細かく座席を見ていきます。まずは2組続くクロスシートの真ん中の部分、そして端の部分を見ていきます。
背もたれと座面が分離しているスタイルで、その間には紺色のモケットが貼られています。また、背もたれは途中から直立不動、そしてヘッドレストにはカバーもあります。このカバーを過信すると…頭、ぶつけます(ぇ でも無いよりはいいですよね。
取っ手は大型のものを使い、吊革の代わりの役目を立派に務めています。
シートピッチはそこそこ広く、向かいの席の人と膝同士が干渉する事も殆どありません。


もう一つ紺のモケットのクロスシートをどうぞ。さぁお腹一杯になってきました。
車両の車端部に設置された座席で、貫通路に合わせて座席幅が短くなっています。また、取っ手も省略されていますが配電盤で無い所には壁に直接縦長の握り棒が取り付けられています。
座り心地はやはりちょっと直立気味の姿勢を要求されますが、座面の出来は良いと思います。問題は今後座面の中身がスカスカブカブカしてきたときに、きちんとメンテが出来るかどうかに思います。


これもそのうちよれよれになってしまいます。ヘッドレストカバー。この車両の大きな特徴かなぁと思います。
見栄えも勿論あるのとないのとでは「ある」方が絶対良いと思います。高級感もでますし。形自体はすごくシンプルで、広告枠などの設置はありません。完全なるサービスの一環としての設置に嬉しくなります。
ただ、岡山地区のヘッドレストカバーの一部がそうであるように、こまめに手入れをしないと逆にマイナスイメージに見えてしまうこともあります。ガンガッて要ホシュです。


・・・・・・で、お腹一杯の所にデザートはいかがでしょうか、拒否権はありません(殴 あと3枚、最後までお付き合い下さい。
優先席、クロスシートバージョンです。紺一色に代わって銀一色、なかなか渋いです。
モケットと優先席の窓ステッカーで優先席の表示をしているため、ヘッドレストカバーは普通の席そのままです。
ちなみにこの画像は例の車端部なので、隣の座席同士の幅の違いも合わせてご確認下さい。

 
そして座席単体です。モケットはフレームの灰色よりも濃く、床下ヒーターの銀よりも目立っています。
座り心地は他のクロスシートと変わりません。そして今にも外れそうなくらい(^^;しっかりとした厚みの座面は、何度も言いますが魅力的です・・・。背もたれの薄さも座面の奥行きを考えると仕方が無いかもしれません。
 
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