上信電鉄  500形
 
  西武鉄道の新101系が上信電鉄に譲渡されて500形として再デビューしたのが平成17年のこと。あの時の銀河鉄道999の塗装は写真で見るだけでうっとりするくらい美しかったのですが、時を経て…ぐんまちゃんに大化けです(^^;; 宇宙よりも地に足をつける方を選んだ格好ですが、さすがに前面でぐんまちゃんのデザインをイメージするのは難しかったようで、ブラックフェイスの上の前髪に哀愁を感じてしまう私は「よ、兄弟!」と148でよく聞くフレーズをつい思い浮かべてしまうのです(^^;
この500形のコンテンツではぐんまちゃん列車での取材をベースに、一部撮りきれなかった部分をマンナンライフの広告が賑やかな別編成で取材した画像を混ぜてお送りします。
500形として投入されたのはこの2編成のみで、その後大挙してやってきた700形や新造車として投入された7000形が上信電鉄の顔になりつつあります。
(取材・撮影 上信電鉄上信線 下仁田 他)

 

 

 


車内全景です。座席周りを中心に西武時代の雰囲気を色濃く残していますが、貼り替えられたアイボリーの化粧板が新鮮に映っている方も多いのでは、と思います。また、ところどころにぐんまちゃんが貼られていますが、ワシントン条約に抵触する恐れがあるため「掲載不可」なんてことが全くなくてホッとしているところです(^^;;
3ドアロングシートのパッケージも西武時代そのまま、上信電鉄でも長く親しまれている構成です。

 
西日が入る車端部です。左の画像は高崎方車両、右の画像は下仁田方車両で、マンナンライフ広告車です。どちらの編成も高崎方先頭車に貫通扉が設置されており、設置された車端部の右側は戸袋窓が、それ以外は開閉可能な妻窓が備わっています。取材時点は開いている状態がデフォルトでした。無人駅では前乗り前降り、かつ高崎駅の改札位置を考えれば納得の設定です。
その貫通路の上にはフリーWIFIのご案内。そのWIFIの機器が下仁田方車両の車端部に設置されています。これで7月のバカタオル争奪戦の最中に上信電鉄に乗っても安心…できるのは通信環境だけですねハイ…。

 
乗務員室との仕切りです。上信電鉄の他の車両でも見られますが、ワンマン機器をここに集約している関係もあり、乗務員室とドアの間に座席はありません。運賃箱がしっかり載せられた台が点検蓋にまたがっているのは点検上大丈夫か、幾分か心配になってきます(^^;; また、吊革も片側撤去されていますが、もう片側は吊革も含めて車椅子スペースとしています。左の画像が高崎方、右の画像が下仁田方のぐんまちゃん仕様で、ぐんまちゃんの縫いぐるみがお出迎えしてくれます。高崎方のぐんまちゃんは乗務員さんの服装で、下仁田方はヌー…(殴
仕切り窓や仕切り扉は特段変化はありません。無人駅での降車時はこのドアを開けて運賃収受を見守ります。


車椅子スペースです。この部分に着目して車椅子スペースに仕立て直したのは実にお見事ですが、西武、近江、流鉄…とオリジナルから譲渡車まで「車椅子スペースを設置するならここ!」とばかりにこのスペースを活用しています。不思議なことに助手席側、つまり目の前に立って右側のスペースを改造する事例ばかり見る気がしますが、こちらの方が運転席からの目が届きやすいのでしょうか?

手すりは側窓の下に1本増設しています。窓の手すりは元々あるもので、その下の非常通報機は増設されたものです。車内の車椅子のマークがまさに車椅子目線でわかりやすい位置に貼られているのは好感が持てますが、ぐんまちゃんの方が目立っているのは…仕方が無いですネ(^^;;

 
フラットな天井にはラインフローファンが中央に。その天井にはLED表示器が新たに設置されました。西武時代はラインフローファンを含んだスリットが端から端まで途切れることなく続いていた記憶がありますが、この画像のぐんまちゃんのとおり車内中央部分、車内空気の取り込み口のあたりのスリットを外し、フラットな天井に貼り替えています。吹き出し口はあるのでそこだけ極端に暑い…という秩父鉄道7500系あるあるはこの車両にはありません(^^;;
LED表示器は行先や次駅案内などを展開し、運賃表示器の表示とは特段リンクしていないようでした。少し珍しい位置でちょっと文字が小さいかなぁ…という印象です。

そそ、ハートのつり革が500形のどこかにいます。よろしければ探してぐんまちゃんとの愛を育むのも良いかもです。


床です。ベージュ一色。たまに観光目的のラッピング列車に乗ると床に「踏み絵か!!」と思わせるような大きな貼り絵を見るケースがありますが、上信電鉄500形のシンプルな床はまさに賢明な判断です(^^;;


ドア周りです。ぐんまちゃん列車仕様の両開き扉はドアステッカーの位置に要注目です。ドア窓にかかるようにラッピングをしていることから窓の下のステッカー…です。窓の脇は最近よく見かけるようになりましたが、窓の下はこの車両とJR九州の「床に座らない」くらいしかピンときません(^^;; ドア窓の上、広告がしっかり入っている所は頼もしい限りです。
ドア本体は西武鉄道の時から姿を変えず、金属支持の窓が美しいステンレスのドアです。


側窓周りです。上下とも開閉可能な側窓を西武時代から引き続き使用しています。ところどころ降り口のご案内ステッカーを貼っている所が上信電鉄らしくて良い感じです。

 
座席です。ドア〜ドア間は10人掛けで真ん中にスタンションポールが入ります。車端部は5人掛けです。優先席は乗務員室に近い座席が割り当てられていますが、ステッカーでの表示だけでモケット等で明確な区分けはしていません。
西武時代から変わらない柔らかい座席で、その座り心地の柔らかさ、奥まで深く腰掛けた時の寛ぎはなかなか良いひとときです。700形との差に驚く方もおられるのではないでしょうか(^^; 路線も荒れた印象があまり無いので跳ねるような乗り心地にはならないと思います。
ただ、西武時代の唸る走りを覚えているとちょっと物足りないかもしれません…。


袖仕切りです。西武新101系の譲渡でこの部分を変えた事業者は無かったと思います。ただ、からっ風が沁みる上州の地に舞う500形だからこそ、袖仕切りにはちょっと気を使って欲しかったものです。
ということで、パイプ形状のシンプルな袖仕切りを見ながらアディオス、アミ〜ゴ〜ス!
 
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