伊予鉄道  700系
 
  爽やかなオレンジの塗装はもうだいぶ見慣れたものがあります。一時期は伊予鉄の顔として800系と主力でしたが、近年3000系の導入により800系は全廃、700系も数を減らしており、データイムに乗るとなかなかお目にかからない車種になってしまいました。それにしても、まさか「井の頭線と京王線の車両が並ぶ路線」になるとは思ってもいませんでした…。いつか双方ともリバイバル塗装して欲しいものです。
700系は現在も全線で運用されており、3000系の導入が一段落ついている分、当分の間活躍する姿は見られるはずです。ただ、3両編成⇒単車回送のシーンはまだ見られるでしょうか?取材日だった土日はやっていなかったので、いずれ平日のダイヤでも乗る必要がありそうです。
(取材・撮影 伊予鉄道高浜線・高浜)

 

 

 


車内全景です。消灯の時間帯だったので若干暗めの画像が続いてしまいますが、クリーム色の化粧板に蘇芳色のモケットで抜群の安定感を保っている車内です。ただ、元京王5000系を使っている事業者でこの組み合わせはあまり見たことが無く、どちらかと言うと東急7000系で見かけることが多い色合いです。3ドアロングシートで、車掌乗務が基本になるため、ワンマン機器など背丈がある機械がなく、見た目もスッキリしています。


乗務員室との仕切りです。ここも両側に座席が広がっています。
中央の乗務員室との縦長の仕切り扉がクリーム色が入っていてなかなかメリハリが効いています。仕切り窓も低い位置に大きなものが設置されていて見晴らしが良く、なかなか楽しいものがあります。これもワンマン化がされていないことが功を奏していると言っても過言ではないでしょう。
なお、妻面に貼っているモケットはおそらく伊予鉄道のオリジナル仕様になります。


妻面のモケット貼りは車端部でも見られます。ちょっとドアから長めの車端部の先には幅広の貫通路。あまり車内を行き来する光景には出会いませんでしたが、座れなさそうな時に隣の車両まで見渡せるのは嬉しい限り。なお、貫通扉はありません。


天井周りです。冷房は吹き出し口からスポットででます。蛍光灯はその外側にあり、吊革は車内全体にわたって配置されています。冷房の吸い込み口が大きく目立つなどフラットな天井ではありませんが、天井の配置に沿って中吊り広告が一つになったり二つになったりしていることもあり、凸凹っぷりよりも中吊り広告の配置にモヤモヤしてしまう今日この頃です(^^;;
画像は蛍光灯消灯時のものですが、夜になるとちょっと画像よりも暗めの、艶のある車内になります。


床はベージュです。点検蓋のある部分もあります。当たり障りのないチョイスです。

 
ドア周りです。2枚画像を並べましたが、左の画像は鴨居部にLED表示機をつけたドアになります。前後2ヶ所という中途半端なつき方ですが(^^;; 表示内容には驚きがありました。ドアそのものは片開き扉で、裾絞りが印象深いステンレス地のドアになります。鴨居部が小さいのがいかにも元京王っぽいですが、ドアのステッカーも地域色がでていますね。
 
で、こちらがLED表示機。あまり厚くなく、違和感のない格好がGoodです。少々文字が小さいのと、設置場所の少なさがネックですが流れてくる情報は次駅情報だけでなくバスの乗り換え案内、終着駅までの所要時間、愛媛新聞ニュースなど盛りだくさん!特にニュースが流れるLED表示機は珍しいのではないでしょうか。


戸袋窓も側窓同様横線が入っています。2段窓は大きく、日中の消灯時でもそれなりの明るさを確保しています。


ドア〜ドア間の座席です。構成は基本的に京王時代と変化なく、今でもフカフカの座面に座ることができます。速度の関係もあるとは思いますが、あまり揺れが大きくないのが救いで、空いているとまったり過ごせます。
モケットは蘇芳色の一色です。特に座席定員を示す模様などはついていませんが、両開き扉とのわずかな座席定員の差やラッシュ時の混雑状況などを考えると「この部分は●人掛けです」などの表示をだしてもいいかもしれません。

 
車端部、そして乗務員室の背後のロングシートです。いずれも妻面をモケットで貼っている姿は好印象で、妻面の貫通路の左右にある壁の長さに合わせて貼っているのが伺えます。欲を言えば妻面には一寸肘掛程度の余裕が欲しいところですが、譲渡車ではなかなか難しいところです。
優先座席もこのモケットを用いていることから、座席はこの3種類のみになります。3000系で採用した「おもいやりぞーん」がこの形式まで波及するかどうか、するとしたら黄色の帯をどのように巻くのか、モケットはどうするのか、その行方が気になります。
 
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