一畑電車  7000系
 
  一畑電車久々の新型車両は単行になりました。JR四国7000系のような見た目…と思いきや、前面はライト周りが、側面はラッピングに惹かれてかなり新鮮な一畑の7000系です。今回は7004号、外観には赤いストライプを配置した車両の車内の模様を取り上げます。
今後も増備の予定があるようですが、今走っているのは4両。それぞれグレー、青、緑、赤とストライプの色を変えています。次に増備される車両の色が気になるところですが、この色が車内にも関係しているとか、していないとか…。
運用は全線で活躍していますが、特にデータイムや夜間には単行で運用に入ることもしばしば…。大社線での折り返し運用では単行で充当されることが多いようで、「大社線に7000系が入ることが多いのですが…」という投書も駅で見かけるくらい(^^;; でも、キレイで居心地の良い新車だったら良いじゃないですか。私の地元にも欲しいくらいです。
(取材・撮影 一畑電車大社線・川跡〜出雲大社前)

 

 

 

 
車内全景です。2ドアで片側ロングシート、もう片側をセミクロスシートにしています。中央で左右入れ替わる構成ですが、真ん中にはドアはありません。前後それぞれドア付近の2人掛けの座席を優先座席に指定しています。
右の画像は中央付近から撮影しましたが、何か物々しい雰囲気が早くも漂っています…(^^;; 天井や袖仕切りに赤いストライプで装飾が施されていますが、このストライプの色が車体外観とリンクしています。登場時は無かった車両も後付けで貼りつけたそうなので、飽きが来たらストライプの本数を増やすこともできます(^^;;


乗務員室との仕切りです。運賃箱まで赤いストライプが走っています(^^;; その運賃箱の両側にある仕切り窓はどちらも固定式、運賃収受は運賃箱と仕切りの間から乗務員さんが登場するスタイルです。
新造車両らしく運賃箱も含んでかなりスマートな構成に落ち着いています。ロールカーテンが多い仕切り窓において片引きカーテンを用いている点が珍しいですが、そのカーテンにはストライプは入っていません(^^;;

 
車内中央には車椅子スペースと島根県観光キャラクター「しまねっこ」の住処があります(^^;;;
車椅子スペースは非常通報機と手すり1本の設置ですが、自転車を固定させるためのゴムが袖仕切りにくっついています。自転車を置くには幅がギリギリかなぁ…と思うし、車椅子スペースが車内の真ん中ということで、移動がちょっと大変そうですし、あれ、ベビーカーのマークは…?!
しまねっこが鎮座するスペース…なんだか拝みたくなってしまいそうな登場の仕方です(^^;; かわいい。かわいいっす。


天井です。こちらもきれいにラッピングが施されています。
黒い吊革は優先座席部分では黄色い吊革になります。ドア付近の吊革は首都圏のJR線では見覚えのある形状で、新型車両をより印象付けるには良いアイテムになったのでは、と思います。
注目はLED照明。この照明に貼られていますが、地元出雲の企業「Doライト株式会社」さんが製造されたとのことです。間隔を開けつつ設置された灯具の中にあるつぶつぶの陰影が綺麗です。実車でぜひご覧ください。


グレーの柄の模様でキリッと決めた床です。この色なら宍道湖と間違えることはありません(^^;;
ドア周りは黄色い滑り止めのシートを貼っています。


その片開き扉です。こちらも白い化粧板に装飾が施されていますが、乗務員室との仕切りにかけてストライプを施しているのはなかなか斬新です。
ドア幅をある程度確保しているとはいえ、座席がドアギリギリまで出ていることもあり運賃箱がはみ出しています。このあたり、仕切りを上手く活用すればドア幅をたっぷり有効活用できたのに…と思うところで、JR四国7000系は乗務員室を半室構造にして運賃箱の隣に置いている実例を見ても、ちょっと勿体ないなぁ…と。
一方、鴨居部は戸袋部分と合わせた構成でだいぶスッキリしています。路線図は車椅子スペースにわかりやすいものが貼られているので、わざわざ鴨居部に貼る必要はなさそうです。

 
半自動ドアのボタンです。左の画像は車内側、右の画像は車外です。シンプルでわかりやすいボタンですが、1000系とは異なるデザインになっています。新車と改造車、作ったところの違いでしょうか。


窓は1段下降窓、ロールカーテンが備わっているのは嬉しい配慮です。テーブルは備わっていませんが、クロスシートでは窓の桟の下のちょっとした窪みが気になるところです。小さいテーブルを差し込めるのでは、と取材時はちょっとワクワクしたのですが、テーブルの設置が無いJR四国7000系も同じような窪みを備えていました。…うーん、残念。


ここからは座席の風車、どうぞごゆっくりお楽しみください。
まずはドア〜中央にかけて広がる長いロングシート、15人掛けです。スタンションポールが途中3か所入ります。着席区分が縫い付けで示されていますが、バケットシートではありません。結構しっかりした詰め物が入っている印象で、オーソドックスながら好印象な座り心地になったのは足元が広いから…かもしれません。
 
クロスシートの両脇には3人掛け、2人掛けのロングシートがスタンバイ。そのうち2人掛けロングシートは優先座席に指定されていますが、モケットは特段変更せず、他と同じものを使用しています。思えばこの区画、後ろに窓がありませんね…。
モケットの紺をベースに小さな水玉でカラフルに彩った様は一畑電車の中でも有数の美しさではないかと思います。レトロな気分に走るともっと明るい紺色になりますが、周りの雰囲気に合うものをしっかり選んでいる姿には好感が持てます。
 
15人掛けロングシートの反対側は3人掛け・2人掛けのロングシート、そして間に挟まったのは4人1組の固定クロスシート3組です。吊革はクロスシート部分、少し通路から座席に入ったところにもぶら下がっています。座席が塞がっていると握るのに少し躊躇しそうですが、あれば嬉しい設備です。
一方、ちょっと物足りなさを感じるのはクロスシート上の手すり。最初、座席番号が書かれたプレートかと思いました…(^^;;


クロスシートです。かなり切り立ったスタイルで、見た目以上に狭い印象です。背もたれも一応形は作られていますがほぼほぼ直立不動の状態、加えて足元、座面から蹴込み板までもスパッと羊羹をまっすぐ切ったような仕様で、足元を引っ込めるとぶつかるし、投げ出すと向かいの方と干渉するし…2人くらいで愉しむ分には融通が効きますが、うーん、定員どおり着席した場合はどうしましょう(^^;; 実際、取材中蹴込み板の窓側に接した側が内側に外れている個体を見かけました。つまり…(^^;;
とはいえ、長距離移動で進行方向に向かって座れるのは良いし、通路側の肘掛けから木の温もりを感じられるのも良いものです。


私とは性格、長所が全て逆のしまねっこ。短所は一緒でした。
そうそうこの赤と白のストライプ…私だったら太めに縦に入れているところでした。
…すみません、脳内で軍艦マーチが流れてきました。
いやはや、本日もお目出度い。
 
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