ひたちなか海浜鉄道  キハ3710形
 
  平成7年、茨城交通時代に登場したディーゼルカーです。茨城交通時代とは異なる、ちょっぴり優雅なデザインは一般公募とのこと。現在は終日運転されることが多く、特に土日の単行運転での登板、平日ラッシュ時の2両編成での登板など、お客さんの目に留まりやすい機会が多いようです。従ってこのように車庫で休んでいる機会はあまり多くないはずですが…って、後ろ、後ろ〜(^^;;;
2両在籍しており、それぞれ製造年が異なりますが基本的な設備は一緒です。後年製造されたキハ31700形はまた足回りが異なるとのことですが、キハ3710形と同じく土日の単行列車に登場することが多いようです。週末の運転情報が公式webサイトにアップされていますので、遠くにいても動いているかどうかしっかり確認できるのが嬉しいです。
(取材・撮影 ひたちなか海浜鉄道湊線・那珂湊〜阿字ヶ浦)

 

 

 

 
車内全景です。超ロングロングシートが展開する車内はトイレも、クロスシートもありません。何もない、がここにあります。ただ、これをLRTの延長線として捉えれば確かに納得の設備ではないでしょうか。車内の動線も路面電車やLRTのそれを意識していますし。2ドアの車内です。
画像では幾分明るく見えるかと思いますが、夜乗るとこれより気持ち暗いかな、と思える印象です。事実、ISO感度400までしか対応していなかった以前のデジカメでは暗すぎてもうそれはそれは…(泣

 
乗務員室は半室構造で、客室扉が助手席側まで大きく迫って設置されています。左の画像は勝田側の仕切りで、背後に車椅子スペースがあります。右の画像は阿字ヶ浦方の仕切りです。この位置に車椅子スペースを設置したのは混雑時の立席スペースを考えてのことでしょうか。吊革はそこまでしっかり伸びています。
運賃箱は斜めに固定されます。乗務員室からの視界が斜め置きくらいの位置でちょうど限界なのか、はたまた乗務員室との仕切りを考えた結果かと思われます。乗務員室背後の出口脇の照明が光りますし、夜のお客さんで運賃箱の両替機能が必要なお客さんは少ないと思いますが、出口が進行方向左側の時、夜の運賃収受の際ちょっと手元の暗さが気になってしまいます。


車椅子スペースはシンプルに握り棒のみの設置です。車内1ヶ所だけの設置です。ステップを経て乗り降りする格好になります。そそ、窓ではなく、この壁のスペースを活用してイメージキャラクターの貼り絵をしてみるのは如何ですか?


天井です。大きく一列に並んだ蛍光灯は正直夜暗い印象があります。尤も化粧板の色もそうさせてしまっている部分がありますので、蛍光灯の問題だけではありませんが… ご近所の水郡線をかつて走っていたキハ110形もそうでしたが、冷房がスッキリ見栄え良く入っているのが嬉しいです。


床です。リノリウムは広く建物などでも見るタイプの汎用柄です。鉄道車両では山万や水間鉄道で使用しています。

 
ドア周りです。左の画像が進行方向左側のドア、右の画像が進行方向右側のドアで、助手席を兼ねたようなドア開閉装置や小窓などが整っています。この車両では数少ないテーブルがあるので2両編成の時などに学生さんがたまっていそうなスペースです(^^;; ドア自体はゆるゆると静かに開く片引き扉で、無塗装のものを用いています。特に半自動機能などはなく、必要に応じてドアを何か所か閉めて発車を待つケースが勝田駅などで見られます。
ドアの窓こそイメージキャラクターの生息スポットになりそうな空間ですが、まだそのようなステッカーは貼られていません(^^;; 確かに内側から貼ると剥がれやすい空間ですから、慎重になるのもわかる気がします。


窓は2段窓。黒いサッシがポイントですが、個人的にはピンクの横引きカーテンがすごく良い味を出しています。結構車内見渡すと映えているのがわかりますし、座席の青にほどよくマッチしています。グッドチョイス!


車内はロングシートだけですが、排気管の関係で長さが異なります。異なるのは長さだけで、基本的には縫い付けのしてある座面が気持ち高め、詰め物がしっかり座面に入った軽快気動車ならではの座席になっています。真岡鉄道の時に感じた薄い感じはあまり受けませんでした。乗車時間的にもこのくらいのサービスで十分です。ただ、座席間の肘掛けがもう少し欲しいところです。長すぎて間に座りづらいのもちょっと頂けませんからネ。


その点、この短い4人掛けは座りやすそうな気がします。…ゴミ箱の近くという点を除いてですが(^^;;
勝田側から遠い座席ということもあって、残念ながら排気管の近くにお客さんが集中することはありませんでした(^^;; 仕切りという観点で捉えられていないのか、座り順を決める要素に排気管の周りは無いようです(^^;;


排気管までロングなロングシートです。ロングシート単体の幅が3人、2人、4人、4人…とバラバラですが、これ、モケット貼り替えの際に意外と面倒になるような気がします。定員着席のお願いのアナウンスがあるかどうかはわかりませんが、切れ目の席に遭遇する機会が多いのは座り心地の点からもちょっと損した気分になってしまいます。
座席下は鉄板で覆い、袖仕切りも控えめなパイプ形状。常磐線の世代交代が進んだ今、無理を十分承知の上でちょっと地味だから「もう一声!」を期待してしまう袖仕切りの存在が若干残念ではあります。
 
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