広島電鉄  700形
 
  広島電鉄の市内電車の主力…と思うくらい様々な路線で見かける700形です。久々の新車だったこともあり、これまでとは大きく異なる外観はインパクトがあったのではないかと思います。それでもブラックフェイス全盛期の登場にも関わらず漂白されたようなアイボリーが今となってはちょっと時代を感じさせます。画像の初期車は方向幕の上下幅が狭く、アイボリーの面積が大きいのでなおさら…あ、おでこが大きいなんて一言も言っていませんょ!
たまたまついていた広告が自転車の広告で嬉しくもあり、もっと路面電車と自転車で街の移動がスムーズにできないかなぁ…とどっちの乗り物も好きな私はしばしば思います。ただ、平日朝のラッシュの5系統の混雑っぷりを見ると…路面電車の輪行は厳しそうな気がします。
(取材・撮影 広島電鉄宇品線他・広電本社前〜広島港)

 

 

 


車内全景です。ロングシートの車内は黄色い握り棒や優先席の表記など、時代に合わせて細かな改良が加えられている様子が伺えます。ただ、茶色の座席と白を中心にまとめた軽快電車スタイルは今も昔も変わりません。見劣りを一切感じさせないこの落ち着いた色彩は見事です。前中扉でワンマン運転が主体の運用をこなしていますが、車掌ブースも備えています。


乗務員室との仕切りです。広電ではすっかりお馴染みになったアコーディオンカーテンによる仕切りも市内電車ではこの系列から始まりました。生地がしっかりできているからでしょうか、側窓と仕切りの位置があっていません(^^;; PASPYの整備にともない運賃箱なども一新しています。ドア周りにもう少し余裕が欲しいところですが、このレイアウトだとなかなか生み出せないもの。それでも補助ステップを設けて乗り降りしやすくしている点は特筆できます。


天井周りです。フラットな天井に吊革が3列…この真ん中の吊革が空いている時は鬱陶しく感じますが、握り棒よりもまだ良いのかなぁ…と思います。これならぶつけても痛くないですからネ…(^^;;
冷房はスポットの吹き出し口だけですが、逆にこの小さい車内では十分な吹き出し口の数を確保しています。これなら吊り広告も多数用意して大丈夫…と言いたいところですが、こちらも意外と170cmの身長の私でも頭をかすってしまいます。痛くない…とはいえ…よけきれそうでよけきれなかった時の悲しい時〜の気持ち、スケッチブックに書きたいです。


茶色い床は点検蓋からステップ部分の滑り止めまで、路面電車らしくコンパクトで賑やかな構成です。

 
ドア周りです。近年PASPY関係のカードリーダーが設置され、窓枠周りのステッカーが増えました。入口ドアはこれまでのパセオカードとは逆の位置にカードリーダーが設置されました。画像では隠れてしまっていますが、左右両側設置されているのは嬉しいですね。
バスのドアが全面ガラス張りになりつつある時代でもこの長さのドア窓…いや、当時はこの長さもお洒落に見えたのかもしれません。化粧板も貼られて、なかなか落ち着いた出で立ちです。


2段窓です。これもバス窓と比べたらだいぶ軽い印象です。ロールカーテンも使いやすいです。ちょっと窓上が寂しい感じがしますが、網棚が無いのが広電のデフォルトです。

 
ドア〜ドア間の座席にスタンションポールを増設した座席の様子です。また、優先席も「ゆずりあいの席」から変更になり、より具体的に、よりわかりやすくなりました。背もたれ全体にモケットとは異なるビニール素材を使うのは確かにわかりやすい反面、背もたれのヒンヤリ具合が違和感を覚えることもしばしば…モケットでの区別をなぜ選ばなかったのかが気になります。
袖仕切りの形状が4者4様であるとおり実用本位の座席で、背もたれの切り立った残念なスタイルに対して座面の厚みや柔らかさが良い感じで、スタンションポールが加わって若干使いやすくなったのではと思います。
 
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