北九州銀行レトロライン  トラ70000形
 
  平成21年、100%観光目的の新たな鉄道が開業しました。元々あった貨物線を活かし、門司港から和布刈まで結ぶ「やまぎんレトロライン」です。現在はネーミングライツだけ北九州銀行に変わりつつも、「日本一短くて日本一遅い」路線は変わらず、春から秋にかけての土休日を中心に運行しています。その主役が南阿蘇鉄道からやってきた小さいディーゼル機関車、そして島原鉄道からやってきたトロッコ客車「トラ70000形」です。青く塗られた車体は島鉄ハッピートレイン時代の雰囲気を一新、新たに側ドアも設置されました。
片道10分の車内はトンネルあり、途中駅ありで意外と風景の変化を楽しめます。そそ、行きと帰りでアナウンスの内容にも変化があったのも重要ポイント。観光列車にありがちな見どころまであと2時間!!といった助走が無いので子供連れにも飽きないことかと思います。ただ、混雑は必至です。
(取材・撮影 北九州レトロライン・九州鉄道記念館駅 他)

 

 

 


車内全景です。青をベースにした車内は島鉄時代から大きな変化を遂げています。側ドアの設置もそうですが、窓枠の新設、座席やテーブルの交換、天井の塗り替え、車椅子スペースの新設、スピーカーの交換、扇風機の撤去など…挙げればキリが無いくらいで、私のような素人には完全に新型車両に見えてしまうほどです。座席の配置は公式サイトに出ているので乗車時のご参考にして頂きつつ、団体予約でない場合は自由席として、空いている席に座る体裁をとっています。取材は午前中の便でしたが、日差し・景色の観点でここまであたり・ハズレ席がくっきり分かれるのも珍しいものです。


下り関門海峡めかり行きの先頭車が1号車になりますが、その1号車車端部です。紺の貫通扉は島鉄時代にもありましたが、左右にはガラスが設けられています。他の車端部は残念ながら撮影環境が難しく断念しましたが、座席が妻面までぴったり伸びていなかったり、ドア操作関係のスイッチが傍らにあったり、非常口があったり、車椅子スペースがあったりとこれも4者4様のスタイルです。各車両のアテンダントの係の方は基本ドアのそばにつきっきりになります。


2号車のドアの反対側には車椅子スペースが設けられています。上に「立席」のプレートが小さく掲げられているものの、基本妻面の握り棒と座席の申し訳程度の取っ手以外につかむ場所はありません。
握り棒とスロープ、そして非常通報・・・ではなく、非常停止ボタンがついています。結果としてアテンダントがすぐそばにいるので何かあっても押されることはないとは思いますが、まさかのチョイスに驚いたのはのはきっと私…だけです(^^;;
取材した列車ではベビーカー置き場になっていました。ステッカーは貼られていなくても、アテンダントさんがきびきびご案内していたので安心です。

 
天井は2両でそれぞれ描かれている内容が異なりますが、広大なキャンパスに関門海峡の観光施設を題材にイラストを描いています。それぞれ乗り比べたくなるアイデアの賜物です。一方、扇風機がなくなり、照明が少なくなったのもポイントで、特に前者は大きな窓に日差しが入って「暑い…」と思う席もあったので、扇風機の復活が理想…です。
それが無理だとしても、例えば夏場は1日乗車券等をうちわにして、涼をとりながら愉しむようにするのも良いかもしれません。


床はアイボリー一色で、実は島鉄時代からあまり変わっていない部分になります。車椅子スペースやドア設置の関係で張り替えはあったと思いますし、見た目が大変キレイなので、安心して乗れる印象を強く感じます。


乗降用のドアは各車両1か所です。下り進行方向左側前方だけドアがあるので、正直左右対称が多い鉄道車両では違和感さえ覚えますが(^^;;; この割り切りはなかなか面白いです。
ドア自体は折戸で、やや幅が広いのが特徴です。マイクロバスのように手動でも開閉できるような取っ手がついている点がポイントですが、開け閉めはアテンダントが行います。
ドア窓はカクカクしていますが、その右隣の窓が妙に細長いのもポイントです。


各車両下り進行方向右後ろには非常口が設けられています。画像は2号車のもので、1号車は座席がドアギリギリまで設置されています。一応このスペースも「立席」との表記があります。ドア自体片開きですが、ドアクローザーを見る限り内側から外側に向けて開くような感じなので、勢い余って車両から落ちないように注意したいところです。尤も開ける機会に恵まれるのも勘弁願いたいところですが…(^^;;


窓周りです。それにしても撮る場所を選びなさい…と自分にツッコミを入れたい気分ですが(^^;;
晴れの日は3段あるうちの下2段を開けています。雨が降った場合は全部閉められるようになっています。夏場はトンネルの内外で気温差があるせいか手すりが濡れてしまうようで、アテンダントが折り返し時間に入念に拭いていました。
窓の上には荷棚…ではありません。これは乗ってからのお楽しみです。

 
座席です。実はフレーム自体は島鉄時代のものと同一です。座面、背もたれ、天板の張り替えを行って取っ手も設けたような格好ですが、垂直なフレームをそのまま活かしているので垂直です(^^;; 幸い速度があまり出ないことと、乗車時間が短いのでお尻が大事に至ることはほぼ無いですが、背中の領土問題が勃発しないよう注意する必要はあります。
座席番号は窓枠の下に貼られていますが、意外と小さいです。乗車時間が短くてやや持て余し気味のテーブルを活用して、天板の先の部分にもう少し大きく座席番号を表示しても良いかもしれません。


これは島鉄時代には見かけた記憶が無いのですが、今回このような2人掛けの席も1区画だけ用意されています。この中途半端な2人掛けを見て「あ、キハ40だ!」と思った私、まだまだ素人です。
下り関門海峡めかり方面は進行方向反対側、上りは後ろの方の座席でアテンダントのお顔が見られない残念な区画ですが、私のような一人寂しく乗る人にはうってつけ!の座席ではあります。







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