阪急電鉄  1000系
 
  平成25年から投入している阪急神戸線・宝塚線の新型車両です。8両固定編成で9000系と比べると随分おとなしい印象になっています。とはいえ、LED表示機、そしてLEDライトの眩しさがこの形式の存在感をより高めているようで、夜すれ違うと「あ、1000系だ!」とわかってしまいます(^^;
平成27年2月現在1000系の公式スペシャルサイトが立ち上がり、阪急としての力の入れようも伝わってきます。個人的にも京都線の特急専用車の派生系列として登場した9000系よりも阪急のスタンダードとして3線ほぼ同時に走り出した1000系の方が好印象です。ただ、9000系・9300系で統一した車体幅、今回の1000系と京都線の1300系では若干車体幅が違うようで、後々そのあたりが制約にならなければ良いのですが…
(取材・撮影 阪急宝塚線・梅田〜宝塚)

 

 

 


車内全景です。「伝統」と「落ち着き」をスペシャルサイトで強調していますが、私はあえてそこに「カジュアルさ」も加えたいと思います。9000系の車内の華やかさはちょっとよそいきの出で立ちですが、この車内デザイン、特に天井周りの造作と化粧板の色を見るとちょい乗りさえ拒まれないような感覚になります。また、大型の袖仕切りを阪急で初めて導入していますが、これも袖仕切りのデザインと天井をより高く見せることで空間の広がりを確保しています。3ドアオールロングシートです。

 
乗務員室との仕切りです。各車両宝塚・新開地方の車端部に優先座席を設け、モケットの色を変更しています。従って仕切りの画像も梅田方仕切りを左に、宝塚方仕切りを右に掲載しましたが…僅かにステッカーとモケットの色が見えるくらいで、他社で見られる派手さはありません。むしろ無くてもいいくらいです。
大きな仕切り窓は健在で、前面展望も難なく楽しめます。ただ、濃いめの化粧板に対して銀の縁が浮いている感じで、蛍光灯の反射をもう少し抑えられる色だと良かったです。


通常モケットの車端部は中間車の梅田寄りです。左右とも5人掛けのロングシートがスタンバイ。この形式でさらになが〜くなった貫通扉の窓をはじめ、妻窓、木目調の化粧板など阪急らしい構成です。9000系にあった自動扉はこの形式では手動に戻っていますが、ごくごく自然な選択だと思います。
 
各車両の宝塚寄りと宝塚方先頭車両の車端部には車椅子スペースがあります。原則優先座席とのセットですが、宝塚方先頭車のみ通常モケットとのセットになります。優先座席を車外から探す時には車椅子マークも一つの目安になります。が、優先座席の座席定員が少なくなるのは如何なものでしょうか…。
車椅子の有無に関係なく、妻面には非常通報機が、消火器もここに収納されています。

車椅子スペースもシンプルに。鴨居部から天井への丸みを崩すことなく、高い位置にも握り棒を設けています。また、窓下にも握り棒を設けています。設備としてはそのくらいで、随分簡素化された印象です。あまり使われることが無いのは承知の上ですが、非常通報機がちょっと離れたところにあるのは実際の車椅子利用者の方にとってはどうなのでしょうか…?


天井です。9000系シリーズから大きく変化を遂げた部分で、LED照明を採用しながら設置方法は直接照明に切り替わりました。また、ラインデリアも素材の銀色になりました。吊革も含めて非常にシンプルな作りです。吊革も近年様々な改良・工夫が施されているところですが、阪急は頑なにこの形状から離れません。


床です。こちらも9000系でお馴染みの灰色の柄です。格子状にしてフットラインをさりげなく作っていますが、濃淡をつけることでタイル調の表現を行っています。単に灰色一色にしない点、そして空間の広がり、素敵です。

 
ドア周りです。スッキリした鴨居部とは裏腹にドア脇の握り棒は独立した「棒」として復活しました。見た目は二の次ですが、この方が握りやすいと思います。無塗装の銀色ながら握り棒とドア脇の戸袋カバーと分けています。
ドア自体は濃すぎない茶色い化粧板で覆っています。これくらいがちょうど良いと思います。点字シールもしっかり備えています。

 
鴨居部は液晶ディスプレイの有無で千鳥配置になっています。液晶ディスプレイは横長の大きなものを備えています。従来の縦横比にとらわれない形状はかなり見やすい物になっています。また、デザインも洗練されたものになっています。パソコンで作りました感満載の9000系シリーズもこちらに変えて欲しいくらいです(^^;;
乗降時に赤く光るパーツはすっかりお馴染みになりました。これ、意外と撮るのが大変なんです(^^;;


側窓です。3連窓は外観からは連続窓のような処理になりますが、中はこのようにしっかり区切られています。この系列にもロールカーテンが備わっているのが嬉しいですね。
その上の荷棚、普通の荷棚になりました。えぇ、これまでの荷棚が凄かったんです。


座席です。片持ち式を採用しながら大型袖仕切りは床との隙間があまり確保できていません。バケット形状は採用せず、着席区分は間に入れた肘掛で3人・2人・3人に分けています。2人掛けの部分はもう少し広くても良いのでは…と思ってしまいますが、窓枠と肘掛の位置を合わせるとこの位置がベストポジションだと言えそうです。

 
端の席も2人・3人に分けています。そして優先座席は蘇芳色のモケットに仕上げています。触り心地は従来の緑のモケットと一緒です。私的にはもう少し赤みが強い色の方が木目調の周りに合うような気がしますが、好みそれぞれというところでしょうか。
バケット形状の採用は見送られた分柔らかい座り心地はそのまま。画像では低く見える背もたれも張り出しがもう少し欲しいものの高さは申し分ありません。ただ、シートヒーターの張り出しが見えません。座席自体は暖めてくれるとは思いますが、足元の暖かさが確保できているかどうかが不安です…。

 
車椅子スペース脇の2人掛けです。袖仕切りが低くなっていますが、ここは窓枠も活用して大型の袖仕切りを充当して欲しかったところです。
 
そうそう、こんな感じで…ということで乗務員室の背後の2人掛けロングシートです。衣服とのこすれなど着席跡が残ることが多いこのモケット、時折見た目くたびれていそうなこともありますがこの触り心地には変えられません。


肘掛けから袖仕切りへの流れです。袖仕切りに関しては大型化とともに内側の素材がFRPになってしまいました。ちょっと安っぽい印象です。袖仕切りの形状自体見た目以上に肩あたりまでスッポリ覆われている印象を受けます。また、形状として立客が寄りかかりにくい一面もあります。ただ、着席している人に対して横からの空気の流れを完全に遮るものではありません。
で、気になったのが袖仕切りを外側から見た時、下の方に何やら怪しい穴?取っ手?がありますが、あれは一体…?!何か大事なものが隠された蓋だとしたら、万が一の時に備えてもう少し大々的にアピールした方が良いと思いますが…??
 
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