箱根登山鉄道  2000系[セミクロスシート車]
 
  箱根登山鉄道の新型車両として、1989年に登場したのがこの2000系。1000系のイメージを受け継ぎながらも、登場時のHiSEに似た塗装は斬新でした。愛称は「サンモリッツ」。スイスのリゾート都市の名前からつけられましたが、検索するとゴルフコースや喫茶店の名前が先に出てくる始末(^^; ちょっとマイナーな愛称の模様です。
その後、2両編成で登場した編成については3両化が行われ、さらに塗装を一新。スイスの香りがさらに漂って、箱根登山の名前も横文字になりそうな今日この頃。今も昔も小田原から強羅へ山登りを挑んでいますが、昼間は登山線の電車は全て湯本で折り返し、小田原〜湯本間は小田急の車両のみの運行になります。ご注意ください。
(取材・撮影 箱根登山鉄道/小田原)

 

 

 


車内全景です。小ぶりな車体なので若干JRや小田急の車両よりも狭く感じますが、それでもあまりごちゃごちゃしていない、シンプルな車内になっています。ただ、後ろを向いてみると・・・絶句しますよ、きっと(^^;;
2ドアでセミクロスシート配置。観光鉄道ですが行楽シーズンは積み残しがでるほどの混雑も控えるだけあって、納得のいく車内構成です。


乗務員室との仕切りです。側ドアからロングシート、そしてクロスシートの配置です。
前面展望も最大限考慮した結果、仕切りまどはぐぃぃぃんと下に伸び、かなり開放的なつくりになっています。結構人気のある席のようです。そしてスリムな乗務員室への扉も窓が大きめについています。

ロングシートの上の窓は戸袋窓になっています。片開き扉故に、かなり大きい窓になっています。

 
一方逆サイドですが・・・・・・ この機器室に絶句された方もいらっしゃるかもしれません(>_<)
冷房関係の機器が中心になると思うのですが、夏場は結構すごい音を立てます。そして、立ち客スペースっぽい装いなのにも関わらず吊革が設けられていません。尤もそのスペースに立つと景色すら楽しめませんが(^^;; その先の貫通路(らしきもの)が「非常用通路」として成り立っていることが示すように、本心としてはあまり入って欲しくないエリアなのかもしれませんね。

画像左は優先席、画像右は優先席ではない座席になるのですが、優先席の上の吊革がオレンジ色に塗られています。
携帯電話OFFを呼びかけるためのもので、小田急に合わせた形になります。


ベロンとして、冷房の吹き出し口があまり目立っていない非常にシンプルな天井。見ていて気持ちがいいっすね・・・ただ、取り立てて特徴が無いので紹介しづらいのも事実で(^^;; 照明はカバーつきの蛍光灯。吊革はロングシートや扉付近のみの設置になります。
吊革がなければ特急車のような装いですが、行楽シーズンで立った方の中には逆に「もっと掴まれる所があれば・・・」なんて思った方もいらっしゃったかもしれません。


床もまたシンプルに茶色一色。座席のモケットとの相性は可もなく不可もなく、といった具合。


ドアです。先述の通り片開き扉になります。
まず目に飛び込んでくるのは大きな窓。そしてドア上の鴨居部も含めて化粧板が貼られています。天井もそうでしたが、一つ一つの設備に対してかなり作りこんでいることが伺えます。
尚、ドア周りにはあまり余裕がありません。しかしその一方で握り棒は両サイドに設定されているなど、立客や乗り降りに対する配慮もなされています。できれば冬の寒さに対する配慮もして欲しかったなぁ。


さてここからは怒涛の座席ラッシュでお楽しみください。
まずはドア〜中央部のクロスシートにかけてのロングシートです。2人掛けです。
蘇芳色をメインにした模様柄のモケットは実に鮮やかで、外観にも通じる所がありますね。
結構座面がしっかりと盛られている感じがしますが、あまり沈み込みません。ほどほどという感じですね。


僅かに長くなりました(^^;; こちらは3人掛けです。乗務員の仕切り、2人掛けクロスシート、そしてこの座席の登場という段取りになります。つまり、車両の乗務員室寄りのブロックにしか存在しない座席になります。
袖仕切りは簡単にパイプ形状。横に2本設置してあり、肘掛を兼ねたものと立客との分離を図ったものと二つの役割に分担してあるのですが、後者の方は思った以上に高い位置にセッティングしてあります。


はいますます長くなりましたー。車端部の5人掛けになります。
見た目では座面が厚いせいもあって背もたれの縦の長さを若干短く感じるかもしれません。実際座ってみるといくらか物足りなさを感じます。自分の座高が高いからかもしれませんが(^^;;


こちらは同じく5人掛けの優先席バージョン。紫のモケットになります。
乗り入れてくる小田急の通勤車も最近増備が進む3000形や、大多数の1000形は紫をメインにしたモケットを使用していて、しっかり統一がとれています。ただし、箱根登山の所有車両の中には紺色のモケットを使った優先席を持つ車両がいたはずで、統一が望まれます。
背もたれのボリュームが足りない現象はこちらにも現れています。


そしてクロスシートです。乗務員室の背後に2人掛けのものが左右1組ずつ、そしてドア〜ドア間には4人1組のボックス席が左右2組ずつ設けられています。窓からチラッと見える113系のセミクロス車と構成は全く同じですが、113系のそれよりもかなり洗練されたスタイルになっているのが背面からも伺えると思います。ただ、重々しさは残っていますが(>_<)


ところで、背面についているこの銀色のパーツは何なのでしょうか・・・??
位置的には灰皿の跡地のような気がするのですが・・・ご存知の方、教えてください<(_ _)>
まさかタイガーロープの取り付け金具とか、パンチガムを入れるための金具とか、切符ホルダーではないですよね・・・?

 
座席単体をみていきます。左が端にくる壁の役割も兼ねている座席、右がそうでないものになります。
ちょっと驚いたのが座席の形状。ロングシートはバケットではないのに、こちらはバケット形状。しかも背もたれまでしっかり形が整っています。1人で座ってしまいがちなクロスシート、一人ひとりのスペースを明確にする必要があったのかもしれません。
肘掛は少し重々しく、89年の座席にしてはいささか古めかしいスタイルのものを使用しています。上の取っ手の軽さとはまるで釣り合っていません。
そして白のビニールでできたヘッドレストがいけています。正直「これがあるから」という理由だけでクロスシートを選んでもいいくらい(^^;;なんて人は自分だけだと思いますが(^^;;;;


窓脇にはしっかりテーブルも。この大きさ、シートピッチや向かい合わせのクロスシートという条件としてはまずまずだと思いますが、駅弁は一つ載るか、載らないかといった大きさです。ペットボトル4本ならなんとか大丈夫そうですね。
小田原駅にはおいしそうな駅弁が数多く並んでいるだけでなく、小田原駅にも掲げられている「提灯」をイメージしたパッケージのお茶も売られています。そんなこんなで、繁忙期は「食」と周りの視線のどちらをとるか、かなり迷うところですが・・・1日3.2食がモットーの自分としては間違いなく「前者」です。ああだから太(ry
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