函館市交通局  710形
 
   顔がちょっと小金井公園などに保存されている都電の車輌に似ていますね。しかしながら函館市営のオリジナルで、現在も主力車として全線に渡って活躍しているのが、この710形。
 1959年から61年にかけて登場。改造車も含めて10両が残っており、それぞれ広告も兼ねた、別々の塗装が施されています。
今回取材した車輌はローソンの広告車でした。ローソンの店内で流れているラジオ番組のクールな雰囲気とは対称的に、この車輌が持つ、独特の緩やかなイメージがにじみ出ているような気がします。個性ですね。
(撮影・取材:函館市電2系統・宝来町〜魚市場通電停)

 

 

 


車内もやはり丸みを帯びた雰囲気で、暖色系のイメージが全体から感じ取れます。
ロングシートの変則2ドア。進行方向の左側、最前部とほぼ中央の2箇所に扉がくるようになっています。
ちなみにその最前部の扉は縦長の扉が2枚あり、それぞれ引き戸になって開くようになっているようになっています。
場所の制約から折り戸を採用できなかったと思うのですが、アイデアの勝利ですね(^^)


さきほどもちらっと述べた天井を見ています。
まばらに、というか左右交互についた蛍光灯は必要十分、といった本数です。
小ぶりな広告もやはりまばらに設置されているのですが、こちらはもはやバスの趣ですね(^^;; 座っていると通勤電車の吊り広告のようについ視界の中に飛び込んできて…なんていうことは無かったです。座席部分に設けられている吊革はだいぶ長かったようで、走っている最中はかなり大きな弧を描いて揺れていました。輪が壁に衝突するかと思ってちょっとヒヤヒヤ(^^;;;


この車輌で個人的に気にいったのが木の床。いやぁぬくもりを感じますね(^^)
手作り感が出ているだけでなく、車内での転倒防止にも一役買っているようです。
いやぁこの不揃い感が何とも言えませんし、良い仕事をされていた何よりの証拠で、、40年以上たった今でも張り替えられる事なく頑張って乗客を支えています。


中央付近の扉です。ステップが画像の下に設けられています。
入り口専用なので整理券発行機があまり目立たない色で右側に設置されています。
そして窓ガラスにもご注目を。いわゆる「バス窓」という、上部がちょっと小さめ、下部が大きめの窓を使っており、駅員の「員」に似た?感じの窓になっています。


で、側窓も一部を除いてバス窓スタイル。上部は戸袋も兼ねており、下の窓を上にあげることによって窓の開閉が行えます。
さて、少しみにくいですが一番手前の窓に貼られている広告の左側にあるボタンにご注目下さい。
この小さい、白いボタンが降車ボタンで、そこを押すと「チン♪」と威勢の良い鐘の音が車内に響き渡ります。
いやぁ電子音よりも遥かに好きですが、あまりの音の大きさにビックリして飛び起きてしまうかも(^^;。
で、「この時に登場する鐘の音が「チンチン電車」と言われる由縁なんだなぁ」と勝手に合っていそうで間違っているような事を平気で言ってしまう自分は都電最盛期をまったく知らない人間です。一応。


最後に座席の様子です。乗務員スペースにかけて車体幅が絞られている関係ですこし湾曲しています。
モケットは優先席、普通の席の区別なく茶系のモケットが主体、一部の座面に蘇芳色のモケットを使用しています。
少々背もたれが立っており、少しスカスカしたような感じがしました。座面はしっかりとしていたので乗車時間も考えるとこれくらいの設備が妥当かなぁなんて思います。
一つ気になったのですが、座席の奥の方にご注目下さい。・・・座面がなくて背もたれだけがちょいと延びている、肘掛けの後ろの0.5人分のシートがあるのですが・・・うーんそこには座ってもいいのでしょうかw
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