函館市交通局  1000形
 
  なんだか左右非対称の前面窓が特徴的ですよね。うーん側面のキーパーもビックリ!といったところでしょうか(^^;。
いかにも路面電車らしい貫禄を感じさせる1000形は昭和45年、東京都から10両を譲り受けて函館デビューを果たします。その後すぐにワンマン化を受け、現在は3両が残るのみになっています。
ちなみに東京都時代は7000形と名乗り、函館譲渡組はいずれも昭和29年に新造されたとのこと。うーむ指を使って数えていくと、実に・・・2004年で50歳にもなるんですね。しかしながら今でもバリバリ現役で、吊り掛けの低音を響かせつつ函館市電全線で活躍しています。
(撮影・取材:函館市電線・湯の川電停〜十字街電停)

 

 

 


車内は若干狭く感じるかもしれませんが、それは日頃の通勤電車に慣れているからですね(^^;
路面電車標準スタイルの変則2ドア・ロングシートの構成です。
木の床もさることながら金色に光り輝く手すりが年季を感じさせるとともに、周りの景観にもマッチしています。
この車内にたどり着くまで、電停からワンステップ。少しお年寄りの方にはつらいものがあるかもしれません。


車端部に迫ってみました。とにかく窓が大きいのですが、その周りの化粧板などは寒色系でまとめられており、意外や意外、結構落ち着きました。
それにしても乗務員スペースとの仕切りあたりはバスに負けず劣らずゴチャゴチャしていますね。
それにしても戸袋部分のカーブを含んで模られた窓にレトロさというか、昭和の良き雰囲気を感じてしまいます。
もう歳ですね、自分(^^;;;;


天井をご覧頂きましょう。びっしり並んだ剥き出しの蛍光灯。そしてその周りの緩やかなカーブに優しさを感じます。
吊り下げ広告枠は一応あるものの、使用されていないようで、吊革共々揺れに身を任せていました。
画像向かって右側にはワンマン設備の丸い鏡、そしてスポットライト。もうすっかりバスの趣ですね。


座席です。少々ブレてしまいました。
緑のモケットになっており、非常に切り立った背もたれと、ヘタレてきているせいでしょうか、ちょっと薄めのロングシートは短距離向き、といった感じがします。もう少し背もたれがしっかりしていると良かったかなぁ…といった気がします。
その下のヒーターにも色が塗られており、化粧板と同じく緑色が使われています。このあたりの色遣いが非常にきれいです。

ちなみに金の袖仕切り、少しざらざらになっていました。磨きが足りないせいだと思うのですが、袖仕切りに腕を載せたりした時に服が少しこすれてしまう場合があるかもしれません。ご注意ください。
思わず技術の時間に金属を必死になって磨いていたのを思い出しました。ただ、何を作っていたのかは思い出せません(^^;;;


優先座席の方は、背もたれに黄色いハンカチならぬカバーを被せて区別しています。
これならわかりやすいですし、いざというときに簡単に優先座席の区画を変更したり増やすことができますよね。
広告も入りますし、一石二鳥どころの旨味がありそうです。
このような優先座席、他に広島電鉄の車輌でも見かけた事があります。確か広島も座席名は違えどバックは黄色だった気が・・・あれ、そこに何か「つながり」を感じたのは自分だけ?!

 
ドア2景。左が中央の一枚の片開き戸。右が車端部の2枚一組で構成されている片開き戸です。
左の片開き戸は右側にある戸袋窓に向かって開く非常にシンプルな構成。
しかしながら右の片開き戸は非常に複雑な構成になっています。
一番手前の扉、中央部から右側にある金具が大きなヒントなのですが、2枚の縦長の戸、実は別々の片開き戸になっていて、開く時はそれぞれ奥に動き、重なるような感覚で戸袋部分に収まる格好になっているのです。

いやはやかつて都電6000形の画像を林氏の東京定点撮影の本で見た時に車端部扉に注目、「これどーやって開くんや?!」
なんて疑問に思ってはずっっと頭の片隅にとっておいたのですが、
意外な地で、しかも意外な方法で開くんだーといった具合で無事解決!しました。やれやれ。

先ほども似たような言葉を述べたのですが、この扉にやはり懐かしさを感じる方、多いのではないでしょうか??


ついでなのでマスコンもちょろっと撮影してみました。
マスコンの周りもやはりごちゃごちゃしているようで、向かって右側にはボタンを押すと「ピンポーン」とか「ブー」とかなる、毎度お馴染みSE装置ではなくてワンマン設備が、左側には満員と書かれたアクリル板があります。
車内が満員になると続行便に任せて下車駅までドアを開けなかったのでしょうか・・・。(高)が乗ったときにはそこまでひどい混雑には遭遇しませんでした。やれやれ。


おまけです。車内にはこのような標記が未だに見られます。
東京都電7033号。すなわち函館市電1006号。
取材対象車の1006号と、外観の画像で紹介した1008号とでは2番違いだったりするのは気にしない気にしない(^^;;;

この車輌、降車ボタンを押すと「チン♪」と威勢の良いベルの音が車内いっぱいに鳴り響きます。「チンチン電車」の由来とは一寸違いますが、それでも市電ならではの音色を今でも大切に使っているわけで、函館にお出かけされた際にはぜひともこの音、聞いてみてください。
 
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