岳南鉄道  8000系「がくちゃん かぐや富士」
 
   静岡県の富士市を走る私鉄、岳南鉄道。その岳南鉄道に平成14年12月にデビューしたのがこの8000形。一般公募で「がくちゃん かぐや富士」という愛称がつけられ、2両1編成、ワンマン運転で活躍しています。
 青がえるの雰囲気を受け継いだかのような緑の前面が印象的です。
 でもってどうでも良いのですが、電柱がモロ画像の左側に…(高)の撮影技術のレベルもがくっと下のようですね、こりゃ。トホホ・・・
 
(撮影・取材:岳南鉄道・吉原/岳南江尾 他)
 

 

 

 


車内の様子です。いつもより低めに構えてみました。
18m車、3ドアのロングシートですが、乗車時間等を考慮するとまさに岳南にぴったり合う構成なのかもしれません。
そして何よりも嬉しいのが窓が広く取られていることでしょうか。気持ち良い云々もありますし、やはり「陽が差し込む昼下がりの車内で、ゆっくりとした気分で運ばれる…というだけで乗車券の金額以上の「ひととき」を過ごせた!」と実際乗ってみてそう感じたりしたので・・・。
側面の化粧板はクリームで少々濃い目の味付け。床も同じ風味でベージュ一色。どちらも周りの色合いとマッチしているのではないでしょうか。


先ほどの画像とは逆サイドにあたる妻面の様子です。こちらは中央から普通に構えて撮影しました。
あまりここでは使いたくないコトバでもあるのですが、「種車」そのままの幅広い貫通路が備わっています。ワンマン運転なので車内を移動することから考えても、充分な広さかと思います。
吊革はドア付近にに当たる箇所には設置されていません。横棒はそれぞれ通っていますが・・・。


一方こちらは乗務員室との仕切りになります。画面向かって左側は優先席、右側は車椅子スペースとなっており、有効活用されているようで何より(笑) 詳しくは追々触れることに・・・
仕切りの前にはでんッ!と運賃箱が設置されていたりします。降車時には運転手さんがドア越しに立って応対します。
運賃を入れる際に少々余分に歩かないといけないのですが、車両の構造上仕方が無いことなのかもしれません。

よく見ると側面の化粧板と仕切りの色が微妙に(いや、画像右の方〜を見るとくっきりと(^^;;;; )異なっていますが、気にしない気にしない〜(ぉぃ 天井を見ると仕切りに一番近い蛍光灯のみ枕木と並行方向に設置されています。おかげで降車の際、手元はだいぶ明るく照らされることかと...


真っ白!が主役の天井を見上げてみます。画像はクハなのですが(ホワイトバランス崩壊気味で申し訳ございません<(_ _)>)、なんとダクトに挟まれながらもファンデリアが残っているではありませんか!! 思わず感動です。
空調機器は先ほど述べた、プロペラファンが中で回るファンデリアの他にクーラーも備え付けられており、改造車らしく車内にはダクトがつき、少々ごちゃごちゃした雰囲気を受けます。


別の角度から天井を見てみます。こちらもホワイトバランス崩壊気味ですね。再び申し訳ございません<(_ _)>
さすがは「がくちゃん かぐや富士」という愛称を貰っているだけあって、窓上広告の代わりに「かぐや姫伝説」の場面を中心にに描かれた水彩画が飾られています。
ちなみに「かぐや姫」とは、岳南鉄道の走る富士市が発祥の地となった(と言われる)物語で、かれこれ1000年以上も伝わっているとか。「竹取の翁がいつものように竹を切ると、中から・・・」なんて出だし・・・だったっけ(ぇ
この辺に関して、詳しくは「かぐや姫サミット」までやっている(^^;富士市の公式サイトをご覧頂ければ・・・と思います


ここから数枚座席が続きます。まずはドア間の8人掛けロングシートから。
ピンクにちょっとした模様が入った、鮮やかなモケットが惹かれます(^^)が、この辺りはさすがに「かぐや姫」とは関係無さそうです(^^;座面の詰め物を交換したせいか少々膨らんだ、安定しない感じをうけましたが、座り心地自体はとても良かったです。

ちなみにドア〜車端部は5人掛けのシートが設置されており、先ほど画像で出てきた通り、妻部には座面から背もたれの高さにかけてモケットが貼られています。


さて、3ドア車のうち真ん中のドアに程近い箇所には、このように袖仕切りに「くっつけた」感じで整理券発行機が取り付けられています。袖仕切りを支えにしたせいか位置がとてつもなく低い気もしますが、反面低い分誰でも取りやすい位置なのでは・・・なんて思います。
強いて言うなら・・・少し発行機自体の色が地味な感じ,しませんかぁ??もう少し冒険して欲しかったなぁ。


一方こちらは乗務員室との仕切り付近に設置された優先席の様子です。3人掛けですが、運賃箱の関係上仕切りに程近い席は多少窮屈かもしれません。
背もたれの役目を果たしているクッションの下の隙間を埋める部品が普通席と同じ色だ・・・なんてのは置いといて、先ほどのピンクといい勝負をしているくらい鮮やかな青系(というかむしろ紫に近いです)のモケットが使われています。
で、ここで某電鉄会社の帯の色を思い出された方が・・・なんてことも置いといて・・・座り心地は普通の席と遜色ありません。
シート下のヒーターの角がRを描いているあたりがまた良いですね(^^)。


そのお隣の車椅子スペース。2両編成中2箇所設けられているのですが、少々供給過剰気味かなぁと思うのは(高)だけでしょうか??
側面窓下のちょっとした、ヒーターも兼ねた収納スペースにはホームと電車との段差解消に用いるスロープが収納されており、各駅ではなく「各スペース」に置という発想、かなりのホームラン級アイデアル・・・失礼アイディアだと思います(^^) やはりここでも窓の大きさが目立っています。先客がいなければ立ち席DEかぶりつき前面展望・・・なんて事もラクラクできそうです。


ヘッドマーク、どアップ。「がくちゃん」は某有名歌手〜なガクトさんのことでは無さそうですね(汗)
そしてかぐや姫伝説を全面に出そう!!と言った心意気がここからも伝わってきます。どうか、月に帰らずに岳南のスターのままで活躍して頂きたいものです。

ちなみに比奈駅から歩くと、「竹取物語」発祥の地、竹採公園があります。


おまけは日曜の昼下がり〜な岳南江尾駅。改札外から撮影しています。
今回は時間が無くて、全線片道一回しか乗れませんでした。ただ・・・

もう一度,この改札を通りたいなぁ・・・岳南江尾から東田子の浦へと歩く際、そんな事を思いました。
車窓から、或いは途中下車して、工業地域の合間、合間に垣間見られる、ホッとした風景をじっくりと探しに・・・

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