福井鉄道  610形
 
  噂によると平成30年現在なかなか稼働していない…どころか解体が始まった?!との声もチラホラ聞きますが…ここだけの話、平成25年の取材の模様をこの時点で執筆しているなんて、口が裂けても…(^^;;
福井鉄道大型車の末っ子とでも言えそうな位置づけの610形です。元々名古屋市交通局で活躍していた名城線の1200形で、平成11年に福井にやって来ました。
種車の印象が薄いのは私が名古屋との縁があまりないからか、真ん中のドアを埋めて3ドアから2ドアに大改造をしたからか、いずれにしても70年代の家電製品を彷彿とさせる花のイラストと絶妙な塗装が、昔から福井鉄道にいる車両っぽく見えたものです。
この当時、600形の稼働もあまり見られませんでしたが…そちらの動向も気になります。
(取材・撮影 福井鉄道福武線・越前武生 他)

 

 

 


車内全景です。やけに白い化粧板は3ドアから2ドアになった時に張り替えたのでしょう。ロングシートの紺色は名古屋市交通局時代と大差が無いようですが、クリーム色の重厚感…よりも軽快さを感じる色遣いです。それでも、福井鉄道の軌道区間では大きな車体をゆっくりまったり走る様が、やはり重みと落ち着きを感じるヒトトキでした。高松琴平電鉄とは一味違う名古屋市交通局第2の人生、もっと堪能したかったのですが…。


車端部です。200形に倣ったのでしょうか、幅広の貫通路に扉はついていません。それでも貫通路は幅が狭めで、連接台車のような手すりが独特です。取材したときはパイプ形状だけでしたが、保護用のアクリル板がついていた時期もあったようです。
妻面に高松琴平電鉄のような窓はついていませんが、ワンマン運転でも十分見渡せる幅を有しています。
2両とも片側が優先席、片側が通常仕様のモケットです。


乗務員室との仕切りです。ワンマン運転を考慮してか、仕切りにガラスが全く入っていません(^^;; 初めて見た時は阪急の運転台撤去車並の衝撃を覚えたものです。後から入った名鉄美濃町線・揖斐線系統の車両に比べれば広い空間になっているとはいえ、ラッシュ時は混雑した車内の殺伐とした空気が…というのはきっと考えすぎですね(^^;;
運賃箱は向かって左側の固定で、駅で発行する乗車駅証明書発行機を用いていたため、整理券発行機は設置されていません。


冷房化改造が福井鉄道に来てから施された天井周りです。大きく張り出したダクト、そして左右に分かれた吊り広告の金具がもう名鉄を見ているみたいで…名古屋市交通局の車両だからか、妙な親近感というか、昔からあるような印象にしか見えません。もちろん、元々中扉があった部分も違和感なく仕上がっています。
吊り広告の関係か、荷棚が無い点や独特の取っ手の吊革の位置から天井が低そうに見えますが、実際に乗った時は低いな〜と違和感を覚えることはありませんでした。…あ、福井鉄道の他の車両が小さいからかもしれません(^^;;


灰色一色の床です。点検蓋も懐かしいアイテムですが、ホームの高さが低い駅では外にステップが2〜3段出ていた610形。今の注意喚起満載の世の中だったらドアの前に「階段注意」などと書かれていたかもしれませんが、地元の人は慣れっこだったのか、最後までシンプルな床でした。


ドア周りです。懐かしい塗りドアです。飾り気が全くありませんが(^^; 200形とは別の哀愁を感じるドアです。いざという時の取っ手がなかなか可愛いです。
なお、一部のドアには「ドアーに指を挟まれないように注意しましょう」とのドアステッカーが貼ってある他、ソフトバンクの広告も兼ねて「WIFI使えます」との文言が入ったステッカーまで貼ってあります… この古豪にもWIFIの波…スマホ世代にも嬉しい配慮です。


ドア閉鎖部分を中心に、窓周りです。2段窓は下も少し開くような桟になっています。ロールカーテンも備わっています。こうやって見てみると、前にドアがあったとは想像もつきません…。


座席です。ドア〜ドア間は長めの座席ですが、概ね3〜4人ごとにクッションが区切れている感じです。また、画像では大変わかり難いですが、1人ずつ縫い付けで区分けされています。見ていくとどうやら名古屋市交通局の頃から代わりが無いようですが、名古屋市交通局時代は見られなかった長いロングシートがこの車両の見どころでもありました。200形よりも濃い紺色で、くたびれた様子は最後までみられませんでした。
あまり奥行きが深くなく、着座位置も見た目よりもやや高かったような印象があります。

 
車端部は3人掛けです。優先席のステッカーは名鉄そのものですが、モケットはなかなか名鉄では見られない仕様です。ここも元々そうだったのかが気になります。また、この優先席モケットにも区分けの縫い付けがされています。
妻面の居心地が微妙…ですし、正直このポジションは貫通路の動きが目立って落ち着きませんが、それでも長いロングシートが落ち着かない人には良い選択肢になったのでは…と思います。

 
パイプ形状がにょきっと伸びた袖仕切りです。蛍光灯の位置も思ったよりも座席側、つまり外側に寄っている点も要注目で、営業運転中は特段気にならなかったのですが、荷棚が無い理由の一つにもなりそうで、なるほど納得です。
あ、戸袋面の広告枠のつけ方を見て、「お、いかにも名古屋市交通局っぽい」と思った私は多分重症です。あちゃぁ…。
そして珍しい形状のインターホン。ピンポンならアイホン…です。


意外と段差が大きかったステップ。この車両の名物でもありました。
ちょっとおっかなかった記憶もありますが、またこのステップを介して乗り降りしたかったものです。
 
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