遠州鉄道  2000形
 
  この画像は西鹿島駅からほど近い踏切から撮影したものですが、2000形か1000形か…見分けがつくまでに随分時間がかかりました(^^;;; 今回は2000形のうち初期に製造された編成の車内の模様をお届けします。何せ、現在進行形で増備中の車両なので…(^^;;
最初の1編成は遠州鉄道初のVVVFインバータ制御になりました。以後の増備車もVVVFインバータ制御ですが、ラッシュ時は制御方法の制約なく1000形との併結も見ることができます。最新の2008編成では方向幕がLED表示機になりましたが、この初期車では方向幕を引き続き用いています。一方、車内では細かい改良もあったようで…。
現在も全線で満遍なく活躍していますが、どうも運用を見ていると2001編成の稼働があまり多くないように感じるのは…気のせい?私と同じサボり癖のせい??…仲良くできそうです。
(取材・撮影 遠州鉄道鉄道線・新浜松〜西鹿島)

 

 

 


車内全景です。初期車はドア〜ドア間の座席にはスタンションポールが無く、モケットの配色に特徴があります。3ドアロングシートの車内です。1000形よりも気持ち明るく見えるのは床のおかげかもしれません。その床の模様で名鉄らしさがアップしているようにも感じます。それでも車端部や袖仕切りは1000形譲りの独特な形状をそのまま維持、自社発注車としての愉しみをまだまだ揃えていますし、これからも貫いて欲しいものです。


車端部です。進行方向手前の車両の右側と奥の車両の左側が優先席に充てられています。1000形同様蛍光灯の色を電球色にして遠くからでもはっきりわかるよう工夫しています。また、連結面ぎりぎりの床には「走行中の立ち入りは危険なのでご遠慮ください」との表記も。床の模様に合わせてついつい進んでしまいそうですが…一応妻面には横方向の手すりも備わっています。

 
乗務員室との仕切りです。左の画像は新浜松方、右の画像は西鹿島方で車椅子スペースを備えています。大きな窓からは車掌さんのキビキビした動きも大きな窓越しに見ることができます。
キビキビした動作を見越してか、2000形の仕切り扉は引き戸になっています。その引き戸の右隣は戸袋窓になり、間の桟が解消されています。その仕切り窓の真ん中、横方向の手すりが付いているのは車椅子スペースがある西鹿島方先頭車のみの特権。新浜松方にはその手すりが無い分、窓の大きさ、運転台の低さがより手に取るように実感できます。


シンプルな姿は1000形と同じ、車椅子スペースです。設備面では先に乗車した1000形と比べると先ほど紹介した仕切りの手すりと温度計くらいしか差が見られません…。ちょっと物足りない感じはさておき、車両によって設備の差がほぼ無いのは良いことだと思います。そそ、ここも電球色の照明が暖かく照らしています。
…あ、大丈夫です、1000形の画像ではないことはドア周りで確認しています(^^;;;


天井周りです。ラインフローファンを中央に、冷房の吹き出し口、LEDに切り替えが進む照明と展開していきます。あ、ところどころで防犯カメラが覗いている様子もチラッと伺えます。
朝晩の混雑状況を考えるとドア周りの吊革増設もあるのかなぁ…と思って乗りましたが、さすがにそこまではありませんでした。その吊革は優先席付近では黄色いものを用いています。


床です。名鉄電車で見かけるような柄をそのまま持ってきました、といったら怒られますでしょうか…それでも思った以上に似ています。モザイク柄…というとミックスパイくださいのCM前のモザイクを思い出すわけですが、ここは遠州、soleエリアが違いいますね…。
この柄、今後の増備でどこの年代まで採用され続けるか…袖仕切り、貫通路とともに見守りたい部分になります。
ドア周りには黄色の滑り止めも兼ねたシートを貼っています。

なお、2001編成では外観のラッピングに合わせて床にも赤い太帯にイラストなどを描いたラッピングを施しています。直虎ちゃんや家康くんのイラストも描かれていますが、も、もしやこれは…(^^;;

 
ドア周りです。やはり広告枠を設けた仕様と液晶ディスプレイによる案内を設けた仕様が千鳥配置で設置されています。ドア窓の押さえがかなり目立っていた1000形と比べると、少しカクカクしてはいるものの押さえが見事にスッキリしています。ドアの開閉音が少しうるさいと思うのは1000形譲り、隙あらば…の広告枠も1000形と同じですが、心なしか押さえがスッキリしているだけでしつこさが半減しているようにも感じます。
ドア周りの立席空間に余裕が無いのが意外な印象もありますが、大型の袖仕切りを設置すると広告枠下のステッカー広告も見難くなってしまう恐れもあり、お客さんが今後増えてくると、少しこのあたりの設計には悩みそうな予感がしますが…そういえば、30形は結構空間に余裕を持たせていた記憶があります。

 
鴨居部です。左の画像は愉しい路線図が入った広告枠バージョン。右の画像は液晶ディスプレイの様子で、2画面を駆使して率なくこなしているそうに見えます。時節柄、ダイヤが普段とは若干異なる旨の案内が結構頻度多めに表示されていました。液晶画面の右側には「防犯カメラ作動中」、左側には広告……隙あらば広告を!という社是でもあるのでしょうか…と思うくらい、貼り場所のニーズには最大限応えているのではないでしょうか。グッジョブです。


窓周りです。相変わらずの2段窓、2000形では上段のみ開閉可能になります。ラベルプリンターで窓の開口制限や窓から顔や手を出さぬよう…と貼られていますが、それよりも目立つのは…やはり窓と窓の間にある広告です。


ドア〜ドア間の座席は2000形では9人掛けになりました。座面がバケット形状ですが、90年代瞬間風速的に流行った座ると柔らかく、あまり段差を感じないタイプのものです。外観こそあまり大きな変化は無いものの、座席はしっかり進化しています。そして、1000形とのドア〜ドア間座席数の差「1席」を巡る争いは取材中見られませんでした(^^;;;
座面の形状をアシストするようなモケットですが、かつてのJR201系や205系で見られたような1席だけ別の色のモケットを持ってきて着席区分を示す方法を採用しているのがこの2000形初期車の大きな特徴です。ちなみにこの灰色…優先席と同じ色ですが(^^;;; しっかり馴染んでいます。


その車端部の優先席です。灰色1色のモケットで着席区分は見られません。ドア〜ドア間にスタンションポールを設けた編成もこの車端部にはスタンションポールを設けないのが遠鉄流、妻面以外の座席であれば定員通り座ってもあまり狭さを感じないのは袖仕切りのおかげしょうか。
若干座面の高さが高いような、蹴込み板の主張が心なしかいつもよりも激しいような気がしますが(^^;; 座っていて座面が高いような感覚はありませんでした。

 
車端部と乗務員室背後の4人掛けを並べてみました。通常仕様の紫色のモケットです。このモケットの落ち着いた色合いがまた素敵です。ちなみに、お気づきの方もおられるかと思いますが…ロールカーテンの取っ手の部分、紺色のものは2002編成までの2編成、白色のものは2003編成のものになります。後者は見た目が若干スマートになっていますが、わかりやすいのは前者です。

ここもスタンションポールや着席区分の色分けの無い座席で、空いているとつい3人掛けで座りたくなってしまうような仕様です。そう、寛ぐにはこれくらいの柔軟な仕様が丁度良いと思います。


袖仕切りです。1000形でチラッと見えた赤色のモケットはこちらにはありませんが、2001編成では外側に赤地に井伊直虎の家紋が入った派手な仕様になっています(^^;; 2001編成の床に家康くんと並び描かれている浜松のマスコット「直虎ちゃん」は「うなぎの思い槍」で開運の気を振りまくそうですが、槍である以上は長くて硬くてヌ……使いこなせるようになるまで大変だったことかと存じます(殴

この袖仕切りは2021年に投入された2008編成でも形状を変えていません。大型袖仕切り全盛期の昨今において、どこまでこのタイプの袖仕切りが採用されるか、こちらも目が離せません。
 
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