江ノ島電鉄  500形
 
  2006年、2008年と二度にわたって増備している江ノ電の新型車両が500形になります。500形といっても江ノ電では二代目になります。初代500形は2003年まで在籍しており、丸みを帯びた車体で愛嬌のある表情だったのですが、二代目もその流れを継承し、丸みを帯びたイメージをそのままに、最新の機器や設備を重ね合わせていった感覚に仕上がっています。そのため、これまでのレトロシリーズやリゾートを彷彿させる系列とは一線を画す、標準仕様といったコトバがはまりそうな外観になっています。塗装は江ノ電の新しい標準塗装でもある深緑とアイボリーのツートンなので、あまり重々しい感じはありません。
10形以降、江ノ電は同じ系列を3編成以上作っていないだけに、今後この系列が増えるかどうか、注目していきたいところです。
(取材・撮影 江ノ島電鉄線・藤沢〜鎌倉)

 

 

 


車内全景からです。2ドアロングシート、以前の新型車両では当たり前のように車端部にあったクロスシートは画像の部分一箇所のみになってしまい、雰囲気もなんだかレトロ調から引いた、ごくごく普通の雰囲気に仕上がりました。勿論車内の幅や窓の大きさなど江ノ電らしさは健在ですが、10形や20形で培った名物車両のノウハウはどこへ行ったのでしょうか・・・。
いや、10形や20形を引き立てるためにはこのような車両も必要不可欠なのかもしれません。そういう意味では乗る時のシチュエーションや環境によってかなり賛否が分かれそうな気がします。


車端部は2両とも同じです。ロングシートが続くスタイルで、妻窓も心なしか小さく感じてしまいます。ただ、貫通路は連接台車と言うこともあって従来の車両と同様に幅広に作られています。
2両とも片側に優先席を設けており、どちらの車両も中央に向かって左側に優先席が来るようにセットされています。

 
一方、乗務員室の背後は2両それぞれ仕様が大きく異なっています。左の画像が藤沢方先頭車の仕切り、右の画像が鎌倉方先頭車の仕切りになります。前者はクロスシートを設け、前面展望に配慮したスタイルになっています。海側を2人掛け、山側を1人掛けとし、藤沢行きでより多くの人数が海を間近で楽しめるように(といっても一人増えるか減るかの違いですが(^^;; )なっています。後者は車椅子スペースを片側に、そして立席スペースも兼ねてでしょうか、折り畳みの椅子を用意しています。
私みたいな中途半端に覚えて出かける人は「クロスシートが先頭部分にあるぞ!」と言った先が立ち席スペースで彼女に「ダサッ!」と言われそうな展開ですが、繁忙期の混み方を見ればついつい納得しそうです。

 
車椅子スペースとその隣の立席スペース、座面を下ろして撮ってみました。
車椅子スペースの部分は握り棒と滑り止めの床が標準装備になっています。一方折り畳み椅子の方は通常の床になっています。ただ握り棒は完備しているため、いざ!と言う時には車椅子スペースと同じ役割を担えるようになっています。


天井です。すっきりとしたラインデリアに剥き出しの蛍光灯。至って普通の仕上げに落ち着いていますが、使い勝手を考えるとこの形状がベストかと思います。特に意図的な段差などは設けず、フラットな天井になっています。
吊革も三角形の物が使われています。


一方床ですが、心なしか連接台車の部分のターンテーブルが小さくなっているような気がします。その部分も含めて、落ち着いたベージュ一色の展開になっています。周りとの色のバランスは良好です。

 
側ドアです。全てのドアに液晶ディスプレイが2つずつ、鴨居部についています。今でこそ多くの私鉄で続々と採用されている液晶画面ですが、親会社の小田急が積極的に取り入れていることもありますが、江ノ電が導入した時には快挙!と素直に喜んだ記憶があります。LED表示器を経験しないままステップアップという姿勢にも拍手です。
ドアそのものは化粧板を貼った物になり、ドアの窓も周りの側窓に合った大きさになっています。
液晶ディスプレイは左側はDVDディスクを媒体にした沿線案内のループ再生を行っており、埼玉高速鉄道やしなの鉄道などでも行われている広告方法にもなります。右側の液晶ディスプレイには次駅案内や乗り換え案内などの列車情報が発信されています。


座席、まずはドア〜ドア間のロングシートからです。エメラルドグリーンのモケットがキレイです。
バケットシート全盛期の昨今において堂々バケット形状で無い座席を入れてきて、定員着席に貢献するグッズを一切排しているわけですから。空いていれば・・・ちょっとゆったりした掛け心地が期待できます。
奥行き、背もたれ共に浅め短めの短距離向きセッティングですが、車体幅の都合もありますし、まさに路線が短距離なので不都合は無いと思います。

 
車端部の座席です。大体4人くらいが座れるでしょうか。右の画像が優先席のモケットで、明るい紫色が従来の江ノ電になかったキレイな色で好感持てます。キレイなうちは目立つと思いますが、使い続けるにつれてこの鮮度が保てるかどうか、気になります。
なお、優先席は車端部のみの設置のため、このロングシートのみ適用しているモケットになります。

惜しむらくは妻面の機器スペース。もうちょっと低くなれば着座時の余裕につながったのですが…こればっかりは「機器スペース」なだけに仕方が無いでしょうか。

 
折り畳み座席です。2人掛けのバケットシートで、見ての通り薄いです(^^;; まさに座れなかった時の最終手段的な役割なので、他のロングシートとの差が・・・(^^;;; 一応モケットは合わせてありますが、他の部分が頼りなさそうなのは折りたためるという機能の宿命なのでしょうか。 でも、せめて妻面側だけでも可動式肘掛けは欲しいところです。

 
そしてクロスシート部分です。ある意味この座席が一番しっかりしているように思えてなりません。こちらもバケット形状にはなっていませんが、ヘッドレスト部分、そして背もたれ部分の作りである程度分かれるようになっています。
足元は乗務員室側にはみ出す格好で足を入れられる部分があり、シートピッチで不満を抱くことはあまり無いと思います。
肘掛けは袖仕切りと模様を合わせていますが、クロスシートならではの形状になっています。茶色い樹脂パーツがにょきっと伸びていますが、もう少し格好が良ければなぁ・・・(^^;;


最後にディスプレイの表示画面を二つばっかり。右側の列車情報案内の画面で、恐らくパソコンで作ったレトロな枠を用いて、江ノ電オリジナルの粋な表示を行っています。500形っぽさ全開です。

そして、終着駅で車庫に入庫する際に出る表示はこちら・・・

このロゴが最新の機械にはまった時、ちょっと新鮮な感覚を抱きました。

ということで、このコンテンツもはいおしまい、お疲れ様でした〜。

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