叡山電鉄  700系「ひえい」
 
  平成30年春、突如登場した叡山電鉄の観光車両「ひえい」です。
なんていうか「きらら」の時よりも自由自在、変幻自在、のびのび改造した雰囲気が見ているだけで伝わってきます。
この格好良いフォルムが朝の通勤ラッシュ輸送から観光輸送まで担う素敵なダイヤにキュンキュンするわけですが、夜の店じまいは少し早いようです。また、朝ラッシュの八瀬比叡山口行きの列車では寝過ごす方が少し多いように見えましたが…これはきっとたまたま、ですね(^^;;
現状は出町柳と八瀬比叡山口を行ったり来たりするダイヤになっており、少し物足りない乗車時間ではあります。沿線の景色も出町柳からは住宅地をひた走り、分岐してようやく緑の中を駆け抜けるシチュエーション、なるほど景観を売りにした車両と一線を画したコンセプトの理由がここにもありそうな展開です。
(取材・撮影 叡山電鉄本線・出町柳〜八瀬比叡山口)

 

 

 


車内全景です。2ドアでロングシートの展開はそのままですが、どうですかこの車内…おおよそ通勤電車の車内には見えません。
縦長の側窓が美しく、袖仕切りから握り棒が展開する丸みもまた美しいです。レジャーも嬉しいですが、こういう車両で通勤できる沿線にお住いの方が羨ましいです。
側窓にはカーテンも用意していますが、壁に厚みを持たせたため室内の幅が従来の車両よりも若干狭いそうです。ただ、見た目はそんなに違いがありません。

 
乗務員室との仕切りです。ここは直線的な構成で、外の丸とリンクさせてもっと遊べたのに…とついつい思ってしまいます。左の画像は車椅子スペースがある八瀬比叡山口方、右の画像が出町柳方の仕切りです。
仕切り扉の上が空いているのは700系ではよく見られますが、4枚窓は珍しく、一番左とその隣の窓枠がちょうど乗務員さんの背筋にフィットする構成はお見事です。きっと、ワンマン運転の運賃収受もやりやすいのでしょう。


車椅子スペースです。デフォルトは折り畳みの座席が着席できる状態でセットされています。その座席に備わった握り棒や非常通報機が設置されています。
車椅子やベビーカーのマークが周りと調和したデザインで貼られていますが、色を反転させた方がより目立って、必要な方に情報が行き届きやすかったかもしれません。それにしても、化粧板が実に良い色です。


川崎重工の車両では最近見かけることが多くなったルーバー調の天井です。そしてLEDのライトが実に良い空気を作り出しています。ただ、ルーバー調の天井は若干汚れが気になってしまいました。他の車両では気が付かなかったのですが…
一直線に並んだ吊革は中央の立席スペースや優先席に応じて長さや色で作り分けています。


床は灰色の模様で整えています。この車両ではこの手のデザインでつい手を出してしまいがちな木目調の模様を見ませんが、逆にそれが非日常への誘いを演出しているのではないか、と思います。緩やかなカーブは京阪電車からのつながりも意識しているように感じますが、安直なデザインを排除した姿勢に心から拍手!です。
…あれ、ら、ラピ…(以下自主規制


ドアです。この大きな窓が特徴ですが、このデザインは他の車両でも十分導入されそうな予感がします。片開き扉は従前の700系と同じです。入口・出口の表記も横帯で入っていますが、実際のところラッシュ時は柔軟な運用がされているようで、何も知らない旅人が律儀に並んでいると、呆気にとられるシーンもしばしば・・・(^^;;
緩やかなカーブは足元、黄色い滑り止めシートにも見られます。手すりも同様です。芸が細かい。


縦長の楕円の窓です。この窓のインパクトたるや相当なもので、この車両の神秘的な一面を彩っている造形とも言えます。
あれ、ら、ら、ラピ、ラピ…(以下自主規制
このような窓でロールカーテンを備えている優しさが嬉しいです。


車椅子スペースの折り畳み座席です。他の車両でも見かけるような構成ですが、モケットはこの車両独特のものです。他の座席にできるだけ似せようと努力した節は感じられます(^^;; また、窓枠の合わせてない感じが袖仕切りの位置からも見え見えで、この部分の楕円をうまく仕切りに合わせると、見た目がアシンメトリーになって少し面白くなったかな?と思うところですが、このあたりは好き嫌いが分かれそうなところかと思います。


座席です。中央の立席スペースを中心に基本は8人掛けでセッティングされています。落ち着いた雰囲気が最近のガチャガチャした通勤電車とは一線を画していて、ちょっとホッとしています。
叡山電鉄の方が「足を投げ出しにくい座席にした」そうですが、座面よりも背もたれの切り立ち方がそうさせているのでは、と思います。横幅は十分あるのに少し狭く感じるくらいのバケットは角度きつめの背もたれと膝裏が硬めの座面がセッティングされ、姿勢の良さが腰にひしひし伝わってきます。はい、日頃の姿勢のだらしなさを反省します(^^;;

 
優先座席は進行方向前寄り左手に2席、後ろ寄り右手に2席の設定で、ヘッドレストの色やステッカーなどでお知らせしています。このヘッドレストが曲者で、頭を預けようとすると体が反る様な姿勢になります。そうです、応急救護で習う…横になって最初にとる姿勢のような頭を後ろに反るような姿勢を縦にしたような格好です。これは単に汚れ防止とか、着座位置を示すだけのクッション…程度の認識が丁度良いと思います。
それにしても、玉ねぎのようなモケット…ではちょっとここでコマーシャル…


デザインを最優先した袖仕切りですが、大型の袖仕切りは叡山電鉄では初お目見えであり、ラッシュ時には重宝しています。


中央の立席スペースです。大きな窓は側扉と同じですが、クッションが横方向についていて、少しまったりできそうなスペースになっています。この窓の丸みと袖仕切りから伸びる握り棒の緩やかなカーブがエロ格好良いです。
クッションの形状にもう一工夫したり、袖仕切りにちょっとしたワンポイント観光メモを貼ったりすると、もっとこのスペースが生きてくるとは思いますが…何もない今の状態が、エロ格好良い。
 
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